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愛犬と一緒にドッグスポーツ楽しもう!運動不足も解消!

犬のしつけ・トレーニング

ペットとして犬と一緒に暮らす毎日は実に楽しいものです。散歩に行ったり、ドッグカフェに行ったり、旅行に出かけたり、と、人と犬とが一緒に過ごせる機会はずいぶん増えてきました。

では、犬と楽しめるスポーツ「ドッグスポーツ」があることをご存じでしょうか?

ドッグスポーツは、犬とのトレーニングはもちろん、記録更新や目標に向かって愛犬と一緒に課題をクリアしていくことの楽しさがあります。

信頼のおけるバディとして、愛犬との絆をより一層感じられるドッグスポーツは、個性や身体能力の適性などはあるものの、基本的にはどんな犬種の犬でも人と一緒に楽しむことができるものです。

本格的に取り組もうと思うと特別なトレーニングや練習は必要ですが、普段の遊びやマナーの延長としても、ちょっとしたドッグスポーツの醍醐味を味わうこともできます。

ここでは、家庭の中で気軽にチャレンジできる、それぞれのドッグスポーツに適した遊びの練習やゲームなどを紹介します。もしかすると、愛犬の隠れた才能を発見し、本格的にドッグスポーツを始めたくなる…なんてこともあるかもしれませんね!

 この記事を書いた人

カジ ノブエ
ドッグトレーニング・インストラクター/スウェーデン式ドッグマッサージ・セラピスト 犬の行動心理に基づく英国式ドッグトレーニングを日本に取り入れた第一人者、松本和幸氏に師事。英国ペットドッグトレーナーズ協会公認、リン・バーバー氏のディプロマ取得。
出張ドッグトレーニング「おりこうワンちゃん」 http://www.orikou-wanchan.com

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「アジリティー」愛犬と一緒に走る連帯感が最高のドッグスポーツ!

アジリティーという英単語は、機敏性、素早さなどを意味します。

このドッグスポーツは、コース上に置かれた、トンネルやハードルなどの様々な障害物を一定時間内にクリアするタイムを競うスポーツ。

いわば、犬の障害物競争です。指導手である人の指示に合わせて犬は素早く、コース上の障害物を決まった順番に従ってクリアしていかなければなりません。

ヨーロッパを中心に世界各地でも競技会が盛んに行われているドッグスポーツで、世界選手権大会も開催されています。

日本では、一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)主催の競技会が定期的に開催されており、1996年からはその大会から日本代表選手を選抜し、世界選手権大会への派遣も行われています。

もちろん、本格的な競技会としてタイムを競うだけでなく、飼い主と愛犬とのコミュニケーションが深まるドッグスポーツとして、それぞれのスタイルで楽しむアジリティ愛好家もいます。

残念ながら、トンネルやハードル、シーソーなど障害物となる用具が必要になるため、どこでも気軽にできるものではありませんが、人の指示を聞き一緒に作業をすることが好きだったり、普段の生活ではエネルギーを持て余し気味の犬におすすめのドッグスポーツです。

参考サイト: 一般社団法人JAPANケネルクラブ

ドッグスポーツを楽しむ為の準備!アップ&ダウンを教えてみよう

ドッグスポーツを楽しむ前の基本のしつけとして、アップ&ダウンを教えましょう。

人の出すサイン「アップ」に合わせて、高いところに飛び乗る。「ダウン」でそこから降りる。というもの。

教え方は、「アップ」「ダウン」それぞれ言葉をかけながら場所を指さして誘導し、犬が飛び乗ったり、降りることができたら、ほめてごほうびをあげます。

サインの意味を一度覚えてしまえば簡単です。高低差のある場所で練習してみましょう。

アジリティー競技の中では、シーソーやアルファベットのAの形のような高低差のあるフレームの上を移動することもあります。犬は高いところが苦手なことが多いため、アップ&ダウンの号令を練習することで高低差のある場所への移動に自信がつくと、こうした障害物へも抵抗なくチャレンジできるかもしれません。

普段の生活の中では、ソファや椅子、人の膝の上に座る時やその場所から降りてほしいときなどのマナーとしても活用できます。

ドッグスポーツ「ディスクドッグ」/華麗なジャンプ&キャッチに憧れる!

「ディスクドッグ」は犬がくわえても安全な専用の円盤型をしたフライングディスクを人が投げ、犬が地上や空中でキャッチする、というアメリカ生まれのドッグスポーツです。

「ディスクドッグ」の競技には、ディスクの飛距離やキャッチする正確性を競うディスタンス・アキュラシーと、音楽に合わせてジャンプや回転をしながら俊敏性やリズム感などのパフォーマンスを競うフリースタイルがあります。

その他、体高や年齢別、ビギナーでも楽しめるクラスなどレベルに応じた楽しみ方ができ、どんな犬種の犬でもチャレンジすることができます。

参考サイト:ディスクドッグ競技会を主催する株式会社 N.D.Aのドッグクリニック!

ドッグスポーツを楽しむ為の準備!キャッチ&リリースを教えてみよう

ドッグスポーツのディスクドッグを始める前に、キャッチ&リリースを教えましょう。

オモチャやボールを咥えて遊ぶことが大好きな愛犬に、投げたオモチャやボールを空中でキャッチする、または走って取りに行き持ってくることを教えてみましょう。

  1. まずは、オモチャやボールなどをくわえさせて、引っ張りっこをして遊びます。遊びながら、くわえることを覚えていきます。
  2. 「ものをくわえる」ことができるようになったら、次にくわえたものを「離す」ことを教えます。引っ張りっこの遊びに突入してしまわないよう、無理やりに引っ張らず、人の合図によってくわえたものを口から出す練習をします。「離して」や「オフ」などの号令をかけ、犬が物を離したら、再びくわえさせます。すぐに返してあげることによって犬は「これは自分のものだけど、また返してくれるんだ」と理解し、所有欲は軽減していきます。
  3. 「くわえる」こととそれを「離す」という二つの動作を覚えたら、オモチャやボールを投げて、犬がそれをくわえた瞬間に名前または「おいで」など号令をかけて、手元に呼び寄せます。その距離は、無理せず少しずつ伸ばしていきましょう。

普段の生活の中では、くわえたものを離す、ということができると、危険なものを拾い食いして、制止を聞かず飲み込んでしまうようなリスクを回避することにもつながります。

ドッグスポーツ「ノーズワーク」 犬のすぐれた嗅覚のすばらしさを最大限に発揮!

「ノーズワーク」とは名前の通り、鼻を使った作業をするゲーム感覚の競技。

人の助けを借りずに、制限時間内に指定されたアロマオイルの匂いのありかを探し当てて飼い主に伝えます。犬の持つすぐれた器官である「鼻」の働きを最大限に活用し、どんな犬でも楽しめるドッグスポーツです。

探索犬をヒントにカリフォルニアで誕生した、犬の嗅覚の素晴らしさを再認識できる知的なドッグスポーツといえるでしょう。

また、「匂いを嗅ぐ」という持って生まれた本能を最大限に発揮することができるだけでなく、考えることで頭脳も刺激するため、犬にとっても満足度の高いドッグスポーツです。

「ノーズワーク」には、箱やバッグ、入れ物の中を捜索する「コンテナ・サーチ」、室内、建物内を捜索する「インテリア・サーチ」、屋外を捜索する「エクステリア・サーチ」、車両を捜索する「ヴィークル・サーチ」の4つの種目があります。

参考サイト: K9ノーズワーク

ドッグスポーツを楽しむ為の準備!宝探しゲームを教えてみよう

ドッグスポーツのノーズワークにトライする前に、自宅で愛犬に宝探しゲームを教えてみましょう。

ノーズワーク=犬が嗅覚を使うことは、日常生活の中での遊びにも十分に取り入れることができます。

ノーズワークを使った宝探しゲームは、雨の季節、お散歩がままならない時や留守がちで退屈してしまっている愛犬にぜひ取り入れてあげてほしいゲームです。

  1. 犬が誤飲せずにくわえやすいサイズのもので、匂いをつけやすいものを「宝物」と設定します。拾い食いの癖をつけないためにも宝物は食べ物にしないほうがよいでしょう。愛犬の好きな匂い(最初はチーズやジャーキーなどが分かりやすいです)を宝物にこすりつけて、愛犬に匂いをかがせます。
  2. 愛犬に「オスワリ」と「マテ」の号令をかけて動かずにいることを指示し、宝物を隠します。ルールが分かるようになるまでは、複雑な場所に隠さず、分かりやすい場所においてあげましょう。隠すところを見せて、ヒントを多くしてあげます。
  3. 宝物を隠したら、隠した辺りを指さすなどヒントを出しながら愛犬に「サーチ!」と声をかけます。
  4. 愛犬が宝物を見つけ出してくわえたら「あたり!!」「YES!」などと声をかけ、ほめてごほうびをあげましょう。

犬が、匂いを嗅いで探す、というルールを覚えたら、宝物の数を増やしたり、宝物の種類を変えたりしてバリエーションを増やしていくと、より楽しめるでしょう。

音楽に合わせて息の合った演技で魅せる、ドッグスポーツ「ドッグダンス」!

最近人気のドッグスポーツの一つドッグダンスとは、さまざまな芸を組み合わせ、人と犬とが音楽やリズムに合わせて踊るというもの。

ドッグダンスは身体を使うだけではなく、頭も使うドッグスポーツでもあります。アップテンポの曲だけでなく、あらゆるジャンルの音楽を用い、どんな年齢の人やどんな犬種でも楽しむことができる他、魅せる演技としての構成力など芸術的なセンスも磨かれるドッグスポーツです。

国内でもさまざまな場所で、ドッグダンス教室が開催されています。

参考サイト: 犬のしつけとドッグダンス教室【ウィジードッグクラブ】

ドッグスポーツを楽しむ為の準備!ヒールウォークを教えてみよう

ドッグスポーツのドッグダンスにトライする前の準備として愛犬にヒールウォークを教えてみましょう。

犬と一緒に流れるような美しい動作をつくるには、飼い主の指示を的確に理解する愛犬の集中力がポイントです。その基本になるヒールウォークをマスターすれば、その応用からさまざまなトリックができるようになります。

  1. トリーツをつかって、愛犬を自分の左側に誘導します。
  2. 名前を呼んでアイコンタクトを取りましょう。
  3. 「ヒール」と声をかけながら最初はゆっくりと、犬がきちんと左側の位置について歩けるようになったら次第に歩調を通常の速度にしていきます。犬が人の前に出ないように、慣れないうちはトリーツを使って左側の位置をキープするように誘導しながら歩きましょう。
  4. 左側にしっかりついて歩けるようになったら、右側もついてあるけるように練習するとよいでしょう。

普段の生活の中では、散歩時の引っ張り防止などにも役立ちます。

歴史あるウィンター・ドッグスポーツ「犬そりレース」

ドッグスポーツの一つである「犬そりレース」は文字通り、犬にそりを引かせてタイムを競う競技です。

犬そりの歴史は長く、雪深い地域などで人々の生活を支える貴重な移動手段として活用され、古くから親しまれてきました。

現在では、ドッグスポーツとして楽しむ愛好家の方もいますが、体験型のアトラクションとして観光イベントとしての犬そり体験などもあります。

アラスカやカナダ、グリーンランドなどの一部の地域では、犬そりは今でも人々の生活に欠かせない手段として活躍しているそうですよ。

日本では、ドッグスポーツの犬そりレースは主に北海道などで大会が開催され、一頭引き、多頭引きなど、人と犬とが一体となった白熱したレースを多くの愛好家たちが楽しんでいます。

参考サイト: JAPAN CUP全国犬ぞり稚内大会

ドッグスポーツを楽しむ為の準備!ようい、ドン!でスタートダッシュを教えてみよう

犬そりの場合は、犬も人も前を向いているため、手での合図(ハンドサイン)を見て判断することはできません。声だけの号令が伝わることが重要です。

ドッグスポーツの犬そりレースにトライするのであれば、その前に人の声の合図に合わせてダッシュする遊びを教えてみましょう。

愛犬の視界に入らないところにいても、振り返ったりせずに合図を聞けるように練習します。

  1. 周囲の安全を確認し、ロングリードに付け替えて行いましょう。
  2. 「オスワリ」をさせ、愛犬の真後ろに移動します。
  3. リードを引っ張るくらい短めに持って「ようい」「ドン!」の合図でリードを緩めます。「ドン!」の掛け声のタイミングで走り出す、というルールを教えてあげましょう。

また、愛犬との距離が近ければ近いほど、人の示す号令に従いやすいもの。

人の指示をきちんと理解して従うことができるように、離れた場所でも、マテ、オスワリ、フセなどの基本的な号令がしっかり聞けるように練習をしてみることも大切ですね。

ドッグスポーツ「犬そりレース」に適した犬種

残念ながら、犬そりはどんな犬種の犬でもできる、というものではありません。雪や寒さに強い犬種が適しています。

  • アラスカン・ハスキー
  • アラスカン・マラミュート
  • シベリアン・ハスキー
  • サモエド
  • カナディアン・エスキモー・ドッグ
  • チヌーク

愛犬と一緒にドッグスポーツをする喜び

ドッグスポーツの醍醐味はなんといっても、愛犬との一体感を感じられる幸福感ではないでしょうか?

愛犬との信頼関係がいかに重要か、飼い主がどれほどリーダーシップをとれるか、といったトレーニング上のスキルアップはもちろんですが、何よりも、一緒に行動することの喜びを人も犬もどちらもが実感できることがドッグスポーツの素敵なところです。

ドッグスポーツを通して共同作業をすればするほどに、愛犬とのコミュニケーションが深まり、アイコンタクトを通して会話ができるようになっていきますよ!

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※記事執筆時点の情報です。ご利用の際には公式サイト等で最新情報をご確認ください。
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