愛犬とどんな遊びをしていますか?愛犬を遊びながらちょっとしたトレーニングが出来たら一石二鳥ですね。
愛犬とゲーム感覚で遊びながら楽しくしつけや、トリックを覚えてもらう事が出来る方法をご紹介したいと思います。
愛犬と出来るゲーム1. 甘噛み抑制のトレーニングを兼ねた 「ひっぱりっこ」
最初にご紹介する愛犬と楽しく遊びながらトレーニングもできるゲームは、「ひっぱりっこ」です。
まず、愛犬に何かを覚えてもらう為に、とても大切な事をお伝えします。
皆さんは最近どれくらい愛犬を褒めましたか?逆にどれくらい叱りましたか?
実は圧倒的に叱る回数の方が多いケースが多いのです。
トレーニングは、ダメ(叱る)という合図を出したら、必ず正しい行動を愛犬がした時に褒める事が大事なのです。
叱るだけですと、愛犬が何をしたらいいのか混乱してしまいますよね。
なので正しい行動を必ず教えてあげて、それが出来たら褒めてあげる事が大事なのです。
では「ひっぱりっこ」の説明をします。
これは甘噛みの癖がある愛犬と遊びながらしつけるゲームです。
本気で噛んでしまう愛犬は危ないので、甘噛みのみにおすすめです。
まず20㎝くらいの長めのロープを用意します。
デンタルロープやぬいぐるみがいいですね。
その両端を手で持って、愛犬と楽しくひっぱりっこをします。
愛犬の歯が手にあたったら、”イタイ”などの言葉を強めに言い、ひっぱりっこゲームを止めます。
愛犬が上手にロープだけを噛んで引っ張っている時はもちろん褒めてあげてください。
この繰り返しです。
愛犬が上手に遊べるようになってきたら、だんだん愛犬が噛めるロープの長さを短くしていってみてください。
わざと歯が手に当たりやすい状況を作ってみます。
愛犬が理解してくると、上手にロープだけを引っ張ってくれるようになります。
「ひっぱりっこ」は、人の手に歯をあててしまうと楽しいゲームが終わってしまう、という事を覚えてもらうのと、”イタイ”という言葉は噛んだらいけないのだという2つの事を覚えてもらう甘噛み抑制のしつけが出来るゲームです。
愛犬と出来るゲーム2. 愛犬と推理ゲームをしましょう 「どっちに入ってる?」
2番目にご紹介する愛犬と楽しく遊びながらトレーニングもできるゲームは、「どっちに入ってる?」です。
片方の手におやつを握って隠し、片方の手は何も持たずに愛犬の前にグーにした状態の両手を並べて出します。
最初は愛犬が見ている前でおやつを片手に握ってもいいと思います。
両手を愛犬の前に出し、愛犬におやつを握っている方の手を当ててもらうゲームです。
「どっちに入ってる?」と言って、両手を愛犬の前に出し、それから当ててもらうといいですね。
当たったらたくさん褒めて、握っていたおやつをあげてください。
これを何度か繰り返します。
外れてしまったら「残念・・・」など言葉を付けて、手の中に握っていたおやつはあげず、もう一度挑戦します。
ここでひとつ注意です。
愛犬がなかなか当てることができず、おやつがもらえないとゲームに飽きてしまう事があります。
3回くらい失敗してしまったら、一度明らかに分かるように、グーの手を少し緩めてわざと当たるようにしてあげてください。
一度当たってご褒美がもらえると、愛犬のモチベーションがまたアップします。
だんだん当たる回数が増えて来ると、愛犬は握っている手を引っかくか、鼻をぐいぐい押しあてて来るようになると思います。
愛犬がグーにした手の上に上手に手を乗せたら、握っている手を開いてあげるようにしてみてください。
①「どっちに入ってる?」
②愛犬がグーの手の上に前足を乗せる(ここでも一度”よし”などの短い褒め言葉を言ってあげてくださいね)
③当たったら褒めておやつをあげる
このような感じのゲームです。
出来るようになるととても楽しいゲームなので是非挑戦してみてくださいね。
愛犬と出来るゲーム3. 愛犬の探求心をくすぐるゲーム 「宝探し」
3番目にご紹介する愛犬と楽しく遊びながらトレーニングもできるゲームは、愛犬が一人でお留守番する時も、退屈しないですむゲーム「宝探し」です。
部屋の中やサークルの中に何個かおやつを隠し、それを探してもらうゲームです。
まず愛犬を別の部屋やクレートの中に入れ、宝物(おやつ)を隠している所を見られないようにします。
宝物を隠し終わったら、愛犬を部屋に連れてきます。
”宝物はどこだ?”や”おやつはどこだ?”などの言葉の合図をきっかけに、宝探しゲームを始めます。
最初、愛犬は何の事だか分からず、ぼんやりするかも知れません。
その様な時は、わかるように宝物を隠した場所に、愛犬を誘導して宝物を見つけさせてあげてください。
そうする事で”おやつはどこだ?”の言葉を聞いたら、楽しい宝探しゲームが始まると、だんだん理解してくれるようになります。
もしかしたら、最初に教えてあげた場所ばかり探すかもしれません。
そのような時は、愛犬に隠した場所すべてを分かりやすく誘導して教えてあげてください。
そうする事で、色々な場所に宝物が隠されていると、だんだん理解してくれるようになります。
このゲームは宝物を探す事で、愛犬が考えながら行動をするので、ただおやつをあげるより何倍も疲れます。
例えば雨が降っていてお散歩の時間が短かった時など、愛犬の元気が有り余っている時にこのゲームをしてもいいと思います。
他には、お部屋の中ではなく、サークルの中で宝探しをしてもらい、宝探しをしている間にそっとお出掛けをすれば、愛犬も少しだけ寂しさが紛れると思います。
「宝探し」は愛犬に宝物を探す事で頭を使ってもらう楽しい頭脳ゲームです。
愛犬と出来るゲーム4. 呼び戻しを覚えることができるゲーム 「こっちにおいで」
次にご紹介する愛犬と楽しく遊びながらトレーニングもできるゲームは、呼び戻しが出来るようになる「こっちにおいで」です。
名前を呼んでも来てくれない愛犬は多いです。
なぜかと言うと、呼び戻されて、飼主さまの所へ行くと、楽しい事が終わってしまったり、良くない事が起きる可能性が多いからなのです。
例えばドッグランで愛犬を呼び戻したら、リードに繋いで家に帰りますよね。
その様に楽しい事の終わりや、嫌な事が始まると理解している愛犬が多いのかも知れませんね。
では楽しくゲームをしながら、呼び戻しを覚えてもらいましょう。
場所はまずお部屋の中から始めます。
一人でもいいですが、ご家族や友人に協力してもらうと、「こっちにおいで」ゲームを愛犬に覚えてもらいやすくなります。
一人に愛犬が動かないように支えていてもらいます。
もう一人は愛犬から少し離れた場所へ移動し、しゃがんで両手を横に大きく広げて、”おいで”と言います。
最初は1メートルも離れなくてもいいです。
愛犬が近くへ来たら、褒めてあげ、ご褒美をあげます。
それを2人で交互に繰り返します。
何度かやってみて出来るようになったら、少し距離を延ばします1歩下がるくらいでもいいです。
その繰り返しをして、距離をどんどん延していきます。
この「こっちにおいで」ゲームのポイントは、手を横に広げることと、愛犬が来てくれたらおやつがもらえたり、褒めてもらえるという事です。
手を横に広げるのは、例えばドッグランなどで、愛犬に声が届かない時、手を横に広げるサインで戻ってきてくれるようになります。
これはハンドシグナルというものなのです。
呼び戻しがしっかり出来るようになったら、広い公園などで試してみても楽しいですね。
ただ公園でこの「こっちにおいで」ゲームをする時は、愛犬の安全の為に必ずロングリードをつけてくださいね。
愛犬と出来るゲーム5. マテとおいでのコラボレーション 「だるまさんが転んだ」
最後にご紹介する愛犬と楽しく遊びながらトレーニングもできるゲームは、少し上級編の「だるまさんが転んだ」です。
このゲームをするには、先ず呼び戻しとマテを覚えてもらいます。
呼び戻しは「こっちにおいで」ゲームで覚えてもらえますね。
マテを教える方法は、まず愛犬にお座りをしてもらい、”マテ”と言います。
最初は1秒でも動かなかったら”ヨシ”などの待てを解除するサインを出し褒めます。
その繰り返しをし、待てる時間を延ばしていきます。
長い時間待てるようになったら、今度は”マテ”と言い、愛犬の前におやつを置きます。
少しでも動いたら”イケナイ”などのそれは間違えているという言葉を言い、おやつを素早く取り上げます。
これも最初は1秒でも待てたら”ヨシ”と言って、目の前に置いたおやつを食べさせてあげてください。
これを繰り返し、おやつが置いてあっても”マテ”と言われたら、”ヨシ”という合図があるまで食べないで待てるようにします。
マテを覚えてもらうのはとても根気がいるので、焦らずにしっかり愛犬と楽しみながらやってみてくださいね。
マテが出来るようになったら、いよいよ「だるまさんが転んだ」ゲームです。
まず愛犬にマテのサインを出し、離れます。
次に横に手を広げて愛犬を呼び戻します。
愛犬が近づいたら、またマテのサインを出し愛犬を止めます。
愛犬がそのまま止まらず来てしまったら、ご褒美は無しです。
出来るようになると、愛犬の動いたり、止まったりする姿がとても可愛いゲームです。
少し上級編ですが是非「だるまさんが転んだ」ゲームをマスターしてみてください。
楽しいゲームは愛犬との絆を深める
いかがでしたでしょうか?愛犬との遊びの中には、沢山のトレーニングのヒントが隠されています。
トレーニングの基本は焦らず少しの進歩を喜ぶという事です。愛犬とゲームを楽しみながら是非色々な事に挑戦してみてくださいね。