夕食の支度の時間を気にすることなくお出かけできるのは、相棒が出張中と言う境遇に限られます。
箱根の次に出掛けたのは神奈川県横須賀市にある観音崎公園で、行き先も出掛ける時間も廻るコースも帰る時間もどこで夕食を済ますかなどなど、全て私に決定権があるので相棒と一緒に出かけるのとはまた違った楽しみ方ができます。
愛犬と一緒に観音崎公園を制覇するつもりで足の向くまま、気の向くまま歩いて来ました。
この記事に登場する愛犬
蕾 ♀(キャバリア×ビーグルのmix犬)
県立観音崎公園概要
観音崎公園は東京湾に突き出した形の岬で、房総半島との距離が一番近い海域になります。
そのため東京湾を行き交うタンカー船や貨物船、豪華客船など大きな船舶に混ざり、小型船舶の漁船なども多く見られます。
海岸沿いには砂浜や磯が広がり、海水浴や磯遊び、バーベキューなどもでき、その直ぐ裏側が標高50mほどの丘陵地帯になった自然豊かな緑が広がる観音崎公園になっています。
観音崎公園は観音埼灯台、横須賀美術館、観音崎自然博物館が隣接し、園内にはパークセンターを始め、森のロッジ、いこいの水辺、アスレチック、花の広場、戦没船員の碑、たたら浜園地など多くの見所が点在し、歴史や文化を感じながら散策が楽しめます。
所々には展望の良い場所も設けられ、高い位置から東京湾を行き交う船舶や房総半島などが見渡せ、潮風が心地よい散策路の殆どはアスファルト仕様になっています。
観音埼灯台は1869年、日本で最初に建てられた洋式灯台で、現在の灯台は三代目に当たります。
横須賀美術館には横須賀市の海を描いた作品や三浦半島ゆかりの作家が描いた作品を展示。
観音崎自然博物館には東京湾の海と自然、人との関わりについて展示。
第二次世界大戦や海難事故で亡くなった船員の霊を追悼した戦没者船員の碑や、1884年に竣工された北門第一砲台、三軒家砲台が当時の原形に近い状態で残されている砲台跡やレンガ積みの構築物なども見られます。
海岸沿いの崖にある洞窟には昔、大蛇が棲み着き漁民や運漕の人々を苦しめ困っていたところに、修行の途中で訪れた行基善菩によって退治され、鵜羽山権現として祀られたという伝説のある権現洞などが見所になっています。
わんちゃんと一緒にテラス席で食事ができるレストランは2カ所。
観音崎自然博物館に隣接したレストランマテリアでは、地産地消にこだわった本格派イタリアンが東京湾を眺めながら頂けます。
観音崎京急ホテル・横須賀美術館前にあるアクアマーレでは、地元の食材をふんだんに使った新鮮なランチを頂くことができます。
観音崎公園 愛犬と一緒に探検開始!
観音崎公園にはいくつかの駐車場が有りますが、私は平日行ったため駐車場も空いていてバス停のそばにある駐車場に車を停めることができました。
休日ともなると、広い駐車場は満杯状態になるようです。料金は平日無料。
まだ私が若かりし頃観音埼灯台は何度か訪れたことがあるのですが、数十年前とはすっかり様子が変わっていて観音崎公園としての存在はなかったと記憶しています。
私が知っている観音崎周辺とは全く違ってしまったので、駐車場の位置を確認し公園マップでどっち方角へ行けば公園入り口なのかチェックし、とりあえずパークセンターへ向かってみました。
パークセンターはどっしりとしたレンガ調造りの建物で、パンフレットなどが置いてあるはずなのですが、愛犬が一緒だったため中には入らずパークセンターに来る途中に見つけた道から入ってみることにしました。
公園の中央を通る園路は、車が通れるほどの広さがあり、舗装された歩きやすい道ですが、愛犬にとっては土の感触の方が好きだと思います。
入り口から旧鉄砲跡がある三軒屋園地までは丘陵地帯を登る坂道になっていて、ただひたすら曲がりくねった坂を登り頂上まで行くにはちょっとキツかったです。
頂上付近まで行くと最初に三軒屋園地に到着。
案内板に沿って入ってみると草に覆われてよく分からないかもしれませんが、窪みがあるところが旧鉄砲跡のようです。
その先には花の広場が目の前に開け、ずっと森林地帯を歩いて来たので広い芝生の広場がまぶしく見えました。
季節的に春の花が終わり夏の花の植え替え時期なのか余り花は咲いていませんでしたが、この空間はとても清々しいく気持ちの良い広場になっていました。
ちょっと暑かったけど芝生の上を歩いて一番奥の木陰まで行ってしばし休憩。
観音崎公園に出掛けたのが5月中半だったので、頂上までずっと木陰を歩くことができましたが、お天気も良かったので登り坂を歩いて来たら汗をかいてしまいました。
花の広場の横には子供が遊べる遊具が少しあります。
本来なら観音崎公園花の広場から一番奥にあるロッジのある地区、いこいの水辺やふれあいの森へも行きたかったのですが、花の広場が目に入ったとき標識を確認せず芝生の広場へ駈け出してしまったため行きそびれてしまいました。
そのため次に訪れたのは戦没船員の碑。
奥には東京湾が一望できる見晴らしの良い高台になっていて、戦没した船員さん達がこの場所からいつも海を眺められるようになっています。
戦没船員の碑がある所からたたら浜園地へ降りられる分岐があり、途中に展望台があったので行ってみましたが、この脇道は舗装された道ではなく山道になっています。
愛犬はやっぱり舗装された綺麗な道よりも、土の感触の方が好きみたいで張り切って歩き出しました。
展望台にはベンチがぽつりとひとつ置かれ、周りは木々や草が伸びていたので余り眺望は良くありませんでした。
たたら浜園地へは行かず、分岐点に戻りもう少し先にある分岐から展望園地へ降りて行きました。登った分だけ下り海辺の広場に到着。
ここをふき抜ける海風が心地よくて、海岸で少し散策した後広場にある東屋で休憩。
愛犬と休んでいたらあまりの心地よさに横になったら寝てしまいそうになりました。
展望園地から観音埼灯台のあるトンネルまでは一般道を歩き、趣のある手彫りのようなトンネルをくぐると海岸沿いを歩く遊歩道があります。
戦没船員の碑がある所からも東京湾を行き交う多くの貨物船などが見られましたが、この海岸沿いの道からは船と同じ目線で見ることができるので身近に感じます。
観音埼灯台入り口からは急な登り坂になり、高台に建つ真っ白な灯台は中に入って見ることができますが、今回は愛犬が一緒だったので中には入らず外から見学してきました。
遊歩道には大蛇の伝説が残る権現洞や、砂浜地帯はバーベキューを楽しむ家族連れも多くいました。
休憩したり写真を撮ったりしていた時間も有ったけど、観音崎公園を約4時間近く愛犬と一緒に散策してきました。
一部行きそびれてしまったところはありましたが、次回チャレンジするつもりです。
観音崎公園を愛犬と探検! まとめ
丸々一日自由に使える日は、愛犬と一緒に色々なところを探検するには好都合です。
観音崎公園はとても広くて見晴らしも良く、山と海の両方をいっぺんに探検できる欲張りなコース。
東京湾を眺めながらランチも素敵だと思いますが、今回は夕食を少しリッチなお店で食べて帰る予定だったので、昼食は持参して木陰のベンチで頂きました。