雪原のボール投げと神秘的な高倉神社
さて、ジップはというと、お蕎麦屋さんの軒先でおとなしくしていましたが、じつは雪を見てからずっと興奮しっぱなしです。
それに、クルマに長時間乗っていて欲求不満気味なので、ランチタイムのあとに宿場裏の人気のない雪道でボール投げタイムとなりました。
ジップにとって、こんな雪野原は初めての体験で、ボールが雪に埋まると大興奮してほじくり返していました。それにしても、本当にジップはボール投げが大好きで、海でも川でも公園でもボールさえあれば幸せな犬ですが、雪原でもまったく同じでした。
ジップと遊んだ雪道の奥に鳥居があり、高倉神社という厳かな雰囲気の神社があります。古い石の段を進むと、三番目の鳥居の先に杉の大木に囲まれた本殿がありました。
雪深い冬に訪れると音が吸い込まれ、より静謐で清らかなひとときが過ごせると思います。
だれもいない裏磐梯の雪原を独り占め?
ランチタイムの大内宿は、ジップも私たちもそれぞれ大満足で楽しめたので、会津市内で今夜の食材を買い求め、今回の宿泊先の裏磐梯に向かうことにしました。
南会津の大内宿から裏磐梯へ向かう最速ルートは、国道118号線から磐越自動車道を経由して磐梯猪苗代高原ICを出て、国道459号線でおよそ80㎞の距離です。
しかし、チェックインする前に温泉に入りたいのと、もう一度ジップを雪原で遊ばせてあげたいので、裏磐梯の国民休暇村に向かいました。
裏磐梯は、秋の紅葉シーズンはたいへんな数の観光客でにぎわう観光地ですが、お正月期のあとの平日はさすがに人影はありません。ジップは、広い雪原を独り占めして、存分に雪遊びとボール投げを楽しみました。
ジップにしてみると、ボールがいつものように地面で跳ね返らず、スポッと埋まってしまうことが不思議で仕方がないようです。目でボールを追い、雪に埋まると猛烈な勢いで掘り返し、いや深く埋めています。
いかにも、不器用なジップらしい遊び方です。
さて、小一時間、雪原でボール遊びと散歩を楽しみ、そのあと私たちは裏磐梯の国民休暇村の日帰り温泉を楽しみました。
休暇村の日帰り入浴料は大人800円とリーズナブルで、広くてきれいな大浴場と、天然温泉の露天風呂があります。泉質は、ナトリウム・カルシウム硫酸塩・炭酸水素塩温泉で、動脈硬化や慢性皮膚病に良いそうです。