さまざまなドッグサロンがありますが、たくさんあり過ぎてどこに連れて行けばいいんだろう?と悩んだことはありませんか?
ドッグサロンの選び方を間違えてしまうと、愛犬がお手入れそものもを嫌がるようになってしまうこともありますよ。そうならないためにも、選び方はとっても大切なんです。
愛犬に合ったドッグサロンを選ぶ上で大切なことやタイプ別の特徴等を紹介します。トリミングサロンの選び方の参考にしてみてくださいね。
愛犬の負担にならない「場所」を探そう
飼い主さんとしては、せっかくドッグサロンに行くのだから愛犬だって喜んでおでかけできるドッグサロンを選びたい、と思いますよね。
そのために一番大切なのは、極力ワンちゃんの「負担にならない」こと。
お手入れの中には、ワンちゃんにとって嫌なことをしなければならないこともあります。また、長時間テーブルの上に立っていなければならないこともあり、お手入れそのものはワンちゃんにとって大変なことが多いのです。
お手入れ後には疲れたワンちゃんも早く安心できる我が家に帰りたいと思うもの。そのため、ドッグサロンの場所が自宅から遠方だと、移動にも時間がかかってしまい、疲れているワンちゃんによけい負担がかかってしまいます。
「場所」はドッグサロンを選ぶ上でとても重要な要素と言えるでしょう。
車で移動する場合は、道路の込み具合や駐車場の広さなどもスムーズな移動に欠かせないポイントです。そのドッグサロンに、送迎サービスがあるのか、ということも確認しておくと良いでしょう。
定期的に通うことを考えると、愛犬の負担にならずに通いやすい場所にあることは、ドッグサロンを選ぶ上での最初の条件といえます。
愛犬が大好きになれる「トリマー」を探そう
通いやすそうな場所に、愛犬に向いていそうなドッグサロンが見つかったらまずはひと安心。ですが、一番重要なトリマーとの相性がいいかどうか、は実際にドッグサロンに行ってみないと分かりませんよね。
今までは大丈夫だったのに、ドッグサロンを変えたとたん愛犬がお手入れを嫌がるようになった、というような話はよくあります。
お手入れが楽しくてダイスキというワンちゃんはもちろん、お手入れが苦手で嫌々だけど頑張ってくれるワンちゃんも、どちらもそのお手入れをする「人」がワンちゃんにとって信頼できる相手かどうか、ということにかかっていると言えるでしょう。
ドッグサロンに出かけた時やお手入れが終わった後のワンちゃんの様子をよく見て、愛犬がトリマーにどのような態度をとるのかを観察しておきましょう。
また、トリミング時の様子をきちんと説明してくれたり、アフターケアをしっかりしてくれるトリマーでえあれば、安心して愛犬を任せることができるでしょう。
飼い主さんが信頼を寄せる人であれば、愛犬もトリマーを信頼するようになります。
飼い主さんと同じように愛犬に愛情を注ぎ、苦手なことは素早く終わらせくれたり、得意なことはほめてくれたり、ワンちゃんの気持ちを考えて上手に対応してくれるトリマーであれば、愛犬もドッグサロンに通うことが楽しみになるでしょう。
こんなにある!いろいろなタイプのドッグサロン
一口にドッグサロンといっても、実はいろいろなタイプのサロンがあります。それぞれの特徴によって、ワンちゃんの性格や犬種による向き不向きがあるかもしれません。愛犬はどんなタイプのサロンだったら安心してくつろげるか、を考えてあげることもドッグサロンの選び方の大切なポイントです!
動物病院の併設サロン
動物病院併設のドッグサロンは、何と言っても「もしも何かあったときにすぐ医師にみてもらえる」という安心感がありますよね。
そのため、高齢で長時間のお手入れは体力的に不安があるワンちゃんや闘病中のワンちゃんでも安心してお手入れをお願いでき、飼い主さんとしても頼りにしたいドッグサロンのひとつでしょう。
また、人に触られるのが苦手で暴れたり咬みついたりしてしまう可能性がある愛犬の飼い主さんも、ざまざまな犬種のワンちゃんを経験している看護士さんが近くにいることで、心理的に他のドッグサロンよりも通いやすいかもしれません。
飼い主さんにとっては、いつも通っている動物病院だから、という安心感とともに診察のついでにお手入れもお願いする、など効率的な面もメリットもありますね。
デメリットとしては、病院が苦手なワンちゃんにとっては、お手入れそのものも苦手になってしまう可能性があることや、健康なワンちゃんにとっては院内感染のリスクも高まること、などがあります。
ペットショップや商業施設の併設サロン
ペットショップの併設ドッグサロンは以前より一般的でしたが、最近では大型ショッピングセンターなどの商業施設にもドッグサロンが併設されるケースも増えてきました。
週末に家族皆でおでかけしたときに、愛犬だけを留守番させることなく一緒に出掛けることができるメリットがあります。
ペットショップ併設の場合は、ワンちゃんのフードやペットシーツなど生活に必要なお買い物も一緒にしてしまうこともできます。
人の社会の中に密接した場所にあるこうしたドッグサロンでは、ざまざまな物事を経験することができるので、ワンちゃんの社会化の勉強の場としてもよい機会になるでしょう。
反対に、人見知りで臆病なワンちゃんにとっては、ドッグサロンへのお出かけが苦手になってしまう可能性もあります。そうなると、ドッグサロンでも楽しく過せず、お手入れが苦手になってしまうこともあるため、ワンちゃんの性格なども考慮してあげましょう。
個人オーナーのドッグサロン
オーナーの個性やセンスが魅力のドッグサロンは、かわいいカットデザインはもちろん、さまざまな美容や健康に関する情報が満載です。
中には人気のカリスマ・トリマーがいるドッグサロンなどでは、数か月先まで予約が取れないなどというドッグサロンもあります。
また、シャンプー剤などにバリエーションがあったり、薬用の入浴や皮膚にやさしいパックなどのエステなども提供してくれる、などサービスの質としての拘りのほか、インテリアなどサロン空間の演出にもオーナーの拘りやセンスが表現されているのも、個人オーナーのドッグサロンの特徴です。
トイ・プードルをはじめ、毛が伸び続けるためカットが必要な犬種は、プロの手による最新の多彩なカットデザインで愛犬のかわいらしさを引きだしてもらえます。
チェーン店などと比較して、価格も高額になる場合もあります。そのため、カットスタイルが好き、オーナーさんの人柄が好き、このお店のセンスが好き、など「ここじゃないとダメ」という理由があれば、行きつけのドッグサロンが見つかるかもかもしれませんね。
扱いの多い犬種の傾向やお店の雰囲気、デザインの傾向などに、自分の愛犬が合っているかどうか?を考えて選ぶとよいでしょう。
犬種専門サロン
ある特定の犬種だけを取り扱い、その犬種に合ったお手入れやトリミングを提供するドッグサロンです。
例えば、テリア系の犬種は、本来はプラッキング法といって全身の毛を専用のナイフなどで抜いて被毛を整えるお手入れが必要です。
より専門性の高い知識や技術を用いて、お手入れを提供してくれるため、愛犬をドッグショーに参加させてみたいと考えていたり、その犬種らしさを正確に再現したい、と考える飼い主さんに向いています。
出張トリミング・グルーミング
店舗を持たず、自宅に来てお手入れをしてくれる訪問型サービスもあります。
ドッグサロンに行く時間が取れないなどの多忙な場合や事情があって連れて行くことができない、という時に大変便利です。
自宅の浴室や部屋をトリミング作業場として提供しなければならないため、他人を自宅にあげたくない人にとってはあまり歓迎できるものではないでしょう。
また、ワンちゃんも自分のテリトリー内ということで、気が大きくなっていて嫌がったり暴れたりしやすくなります。落ち着いてお手入れをさせてくれない場合もあります。
しかし、人が高齢になって愛犬を連れて移動することが困難だったり、愛犬が高齢で寝たきりになっていたりするというケースは、今後も増えていくと想像されます。こうした訪問型のサービスのニーズは高まっていくでしょう。
互いに笑顔になれるドッグサロンに出会おう
ワンちゃんは自分で「このドッグサロンに行きたい」と選ぶことはできません。だからこそ、愛犬の気持ちになって、信頼できるドッグサロンを選んであげたいですね。
ワンちゃんは飼い主さんの喜ぶ顔を見ることが何よりうれしいもの。もしかしたら、飼い主さんの喜んでいる顔が見たくて苦手なドッグサロンも我慢しているかもしれません。
お互いが本物の笑顔で見つめ合えるように、愛犬が楽しく通えるドッグサロンを探してあげましょう!