愛犬の眼に何か違和感を覚えると飼い主はとても驚きます。原因は何か、そもそも病気なのか、動物病院へ連れて行くべきかなど不安が募るばかりです。
ある日、我が家の柴犬の左眼に白い斑点ができました。それは角膜ジストロフィーという遺伝性の病気だったのです。角膜ジストロフィーと診断されるまでの体験をお伝えします。
我が家の柴犬の病気
2018年の3月頃。愛犬の顔を見ていると左眼に白い斑点があることに気がつきました。最初はゴミか目やにが付いているのかと思いましたが、まったく取れる気配がなかったです。
やはり眼の中なのでとても心配しました。まずはインターネットで犬の眼の病気について調べてみることにしました。調べていくうちに様々な眼の病気が検索結果にでてきます。
角膜炎、角膜ジストロフィー、白内障、ぶどう膜炎など。いろいろ検索し病気の説明を読むのですが、白い斑点についてはどの病気なのか確証が持てませんでした。
A病院の診察・角膜の炎症
なかなか素人が検索しただけでは判断が出来ません。我が家の柴犬は現在4歳なので白内障ではないと考えましたが、失明の恐れがあるかもしれないと不安でした。
すぐにかかりつけの動物病院へ連れて行きます。獣医さんの診察結果は角膜の炎症ではないか、とのことでした。A病院では抗生剤とプレドニンが処方されました。
この時は病院を受診したのでこれで白い斑点が治ると思っていました。しかし、薬を飲み続けても眼の白い斑点は1週間後も消えません。
さらに愛犬は処方された薬が合わなかったのか、薬の副作用に悩まされることになります。
プレドニンと副作用
人間の病気の治療に広範囲に使用されるステロイドであるプレドニン。
犬にもプレドニンが使用されます。この薬は消炎作用があり、かゆみや痛みを抑えます。炎症を抑えるかわりに免疫力も低下するため副作用がでてきます。この副作用の初期症状はとにかく水を良く飲む、食欲が増加する、トイレの回数が増えることでした。
プレドニンを飲んだ後から明らかに愛犬の様子がおかしかったです。普段の水を飲む量からは考えられないくらい、ガブガブと飲み続けます。飲む量が増えるので愛犬の水の容器がいつも空でした。
そして、普段以上に水を飲むのでトイレのコントロールが出来なくなりました。薬を飲み始めた時に、散歩の時間まで我慢が出来ず、部屋の中で何度も漏らしました。
我が家の愛犬はペットシーツでのトイレが出来ません。それからはトイレの回数が1日4~5回になり、そのたびに外へ連れて行きました。
2週間薬を飲ませましたが、愛犬にはまったく効きませんでした。これだけ普段と違う行動をすると薬を飲ませて大丈夫かと心配になります。さすがにおかしいと疑問を感じはじめました。
B病院の診察・角膜ジストロフィー
これはおかしい。そう思ってから犬の眼について診察してもらえる病院を探しました。そうすると自宅から20分くらいの所に動物の眼科専門医があることを始めて知ったのです。
もし近くになかった場合はまたかかりつけの動物病院へ行っていたかもしれません。全国的にはまだ少ない動物の眼科専門医ですが、評判も良かったのですぐに愛犬と一緒に受診しました。
B病院の診察結果は角膜ジストロフィーという遺伝性の病気でした。角膜ジストロフィーとは角膜に白いものが濁って見える症状です。
症状は軽度であれば問題はないです。病気が進むと徐々に白い斑点が広がり、視力に影響があらわれます。
愛犬は左眼だけの白い斑点でしたが、犬によっては白い斑点が両目にあらわれます。また、今後角膜に傷が広がるなら手術が必要になります。
B病院では目薬を処方されました。角膜ジストロフィーの治療で目薬を何ヶ月も続けていくうちに、白い斑点が消えた犬もいます。
しかし、愛犬は目薬がとても苦手で、1日2回の目薬を全力で拒否しました。獣医さんに相談すると「無理しないでおきましょう」と言われたので目薬は中止となりました。
食事については、人間でいう高脂血症(血液中の脂質が多い状態)のような形で、食事療法により低脂肪のドッグフードを食べさせれば治る場合があるみたいです。
標準体重より1kgオーバーしていたので、ドッグフードを肥満犬用に変えて体重を2~300g減らしました。ただし、先生からは体重を減らしてもこの病気にはあまり効果がないと言われました。
今後はダイエットも兼ねてもう少し体重を落とし、低脂肪のフードに切り替えていこうと思っています。
やはり専門の獣医さんに診察してもらうと安心しますし、これからの病気の付き合い方も理解できました。
愛犬(柴犬)の病気体験!角膜ジストロフィー まとめ
今回、愛犬の眼に角膜ジストロフィーの症状があらわれて不安になりました。毎日飼い主が眼を覗き込むので、愛犬まですごく不安な表情をしていました。
まだ症状が出てから短い期間ですが、現在は眼の白い斑点が少し大きくなっている気がします。角膜ジストロフィーはその犬によって病気が進行するか、現状維持なのか判断に難しい病気です。
これからも愛犬の眼を観察して様子を見ていこうと思います。
そして、日ごろから愛犬の体調をチェックし健康に気をつけていきます。また、何かあれば信頼できる獣医さんの所へ受診することが大事だと感じました。
まだまだ愛犬との長い生活のために、病気と上手に付き合っていきたいと思います。
似た症状でも別の病気という可能性もありますので、愛犬の様子がおかしいなと思ったら必ず獣医師に相談しましょう。