3月のまだ春と言うには風が冷たい日でしたが、空は晴れ渡っていたので愛犬を伴いまたまた気まぐれな公園巡り。
今回訪れたのは相模湾を眼下に見下ろすことができる湘南平と、湘南平から延びる高麗山(こまやま)まで愛犬と一緒にハイキングを楽しんできました。
この記事に登場する愛犬
蕾 ♀(キャバリア×ビーグルのmix犬)
湘南平
湘南平があるのは、相模湾が望める平塚市と大磯町にまたがる小高い公園で標高は181m。
かつて地元では頂上が広く平らなことから千畳敷と呼ばれていた場所で、公園として整備されたことから湘南平と呼ばれるようになり、都市計画公園としての正式名は高麗山公園と言います。
神奈川在住の私には高麗山公園という名前より、湘南平と言った方が馴染みがあります。
駐車場から湘南平までスロープや階段を歩いて行くことができますが、それ程高低差はないので高齢者でもわんちゃん連れでも安易な範囲です。
湘南平は関東の富士見百景、かながわの景勝50選、かながわの花の名所100選、かながわの公園50選、夜景100選などにも選ばれるほど景観が良く、広い頂上はそこにいるだけで羽を伸ばした気分になれます。
湘南平には地産地消の味を楽しめるレストハウスフラットがあり、窓際の席から見える絶景をスパイスにハンバーガーやスムージーなどが楽しめると人気のレストラン。
また、レストランの脇から屋上に登れるようになっていて、360度のパノラマが広がっています。
レストランの反対側には平塚テレビ中継局のテレビ塔がそびえ、こちらも登ることができる展望台があります。
湘南平の海に面した斜面にはいくつかのベンチが設置してあり、キラキラ煌めく相模湾の風景が臨め、特に人気があるのは夜景です。
昼間とは違ったロマンチックな煌めきは、デートスポットとしても人気。
湘南平から高麗山を目指してハイキング
湘南平にあるテレビ塔の脇から高来神社までハイキングコースは延びていて、高来神社は高麗山の麓にあるため、麓まで降りてしまうと登ってくるのが大変なので高麗山山頂まで行ってみることにしました。
高麗山の標高は168m、湘南平の標高が181mなので湘南台の方が少し高く、緩やかに尾根を降っていくコースかと思いきや、高麗山へ延びる尾根には浅間山、八俵山が控えておりその山々を越えていくことになります。
そのためハイキングコースは意外と上り下りが多い起伏に富んだコースでした。
テレビ塔からハイキングコースへ入ると、所々にはベンチのある休憩スペースが点在しています。
3月初旬の落葉樹はまだ芽吹いていないため裸の木が多く、見晴らしの良いところからは相模湾が見えます。
あとひと月もすれば新緑が海風にそよぐ姿が見られ、一層鮮やかなハイキングが楽しめたと思いますが、この時は森の木々も物寂しげでした。
それでも近隣の方々なのか、平日でも多くのハイカーが訪れ何人もの方々に出会いました。
浅間山から高麗山へ
最初の浅間山に到着。
湘南平から300mの距離ですが、起伏が思ったよりもあったのでもっと歩いたように感じました。
浅間山の山頂は少し広くなっていて、その隅には浅間神社が鎮座していました。
小さな神社ですが、神社よりも大きな鳥居が目印です。
愛犬も一緒にお参りして、神社の脇から延びるハイキングコースから八俵山へ向かいます。
浅間山から少し歩いた所には水仙が自生していますが、私達が行ったときにはもう花は枯れてしまっていました。
その先に開けた場所が有り、寒桜が数本花を咲かせていました。
この寒桜を観に訪れている方々も数名いて、寂しげに広がる落葉した木々の広場がパッと明るくなったようです。
上り下りの多い尾根歩きですが、寒桜の次に目を楽しませてくれたのはハイキングコースの両脇を飾る椿並木。椿並木を抜けると八俵山まであと少し。
八俵山の山頂は少し開けたところでしたが、八俵山と書かれた看板があるだけで他には何もありませんでした。
八俵山の標高は160mなので高麗山まで8mの標高差を一気に登るようになり、ここが高麗山までのハイキングコースで一番登りがきつかった場所になります。
愛犬も段差のある岩をよじ登り、頑張って最後のコースに挑んでいました。
高麗山の山頂から高来神社へ向かう道は、かなり階段を下っていくようです。
途中まで行ってみましたが、帰りにこの階段を登ってくる事を考えたら足が止まってしまい、途中から階段を巻くコースを辿って高麗山の山頂へ戻り湘南平へ引き返します。
湘南平レストハウスの展望台へ
湘南平に戻ってきてテレビ塔の横にあった小さな展望台と、レストハウスの屋上にある展望台へ上り、湘南平から見える景色を堪能。
この日の前日は雨降りで、雲が多かったため富士山までは臨むことができませんでしたが、丹沢山系の山並み、相模湾からの大海原、平塚の市街地などが見えました。
山歩きの時には木に囲まれていたので感じませんでしたが、レストハウスの展望台に登ったときは凄い風で、目を開けていると涙が飛び散っていくような強風。
愛犬はゴーゴーと唸る風の音と、高所恐怖症から抱っこしていてもブルブルと震えが止まらなかったので、四方を見回したら下へ降りました。
湘南平展望台からの眺め湘南平から高麗山まで片道1.2kmですが、起伏のある尾根道なので運動量的にはかなり消費すると思います。
私達は所々で脇道に入ってみたり、高来神社の途中まで降ったので往復丁度3km位歩いたと思います。愛犬との散歩には丁度良いコースでした。
駐車場へ戻るとこの辺りに住み着いている猫なのか、何匹も車のそばで寛いでいて私の車の直ぐ脇にも座っていました。
愛犬がいても逃げ出す様子もなくこのままでは車を出すこともできないので、ちょんちょんと合図し脇に誘導してから慎重に車を出しました。
午前中に着いたときにはいなかったのですが、もし駐車場を利用するときは車の下に猫が潜っていないか確認した方が良いです。
湘南平と高麗山を愛犬と散策 まとめ
冬から春の気配を感じ始めるとどこかへ行ってみたくなりますね。
遠くなくても良いから、まだ行ったことがない公園やハイキングコースへお出かけするには良い季節を迎えます。
私も愛犬と一緒に潮風を感じながら散策したり、草や木々の息吹を感じながらハイキングできるところをもっともっと歩いて見たいです。
今回は湘南平から高麗山まで、海の景色を眺めながら山歩きができるハイキングを楽しんできました。