ニュージーランドのクライストチャーチには、ニュージーランド固有の野生の動植物を守るための、いくつかの保護区があるんです。
中でも、1番大きな『スティックス・ミル・コンサベーション保護区』は、ポメラニアンとジャックラッセルテリアのハーフである、我が家の歌の上手なロックスター犬『トリクシー』が、笑顔で、野生の鳥やウサギと一緒に遊べる場所なんです。
誰でも、無料で自由に出入りできますが、みんなが気持ちよく過ごせるように、飼い主や利用者たちが、お互いに配慮しあいながら、楽しい時間を過ごします。
この記事に登場する愛犬
トリクシー ♀(ポメラニアン+ジャックラッセル)
『スティックス・ミル・コンサベーション保護区』のあるクライストチャーチって、どんな街なの?
ニュージーランド南島の最大都市クライストチャーチ。イギリス入植時から、イギリス色が濃く「イギリス以外で、最もイギリスらしい街」と言われ「ガーデンシティー」ともいわれているんですよ。
そして、ここ、クライストチャーチでは、全ての愛犬(などのペット動物)を守るための法律が、きっちり定められています。
すべての愛犬達は、法の下にも安全に守られ、簡単に飼育したり手放したりできないシステムになっています。
マナーをよく心得た飼い主の下で、安心して一生を過ごすことが、保証されているんです。
犬だけではなく、どんな動物に対しても、虐待が見つかれば、刑務所にいれられます。
すべての飼い主は、犬を飼うときに、愛犬が絶対に身元不明にならないように、マイクロチップを取り付けなければなりません。
そして、1年に1度、役所(The Christchurch council)に行って、NZ$58を支払い、首輪につけることを義務付けられている「コラー(Collar)」という愛犬の身分証明を付け替えなくてはなりません。
2頭目からは、ちょっと待って、落ち着いて考えましょうという意味を込めて、NZ$86を支払う義務があります。
「コラー」は、薄くて軽い3cm位のコインのような形のもので、マイクロチップの番号が表示されていて、色は、毎年変わります。
盲導犬は、もちろん無料ですが、獰猛犬種は、NZ$154.50支払います。
牧羊犬などの働く犬は、1頭目がNZ$51で、2頭目からはNZ$26支払います。
きちんとマナーを教育された犬がほとんどなので、敷地内や、公共の場でも、リードやハーネスを付けない愛犬が多くみられますが、万が一、迷子になってしまったときも、身元は分かっていますから、役所に連絡すれば、すぐに見つけることができます。
そして、NZ$121支払い、家に連れ帰れます。2度目からは、注意の意味も込めてNZ$163支払わなくてはいけません。
用事があったり遠くにいたりで、すぐにいけない場合は、ホテル代や食事代など1日NZ$24支払い、安全を確保しておいてもらいます。
どうしても、愛犬が見つからないときは、迷子の広告を出してもらうのにNZ$6、お知らせの連絡をもらうのにNZ$4支払い、探してもらいます。
『スティックス・ミル・コンサベーション保護区』って、どんなところなの?
『スティックス・ミル・コンサベーション保護区』は、クライストチャーチの中で一番大きな保護区で、『スティックス・ミル・コンサベーション・ドッグ・パーク』という、愛犬がメインの公園も、併設されているんですよ。
スティックス・ミル・コンサベーション保護区の中には、たくさんの野生の鳥たちが生息しています。
- 蜂のように飛ぶ、小さくフレンドリーな「ファンテイル(Fantail)」
- いたずら大好きで、人懐っこいオウムの「キヤ(Kea)」
- ひょうきんで、大きな体のオウムの「カカポ(Kakapo)」
- カモの置物で有名な「オーストラリアン・シャベラー(Austlasian Shaveler)」
- 黒い体に、白いくちばしの「オーストラリアン・コート(Australian Coot)」
- 一生、離れないカップルになる「パラダイス・ダック(Paradise Duck)」
- 青紫色の体に赤いくちばしで、飛ぶのが苦手な「プケコ(Pukeko)」
- 餌をとるために、水の中に飛び込む「リトル・シャグ(Little Shag)」
- 日本では「川鵜」といわれる「ブラック・シャグ(Black Shag)」
- 灰色の体の小さなカモ「グリー・ティール(Grey Teal)」
など、ニュージーランド固有の鳥などが、自由に暮らしています。
ニュージーランドは、鳥たちのパラダイスだったんです。
人が入ってくるまで、天敵となる哺乳類がいなかったので、たくさんの種類の鳥が生息し、飛ばなくてもよいほどに安全な島だったんですよ。
スティックス・ミル・コンサベーション保護区内では放牧して飼育されている牛や羊、野生のウサギなども暮らしています。
ニュージーランド原種の植物が、人間の背丈を優に超えるほど、大きく育っていたり、散歩やジョギング用の道には、植物が、きれいなアーチ状になっていたり、
定期的に手入れされている、木々や芝生は美しく保たれ、透明な水が豊富に流れる川や池が、いくつかあります。
保護区の周りは、動物たちの身の安全のために、フェンスで囲まれ、出入口は二重になっていて、絶対に開けっ放しにせず、周りを確認してから、1つずつ開け閉めするルールが定められています。
保護区の中には、愛犬と一緒に散歩やジョギングできる道が、いろんなコースに分かれていて、すれ違う人とは「ハロー!」と挨拶しあうのが『Kiwi』のルールです。
途中、休憩したり、ピクニックできる、椅子やテーブルが置いてあったりもするので、安心して、ゆっくり過ごせます。
併設された『スティックス・ミル・コンサベーション・ドッグ・パーク』では、愛犬たちがメインの場所で、飼い主達が情報交換したり、コミュニケーションできたりするんですよ。