ミニチュア・ダックスフンドの毛質と手入れ
ミニチュア・ダックスフンドの毎日のお手入れは、その大きさからそれほど大変な作業ではありません。しなやかで柔らかいオーバー・コートと密集したアンダー・コートを持つダブルコートの犬種のため、換毛期の抜け毛は多く、特にロング・ヘアードタイプは耳の周りの飾り毛などが毛玉になりやすいため、日ごろからブラッシングを習慣づけるようにしましょう。
ミニチュア・ダックスフンドに必要な運動
ミニチュア・ダックスフンドは、その小さな愛らしい体形や上品な佇まいから、室内犬としてかわいがるだけで十分というイメージがありますが、本来は猟犬の気質を受け継ぐ犬種です。十分に運動させてあげないと、ストレスから室内の物をかじったり壊したりといった問題行動に発展してしまうこともあります。一日一回以上は散歩に連れ出してあげましょう。
また、大変嗅覚がすぐれた犬種のため、室内でも宝探しゲームやノーズワークなど、鼻を使った遊びやゲームをさせてあげるととても満足します。飼い主と一緒にできる遊びなどを工夫し、絆を深めましょう。
ミニチュア・ダックスフンドのしつけのしやすさ
ミニチュア・ダックスフンドは、飼い主の言うことをよく理解し、順応性も高いことから、しつけは比較的しやすい犬種です。警戒心が強いため、比較的早い段階から社会化し、様々な経験をさせてあげるとよいでしょう。特に、小さな子どもや素早く動く乗り物、小動物などはよく理解させ、怖がったり警戒する必要が無いことを早い時期に学ばせると、成犬になっても落ち着いた対応が出来るようになります。
自立心の高さから、負けず嫌いな一面もあるため、叱りつけたり抑制するようなしつけではなく、大いに褒めて自信をつけさせてあげるとよいでしょう。
ミニチュア・ダックスフンドの気を付けたいケガ・病気
ミニチュア・ダックスフンドは、その胴長短足の体形から腰を痛めたり、椎間板ヘルニア等の病気に至るケースが多く、高いところの上り下りやジャンプなどは気を付けてあげたいものです。
また、遺伝的な病気としては、珍しい色の場合、白い毛色の遺伝子が原因で進行性網膜萎縮(PRA)やてんかん、股関節形成不全などの病気になる確率が高いと言われています。希少な毛色の場合、両親犬に同様の病気が無いかどうかなどを確認できるとよいでしょう。
足が短い分、地面にとても近いため夏場の暑さ、冬の寒さによる冷えなどの気温差には十分にケアをして、健康管理、病気予防をしてあげる必要があります。