島に到着!たくさん泳いでたくさん遊ぼう!
港を出港して約40分。今回の目的地である島に到着です。小さい島ですが浜辺で休むこともでき、少人数で遊ぶのは十分な広さです。
先に述べました通り無人島なので船を着岸させられる様な場所はありませんので、ある程度距離をとってアンカーを降ろし、そこからは泳いで向かいます。
まず私と奥様が最低限必要な物をボートに備え付けられていたカヌーに詰め込み、泳ぎながら岸まで運ぶ。
その後でワンちゃんたちは泳いで来てもらうという手順です。私と奥様が無事に岸まで着き、後からくるであろうワンちゃんたちを迎えます。
ボートから飛び降り、順調に泳いでくるワンちゃんたち。セロもみんなに続きます。真ん中の子はKさんの愛犬たちの最年長、ジャックラッセルテリアのFちゃんです。
小さいながらも猟犬らしくパワーに溢れており、BちゃんやRちゃんにも負けず劣らず元気です。
船から浜辺まで約100m程とはいえ、こんな距離を泳がせるのは初めてだったので私はほんの少し不安でしたが、無事に泳いできてくれるのを見て安心したのを今でも覚えています。
そんなセロを見ながら、「今日はあの子にめいっぱい遊ばせてあげよう。日頃出来ない分、あの子の身体や脚のケアやストレスの発散になってくれたら」私はそう考えました。
浜辺に着いた後は人もワンちゃんもみんな日頃の疲れを吹っ飛ばす勢いで元気に遊びました。普段の散歩の歩き疲れや夏の暑さを感じることもなく、瀬戸内海の水の冷たさと感触や波風を十分に感じている様子でした。
私個人も久々の水泳でしたが幸い泳ぎ方はまだ覚えていたようで、Kさん夫妻やワンちゃんたちに救助されるという面白い事故も起こりませんでした。
さらにシュノーケリングにも初挑戦。マスクの付け方をKさんから教わりました。その周りをセロは「何してんの~?」という感じで覗きこんでました。気になったのかこの後は私に付いて一緒に泳いでいる事が多かったですね。
一方Kさんは愛犬たちとカヌーを堪能していました。海へ行く時は必ずキャンピングカーに乗せてくるそうです。きっと慣れているんでしょう、Rちゃんだけでなく他のワンちゃんたちも「私も私も!」という感じで、みんなカヌーに乗りたがっている様子でしたね。
私もお借りしてセロを乗せて初カヌー。左右の漕ぐ力が一緒でないとその場でくるくる回ったりするので力加減に苦労したり、セロを落とさない様ヒヤヒヤしながらも(本当は私自身落ちたくなかっただけ)、なんとか落とさずにすみました。
同時にKさんは貝や小魚も獲られていました。この辺りの地域は海産物も獲って良いらしく、釣りするために来られる方も多いとのこと。この日はさざえや牡蠣も獲れ、私が「凄いですね~」と驚いているとKさんは「イヤイヤ今日は少ないねー」と言われてました。
更に嬉しい事に、獲れたばかりの牡蠣をその場でさっと殻剥きして御馳走して頂きました。獲れたての牡蠣は初めてでしたが、海水さながらの塩味が効いててとても美味しかったです。因みに獲った貝の殻は海に帰しました。
因みに貝等はワンちゃんには食べさせてはいけない物なので、決して食べさせないようにしてください。また魚も決して生であげずに必ずしっかり火を通しましょう。
人もワンちゃんもめいっぱい遊んだり、ワンちゃんとカヌーしたり、美味しい牡蠣も食べたり。そんな楽しい時間も気がつけばあっという間に過ぎ、気がつけば帰る時間。
私やセロは正直くたくたでしたが、Kさん御夫婦やワンちゃんたちはまだまだ遊び足りない様子で、「私たちは泳いで帰るし、ボート貸すから先に帰る~?」と笑いながら冗談。私は心の中で「この方々ならやりかねないなぁ」と思いました。
帰り支度を整え、来た時と同じ様に人もワンちゃんも泳いでボートへ。やっぱり疲れたのでしょう。帰りの船中でもセロは行き以上に爆睡していました。
私もボートの揺れ心地が気持ち良くなって思わず眠りそうになったり、「帰りの運転大丈夫かな」と思いながら頑張りました。
ありがとう瀬戸の海!愛犬とのアウトドアは最高!
愛犬と一緒にやるアウトドア。セロと一緒に暮らし始めてから興味を抱きながらも、仕事を言い訳にしたりしてなかなか実行に移せませんでした。
しかし1年前に私とセロは思わぬ形でそれを初体験することができ、「もっと早くやれば良かった」と思いました。
やってみて何よりも強かったのは、「セロが楽しんでくれてよかった」という気持ちです。ワンちゃんは動くことが大好きな動物です。
しかし多くの子は私たち人の都合で、留守番が多かったり運動不足だったりコミュニケーションが十分にとれていないと聞いています。私もそうだったのかもしれません。
私はそんな方々にこそぜひ愛犬と一緒に外に出てほしいと思っています。山登りでもちょっとした遠出でも構いません。常日頃できないような体験を愛犬と一緒に過ごすことは、充実感だけでなくお互いの信頼感を一層強める事もできると、今の私は感じています。
この文章をお読みくださったワンちゃんと一緒に暮らされている方々が、少しでも「愛犬とのアウトドア」に興味を持って頂けたらとても嬉しいです。