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犬にぶどうを与えてはいけない理由!NG!

犬の健康・お手入れ

秋の味覚の一つで手軽に食べることができるフルーツがぶどうです。粒の小さなデラウエアから人気のシャインマスカットまで、その種類は多彩です。

また、ポリフェノールが豊富に含まれ、眼精疲労の改善や美肌効果などの効能がマスコミに紹介されたことから、人気が沸騰しているフルーツとも言えます。

しかし、このぶどうが犬にとっては危険な食材であることは、まだあまり多くの人に知られていません。今回は、犬にとって危険なぶどうとレーズンについて解説します。

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知っておきたいぶどうの栄養成分

ぶどうには、体内に吸収されやすいブドウ糖などの糖質が多く含まれています。このブドウ糖の働きによって、疲労回復効果や脳の活性化が得られます。

また、ガンや動脈硬化予防に効果があると期待されているポリフェノールが多く含まれています。中でも、赤いぶどうには眼精疲労に効果のある成分としてアントシアニンが多く含まれています。

この他にも、ポリフェノールの成分の一つであるレスベラトロールと呼ばれる成分には、食物アレルギーを抑える働きがあるとされています。

また、脂質の代謝を促進するビタミンB群やミネラル、食物繊維、腸の働きを良くするリンゴ酸が多く含まれています。人間にとっては、栄養価が高く健康食とも言えるフルーツがぶどうなのです。

ぶどうから作られるレーズンの栄養成分は?

ぶどうを天日干して作られるレーズンは、天然のサプリと呼ばれているほど栄養価が高いことで知られています。1kgのぶどうからできるレーズンはわずか200g。ぶどうの栄養素がギュッと凝縮されているのがレーズンなのです。

そんなレーズンには、ブドウ糖をはじめ食物繊維やカリウム、マグネシウム、鉄、亜鉛などミネラルが豊富で、生活習慣病に改善に役立つと期待されています。

犬がぶどうやレーズンを食べるとどうなるの?

栄養価も高く食べやすい大きさのぶどうやレーズンは、ついつい犬にあげたくなるフルーツの一つです。しかし、犬がぶどうやレーズンを食べると、中毒症状を起こすことが報告されています。

しかも、その中毒症状はわずか1粒でも起こす可能性があるのです。通常、犬が食べ物で起こす中毒症状は、軽いもので下痢や嘔吐ですが、ぶどうの場合は重篤な腎臓疾患を引き起こす可能性があるのです。

なぜぶどうが中毒症状を引き起こすのかは、まだ研究途中で詳しくわかっていません。ぶどうの成分の何がいけないのか、今の獣医学でははっきりわからないのです。

ただ、犬がぶどうを食べた後に急性腎不全を起こすという事故が多発したことから、犬にとってぶどうやレーズンは危険な食材であると言われているのです。

皮付きのぶどうの方が危険?

最近では、皮付きのまま食べられるぶどうが多く栽培されています。また、皮付きのまま食べた方が栄養価が高いとも言われることから、皮付きのぶどうが食卓に上る機会が増えています。

しかし、過去に起きた事故を見てみると、皮付きのぶどうを食べた犬が急性腎不全を起こし死に至ったケースが報告されているのです。そのため、ぶどうの皮は危険という認識が広まっています。

また、ぶどうの成分を凝縮したレーズンは、皮付きのぶどうよりも中毒を起こす可能性が高く、さらにぶどうジュースも同じように危険だとされています。

犬がどれぐらいの量を食べると危険?

犬がどれぐらいのぶどうやレーズンを食べると危険なのかは、まだはっきりわかっていません。ぶどうを1粒食べただけで腎臓に異常をきたす犬もいれば、10粒食べても平気な犬もいます。

ただ、体の小さな小型犬ほど少ない量で中毒を起こしやすいため、シャインマスカットや巨峰のように大粒のぶどうは1粒でも危険と考えた方が良いでしょう。

犬がもし、ぶどうやレーズンを食べてしまったら?

犬がぶどうやレーズンを食べてしまって、中毒症状が出るのは2時間〜5時間後と言われています。ぶどう中毒の症状として現れるのは、嘔吐、下痢、元気がなくなる、水を多く飲む、ぐったりする、痒がるなどがあります。

また、激しい嘔吐、意識の低下、呼吸が荒くなる、脱水症状、元気がなくなる、背中を丸める、尿をしなくなるなどの症状が出たら急性腎不全を疑います。深刻なのは急性腎不全の症状が出ることです。

このような症状が出た時は、急いで動物病院へ行きぶどうやレースンを食べたことを獣医師に告げてください。

特に、急激に元気がなくなる、激しい嘔吐を繰り返す、全く尿が出なくなるなど腎臓の機能低下が考えられる時には、早急に処置をしてもらう必要があります。

腎臓に何らかの異常が起きると、命に関わる可能性が高くなります。動物病院では、胃洗浄、点滴などを行いますが、一刻を争う時には緊急入院となる可能性もあります。

1粒のぶどうで、大切な犬を命の危険にさらさないためにも、ぶどうやレーズンは危険な食べ物であると認識しておくことが大切です。

犬が届く場所にぶどうは置かないで!

獣医療が発達した現在でも、ぶどうのどの成分が犬にとって危険であるのか解明されていません。しかし、急性腎不全によって命を落とした犬のケースが多数報告されていることから、ぶどうは絶対に与えてはいけない食べ物であると言えます。

甘くて美味しいぶどうは、犬にとって魅力的な匂いがするはずです。しかし、どんなに欲しがっても、絶対に与えないようにしてください。

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