ヨークシャー・テリアの毛質と手入れ
ヨーキーはシングルコートで、抜け毛はそれほど多くありません。その代わり、長く伸び続ける被毛は左右に均等に真っ直ぐ垂れていくので、光沢のある美しい被毛をキープするために日々の手入れは欠かせません。
ショードッグなどで被毛を伸ばす時は、絡まったり切れてしまうことを防ぐために、セットペーパーなどで包み、“ラッピング”という技法を用いて保護します。
近年では、短くカットしたり、顔周りにも変化に富んだ様々なトリミングスタイルが人気で、色々なカットスタイルを楽しみたい、という飼い主さんのニーズに応じたバリエーション豊かなデザインも登場しています。
ヨークシャー・テリアに必要な運動
小柄なヨーキーには激しい運動量は必要とはしませんが、好奇心を刺激してあげるためにも外出させてあげることは大切です。ヨーキーは本来社交的な性質でもあるため、社会化のためにも他の犬とのコミュニケーションできる機会を作ったりして、室内で完全な“箱入り”に育てないように注意しましょう。室内においても、本能的な欲求を満たしてあげるよう、おもちゃなどを使って遊んであげるとよいでしょう。
ヨークシャー・テリアのしつけのしやすさ
他の犬種には無いような、ヨークシャー・テリアならではの気の強さもあります。どの犬種にも言えることですが、その犬種ならではの“らしさ”を理解し、愛情を持ってしつけをすることが大切です。ヨーキーは賢くしつけはしやすいタイプなので、噛み癖や飛びつき癖など、してはいけないことを幼少期にしっかり覚えさせることがポイントとなります。
ヨーキーは成犬になるにつれて、自己主張が強くなることもあります。飼い主さんがしっかりコントロールできるように、「マテ」や「フセ」など、行動を自制するコマンドなどはしっかりしつけておくとよいでしょう。また、ヨーキーは指示されることは好きなタイプのため、色々な芸を覚えさせ人と犬とが一緒に楽しみながらしつけができるとよいですね。
ヨークシャー・テリアの気を付けたいケガ・病気
ヨーキーは小型犬種の中でも比較的長寿だと言われています。病気予防、健康管理として食事の管理は大切ですが、太り過ぎてしまうと気管虚脱等の病気になりやすい傾向にあります。
また、ヨーキーは毛が伸び続けるため、目にかかってしまうと目の病気になりやすくなります。こまめに病気予防のケアをしてあげてください。
ヨーキーは歯周病にもなりやすいため、歯磨き習慣をつけたり、口の周りの被毛をつねに清潔にしたりすることも病気予防には大切です。その他、骨格の構造から小型犬種に多い遺伝子疾患として膝蓋骨脱臼等の病気にもなりやすいと言われています。
ヨーキーに限らず、犬はケガや病気の痛みに強いと言われています。痛いとか苦しい感情を表に出さないことが多いですし、人間に比べ病気の症状もわかりづらく、日々一緒に生活している飼主さんであっても病気やケガなどの異変に気付かないことも多々あります。
日頃から、愛犬の体や動きに普段と変わったところがないか、飼主さんがボディータッチなどでこまめにチェックしてあげて、健康管理、病気予防に十分気を付けてあげたいですね。