愛犬の困りごとしつけ対策「吠える」!愛犬の気持ちになって!

犬のしつけ・トレーニング

愛犬の困った行動、これさえ無ければな…などと思うことは1つや2つあるものです。

でも、どんな行動にも理由があります。知らないうちにストレスを与えていたり、間違った対処法をしてより行動を強化してしまったりしている場合もあります。犬の行動を理解し、それぞれに合ったしつけ対策を取って、お互いが気持ちよく生活できるようにしていきましょう!

ここでは「吠える」という困りごとのしつけ対策を行動別に紹介します。

 この記事を書いた人

カジ ノブエ
ドッグトレーニング・インストラクター/スウェーデン式ドッグマッサージ・セラピスト 犬の行動心理に基づく英国式ドッグトレーニングを日本に取り入れた第一人者、松本和幸氏に師事。英国ペットドッグトレーナーズ協会公認、リン・バーバー氏のディプロマ取得。
出張ドッグトレーニング「おりこうワンちゃん」 http://www.orikou-wanchan.com

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「吠える」は犬にとってコミュニケーション手段

言葉を話さない犬が仲間との意思疎通を図る手段のひとつに「吠える」という行動があります。

人にとっては何かと都合が悪い「無駄吠え」も、犬にとっては無駄なことはなにひとつ無く、伝えたいことがあって「必要だから吠えている」のです。

そのことを理解すると、今なぜ吠えているのか、という理由が見えてきます。それぞれの理由に対して適切な対応をすることで、「吠える」行動は軽減していきます。

人との生活の中では吠える必要がない、ということを正しいしつけで学習すれば、あなたの愛犬は別の方法でコミュニケーションをとろうとしてくれるでしょう。

「誰か来たよ~!」お知らせ吠え

古くから犬は人と協働して働くパートナーでもありました。犬は人のために役立つことをすることが大好き、という素晴らしいパートナーシップを持っているのです。

その名残からか、不審な物音や車の音、インターホン、郵便配達のバイクの音など、さまざまな物音や気配に対し「誰か来たよ、お客さんだよ」と、主人に来客を知らせる仕事をしているつもりで吠えているケースがあります。

犬に怯えた様子はなく、うれしそうに尻尾をふりながら吠えている時は、こんなに吠えて悪い奴だ!などと決して思わないでください。「教えてくれてありがとう」という気持ちで合図を出して、吠えるのを止めさせる練習、しつけをしましょう。

愛犬が吠えた瞬間、「はい、ヤメ!」「ストップ!」などと声をかけ、吠えるのをやめさせるしつけをし、止めたらおおいにほめてごほうびをあげましょう。

「嫌い、怖い、あっち行け!近寄らないで」怯え吠え

「これ以上近寄らないで~!」という恐怖心から犬が吠えているケースは、耳が後ろに垂れて尻尾もさがっているでしょう。人から見ると何をそんなに怖がっているのだろう、と思うことでも、犬にとって聞きなれない物音や見知らぬ人、会ったことの無い犬は恐怖の対象になることがあります。

家の中にいて吠える場合は、不審な物音や風の音などちょっとした物音にも敏感に反応します。

家の中にいる時に、外の何かに怯えて吠えている場合は、「どうしたの?何をそんなに吠えているの?」などと話しかけたりかまったりすると、よけいに不安をあおってしまって逆効果になることも。騒がず、飼い主さんが平然とした態度でいると「あれ?そんなに心配することじゃないのかな」と落ち着きます。

散歩時など外では、バイクや子ども、他の犬など苦手だったり嫌いだったりするものに対して吠えかかることもあるでしょう。

こうした怯えからくる吠えの対策には、小さなうちからさまざまな人や犬、物音などを経験させる社会化トレーニング、しつけが重要です。

郵便配達の人や小学生に協力してもらい、おやつをあげてもらったり、交通量の多い道をわざと通って車や通行する人々に慣れさせたりする経験、しつけが、愛犬に自信をつけさせてくれるでしょう。

犬の経験値のキャパシティが大きければ、「この音は知っているぞ。この人は危害を加えない人だ」と理解でき、落ち着いて対処することができるようになります。

「出して~!遊んで~!ごはん!散歩!」要求吠え

いわゆる要求吠えといわれるもので、人にとっては犬のワガママのひとつです。でも、それを強化してしまっているのは、実は人の方だったりするのです。

例えば、ケージに入れているとあまりにうるさく吠えるので出してしまった、という場合、「吠えたら出してもらえた」ということを学習してしまうため、吠えることを強化してしまうことになり犬のしつけには良くありません。

反対に、吠えても出してもらえない、吠えてもごはんはもらえない、など、「吠えても無駄だ」ということを犬が学ぶ、しつけることで要求吠えは解消します。吠え止んだらその要求をかなえてあげることで、吠えないでいると要求が満たされることをしつけて犬に理解してもらいましょう。

また、ごはんや散歩の時間をいつも同じ時間にしていると、「そろそろごはんだ!」「散歩の時間だよ!」と、愛犬がソワソワしだして、次第に「早く~」と吠え出したりするケースもあります。

こうした要求吠えを回避するには、食事や散歩をいつも決まった時間にするのではなく、少し時間をずらしたり不規則にするとよいでしょう。

「入って来るな!近くに寄るな!」警戒吠え

縄張り意識の高い犬は、家全体を自分のテリトリーと認識し、必死で守ろうと頑張って吠えてしまいます。常に家中をパトロールし、神経を張り詰めているためストレスの度合いも高い場合が多いです。

窓の外から車や人が見えるのであれば、愛犬にそれらが見えないようにカーテンや家具の位置などの工夫をする対策も有効です。また、守ろうとするエリアをせまくしてあげることで縄張り意識を軽減させてあげましょう。

もし、いつも室内フリーで過ごしているのであれば、クレートやハウスなど愛犬が自分だけで過ごせるスペースを与え、そこで過ごすと安心できることを教えます。犬にとっても、守らなければならないスペースがせまければ常に気を張っていなくてもよくなり、穏やかな気持ちで過ごすことができるでしょう。

なぜ吠えるのか?愛犬の気持ちに耳を傾けてみよう

このように犬が「吠える」と言っても、いろいろな理由や感情があって吠えているのです。繰り返しますが、犬が吠えるのは当たり前のこと。

そのことを理解し受け入れた上で、吠えてもすぐに止めさせたり、吠える前に対策を取ったりするなど、人が愛犬の「吠え」を上手にコントロールできるようになるとよいですね。

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