犬が主人公のおすすめマンガ その⑤ うちのダメわんこ ガウリン福 ユカクマ (イーストプレス)
吠えちゃうけど優しいチワワの活躍-
元々ブログの四コママンガだったのですが、人気が出て書籍化をされたものです。まさに小型犬あるあるです。
よその犬と会うとガウガウ吠えてしまって気まずくなる、家の中のトイレのことなど特に目新しいネタはないのですが、「うちだけじゃないんだ」「そうかおおらかになればいいよねえ」と何となくホッとさせられます。
この手の漫画は山ほどありますが、これはおそらく一番読みやすく温かみもあり、ためにもなるであろうマンガの一つです。
ガウガウ吠えてしまう小型犬飼い主さんにはぜひ一読を!
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犬が主人公のおすすめマンガ その⑥ いぬばか(全22巻) 桜木雪弥 (集英社)
色々な種類の犬たちの活躍ー
とあるペットショップを舞台にした犬マンガです。生体展示販売に反対の考えを持つ人でも、おそらくこのマンガはとても面白く読めることでしょう。
まず色々な種類の犬が登場しますが、それぞれの犬種の特徴がよく描かれており絵が非常に上手です。
そしてショップの店長やマンガのヒロインの女の子は犬を「商品」とは見ていません。本当に一匹一匹大事にし、おいそれと誰にも売りつけていません。また店長にいたっては仕入先のブリーダーにもこだわっています。
登場する犬たちのキャラも素晴らしいです。それぞれ個性をはっきり持ち賢く優しい犬ばかりです。
各エピソードのストーリーはしっかり構成され、犬のウンチクやあれこれも学べます。なかなかためになる意外に掘り出し物(!)のオススメマンガといえます。
犬が主人公のおすすめマンガ その⑦ イヌバカ! 星乃美鈴 (星雲社)
レスキューされた保護犬たちが幸せになる活躍ー
美容系漫画で有名なかなつ久美が別のペンネームで描いたルポコミックです。
この漫画家はふだんはやれアンチエイジングだやれエクステンションだと主に美容ネタのマンガばかり出しています。
ところがその派手な印象と裏腹に、かなつ久美は実は犬の保護活動もしているというギャップにまず驚かされます。そのこともご本人もよく承知しているので、保護犬マンガを発表するのにあたって、全く別のペンネームを用いたのでしょう。
ところで保護犬というと捨て犬や野犬のイメージがありますが、実はブリーダー放棄の純血種犬も多いのです。
大きく生まれてしまったトイプードル、顎がアンダーのマルチーズ、爪が一本欠損して売り物にならないダックスフンドの子犬とか、またはもう産めない年寄りになった繁殖犬等です。
些細な理由で放棄されたブリーダーの子犬たち、そして劣悪な繁殖場に閉じ込められぼろぼろになったシニアの繁殖犬もいっぱいいっぱいいます。
こういう犬を引き取ってあげたいけど、すごく手がかかって大変なんじゃないかと躊躇される人もいるはず。
しかしこの漫画を読むとそういった保護犬の健気さ賢さ優しさにホッとさせられ、保護犬を引き取るのもいいかもと前向きに検討をしたくなります。
欧米では保護犬も雑種犬も当たり前です。もちろん純血種犬を購入するのは悪いことではありません。しかしこれだけ放棄される純血種犬だらけの日本です。
このマンガを読み終えると、ペットビジネスの犠牲になっている純血種たちを家庭に迎えてあげようという大人な考えを持ってみるのも、当たり前のことなんじゃないかなとしみじみ考えさせられます。
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犬が主人公のおすすめマンガ その⑧ しっぽの声①~② 夏緑、杉本彩 (小学館)
日の目を見ない犬たちの健気な活躍とその現実ー
正確には犬の漫画というより、実際は猫も主役の動物の漫画なのですがあえてこの記事に入れました。
まだ連載中なのですが、犬猫保護活動をライフワークにされている女優杉本彩さんが監修を務めていることでも有名な漫画です。
前述した「ポチ」か「ウッシーとの日々」は犬の飼い方が大雑把だ、と書きました。しかしどちらの漫画の飼い主には深い愛情があり何かの時には犬のために何でもし、実際犬との間に深い絆があるのを見てとれました。
ところが「しっぽの声」は違います。この漫画では実在するであろう人々、本当に起きた事件をモデルにしたであろう数々の悲しいエピソードで構成されています。
犬猫を単なる商品としか見ていない繁殖業者たち、動物虐待を生き甲斐にしているサイコパス。
ペットブームが続く昨今。ペットビジネスの売り上げは年間約2兆円だとも言います。しかしその裏では繁殖にこき使われぼろぼろになった繁殖犬猫が大勢います。
可愛い可愛いと売られているあどけない顔の子犬、子猫の裏には、実は悲惨な親犬、親猫たちも大勢います。目を背けてはいけない事実です。
そしてこのマンガに出てくる気の毒な境遇の犬猫たちはみんないい子ばかりです。みんな優しくてけなげです。人間に裏切られてもまだ人間を信じようと努力する姿に胸をあつく打たれます。
辛い内容ではあるのですが、どのエピソードも必ず「救い」がある終わり方です。学校の教材で取り上げてもいいマンガじゃないかとも思います。
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マンガが教えてくれる犬飼いの尊さ
いかがでしたか。一言で犬を飼うといっても様々なパターンやドラマがあり、またその背景には多くのいきさつがあるのです。
もし今回ご紹介した犬が主役の8つものマンガすべて読んでいただければ、犬を飼うことの大変さ、そしてありがたさをしみじみ感じていただけるのではないでしょうか。