カメラのセンサーサイズについて
デジタルカメラの分類に重要なスペックとして、「センサーサイズ」があります。これは、「撮像素子(イメージセンサー)」の大きさです。センサーサイズが大きいほど、一般的にはノイズ耐性があり、暗い場所での撮影に強くなります。
センサーサイズは大きい方から、「35mmフルサイズ」、「APS-C」、「フォーサーズ」、「1型」、「2/3型」、「1/2.3型」などがあります。一眼レフカメラでは「フォーサイズ」以上が採用されており、「1型」より小さいものは、コンパクトデジタルカメラなどに採用されています。
一般的にセンサーサイズが大きいほど、販売価格も高価になります。よって、「35mmフルサイズ」機がハイエンド機種になります(プロ向け機器等を除く)。
その他のスペック
デジタルカメラのカタログにはセンサーサイズの他に、いろいろなスペックが記載されています。画素数、ISO感度、高速連続撮影(連写)などです。
機構的なものとしては、モニターの可動機構(バリアングル/チルト/タッチパネル液晶など)、手ブレ補正機構、Wi-Fi/Bluetooth内蔵などがあります。
これらは、現在販売されている一眼レフカメラの範疇では、ほぼ全ての機種に必要最低限のものが搭載されており、カメラの選択におけるポイントにはならないでしょう。
カタログスペックに表れない性能として、「シャッタータイムラグ」があります。シャッターを押したタイミングと実際に画像が撮影される時間にズレが生じるもので、どのカメラでも少なからず初声するものです。
コンパクトデジタルカメラはこのタイムラグが大きく、一眼レフカメラの方が小さい傾向で、特に最近の一眼レフカメラは、技術の進歩によってこの問題を改善しつつあります。
シャッタータイムラグは、フライングドッグ写真では重要なポイントになるので、フライングドッグの撮影に使うカメラは、一眼レフカメラから選ぶことをおすすめします。
フライングドッグ写真を上手に撮影するコツ
フライングドッグ写真は、犬の激しい動きを撮影するので、ちょっとした「コツ」が必要になります。ここでは、そのコツについてご説明しましょう。
まず、犬は激しく動き回っているので、重要になるのは、「ブレなく」撮影することです。そのためにはなるべく速い「シャッタースピード」を確保する必要があります。最低限でも「1/500秒」以上の速さを意識しましょう。
次に重要なのは、「ピント」です。ブレを抑えたとしても、ピントが合っていなければ写真になりません。ピント合わせについては、現在でも各社が新しい技術を開発して進歩が続いている状況です。カメラ選びの時には注目したいポイントです。
特に被写体に対しての「ピント追従」機能は、上手に使うことによって、撮影の成功枚数を増やすことができます。
そして、「ブレ」と「ピント」をある程度確保するための機能が「連写」です。動きのある被写体は連写することによって、シャッターチャンスの確立を増やすことができます。
愛犬の姿を「背景から浮き上がるように」撮影する場合には、「絞り値」を調整します。絞りを開ける(数字を小さくする)ほど背景がボケます。これは、ズームレンズの望遠画角ほど効果が大きくなります。
愛犬は動き回っているので、焦点距離が大きく変動します。そのためには「ズームレンズ」が必要で、その画角はできるだけ望遠まで撮影できるレンズがベターです。
最後は、「モニターの可動機構」です。「ペット目線」という言葉が使われるように、ペットの生き生きとした姿を撮影するには、その目の高さに合わせることも必要になります。
一眼レフカメラには、液晶モニターが「バリアングル」や「チルト」機構によって、可動するものが搭載されているので、これを活用するのがポイントです。
さらに、液晶モニターが「タッチパネル式」になっている機種もあって便利に使えますが、フライングドッグ写真に有効に使うには反応が遅めなので、現時点では重視する必要はないでしょう。