愛犬とお散歩したり外で遊んだりするのは本当に楽しいです。
愛犬の楽しそうにはしゃいでる姿を見るのは、飼い主は幸せな気持ちでいっぱいになりますよね。
しかし、外で遊ぶことが多いとどうしても汚れてしまいます。
その度にペットショップやペットサロンでシャンプーをしてもらうのは、お金もかかってしまうので、お家でシャンプーができるように、愛犬のシャンプーが上手にできるコツをご紹介します。
この記事を書いた人
羽道たんと / トリミングサロン、ペットショップ、ブリーダー犬舎でトリマーとして色々なわんちゃんのトリミングを経験してきました。
愛犬を自宅でシャンプーするのに準備しておきたい道具
まずは愛犬のシャンプーに必要な道具を準備しておきましょう。
1 シャンプー、リンス
犬用のシャンプーを準備してください。
犬用のシャンプーはペット用品コーナーにたくさん揃っていますが、色々な種類があるので、愛犬に合ったタイプを選んであげてください。
皮膚が弱い子用の低刺激シャンプーや、虫がつきにくい成分が配合された物などがあります。
リンスは使用しなくても良いと思っている方が多いですが、リンスは被毛をコーティングしてホコリなどを付きにくくする働きがあるので、なるべく使用することをお勧めします。
リンスを使うのが面倒な場合は、リンスインシャンプーも使用できます。
準備したシャンプーとリンスは原液のままではなく、ぬるま湯で5倍くらいに薄めて使用します。(商品の利用説明を必ず読んでください。)
その時には使う分だけ作っておいて、必ず使い切ってください。
2 スリッカー
ブラッシングに使う、華道でお花を生ける時の剣山のような形をしたブラシです。
たくさんの針金に持ち手が付いたようなもので、大きさに種類があります。
愛犬の身体の大きさに合ったものを選んでください。
小型犬に大きなスリッカーを使ってしまうと、足などの細かい部分のブラッシングができないので、大きさ選びには気を付けてください。
3 タオル
小型犬の場合でも大きめのタオルの方が良いでしょう。
全身を包むようにして抱っこしながら拭いてあげられます。
ペットのシャンプー用のタオルもありますが、そこは別に拘ることはなく、人間用の物で構いません。
ただ、吸水性の良い物がお勧めです。
4 ドライヤー
もちろん、普段お家で使っているドライヤーで大丈夫です。
でも、パワーが弱いとどうしても時間がかかり、愛犬に負担がかかってしまうので、なるべく適度なパワーがあるものが良いでしょう。
自宅で愛犬をシャンプーする手順とコツ
道具の準備ができたらいよいよシャンプー開始です。ここからは自宅で愛犬のシャンプーをする手順とコツを説明していきます。
1 ブラッシングをする
始めに愛犬の全身をスリッカーでブラッシングします。
このブラッシングはとても大切な作業ですので必ず行ってください。
ダブルコートの犬種の場合は、ここで抜け毛を取り除いてあげると、シャンプーした時に地肌の汚れまでしっかりと洗いあげることができます。
シングルコートの犬種の場合は、被毛に付着したゴミやほこりを取り除き、もつれをほぐしてあげましょう。
もつれがあると、シャンプーしてもその部分に汚れが残ってしまいます。
スリッカーでブラッシングをする時に気を付けなければならないことがいくつかあります。
まず一つ目は、スリッカーを動かす方向です。
スリッカーの刃の部分をよく見ると、真ん中辺りで折れ曲がっています。その折れ曲がった部分をバネのように使う要領で、縦方向に移動させてください。横に移動させると柔軟性がないので、皮膚を傷つけてしまう恐れがあります。
それから、スリッカーの刃先はとても細い針金のような物なので、皮膚に強く押し付けて使用すると、こちらも傷をつけてしまう原因になります。
だからと言って、なでるような力加減ではブラッシングをしている意味がないので、難しいですが、初めはゆっくりと一か所ずつ丁寧に行ってください。
二つ目は、ブラッシングをしていく順番です。
日頃から愛犬にブラッシングをしている場合は問題ないと思いますが、慣れていない場合は、身体の敏感ではないような部分から始めると良いでしょう。
愛犬シャンプーおすすめの順番
お尻 → 背中 → お腹 → 後足 → 前足 → 尻尾 → 顔
2 シャンプーをする
シャワーの温度は37~38度くらいにします。
愛犬の全身をお湯で濡らしていきますが、この時も、急に敏感な部分にお湯をかけてしまうと驚いてしまうので、先程のブラッシングの時と同じ順番でお尻から濡らしていきましょう。
シャワーはなるべく離さずに、シャワーヘッドが愛犬の身体に触れているようにして行うと、刺激を与えずに濡らすことができます。
顔はシャワーで濡らそうとせずに、お湯を含ませたスポンジなどで優しく濡らしてあげてください。
全身が濡れたら、薄めておいたシャンプーを全身にかけます。
そしてまた順番はお尻から、マッサージをするように優しく洗っていきます。
汚れが多い足先や口周りは念入りに洗ってあげてください。
汚れがひどい時は、一度洗い流して二度洗いすると良いでしょう。
全身くまなく洗い終わったら、愛犬の身体を撫でながら泡が残らないようにしっかり流してあげてください。
3 ドライする
大判のタオルで、愛犬を包み込むようにして拭いてあげてください。
ここで、一休みするようにして、たくさん褒めてあげながら水気を取ってあげましょう。
できるだけタオルで水気を取ってしまった方がドライが楽になるので、タオルは2枚くらい用意しておいた方が良いですね。
後はドライヤーを使って乾かしていきますが、初めは一番弱い風を遠くからあててください。
様子を見ながら徐々に近づけていきます。
大丈夫なら風を強くしても良いでしょう。
温風は良くないと聞いたことがあるかもしれませんが、熱すぎない温度でドライヤーを近付け過ぎなければ問題ありません。
犬の毛は密集しているので、スリッカーを使って被毛を掻き分けながらドライヤーをあてるとまんべんなく乾かすことができます。
ただ、両手が塞がってしますので一人では難しいと思います。
誰かにお手伝いしてもらってください。
一人で行う場合は無理をしないで、被毛を手で撫でながら水気をしっかり取ってあげれば大丈夫です。
シャンプー後には
シャンプー後は耳にお湯が入ってしまうことがあるので、綿棒などで耳の中を優しく拭いてあげてください。
それから、人間でも水が苦手な人がいるのと同様に、犬にもどうしても身体にお湯がかかるのを嫌がってしまう子がいます。
そんな場合は無理にシャンプーしてしまうと、愛犬との信頼関係をダメにしてしまうこともあるので、ペットショップやペットサロンにお願いしてシャンプーしてもらう方が良いでしょう。
まとめ
愛犬のシャンプーをすることは、良いコミュニケーションにもなりますし、愛犬の皮膚や身体の異常を発見することもできます。
愛犬もペットショップやペットサロンのトリマーさんにシャンプーしてもらうよりも、大好きな飼い主さんにシャンプーしてもらう方が、きっと嬉しいはずです。。
初めは少し大変かもしれませんが、慣れてしまえば、愛犬との楽しい時間になりますよ。
是非、愛犬の自宅シャンプーに挑戦してみてください。