北海道の離島から始まった今回の旅行では、北の大地ならではの大自然に抱かれながら最北端の地から苫小牧まで移動し、各地域毎の特色有る風景を堪能し、愛犬と共にどれだけの距離を歩いて来たのか計り知れないほど歩き通しました。
最後の滞在は残すところたった1日となり、有珠山火口跡を巡る散策が最後と思っていましたが、車で移動中に西山火口噴火跡を見学できる遊歩道を見つけたので歩いてみました。
登別では大自然の中で愛犬も温泉を体験し、苫小牧から夜の便で北海道の地を離れます。
この記事に登場する愛犬
蕾 ♀(キャバリア×ビーグルのmix犬)
有珠山西山火口噴火跡を散策
有珠山が2000年に噴火したのが西山山麓の噴火口跡で、まだ最近の出来事としても記憶に残っている方もいらっしゃると思います。
この噴火からおよそ1年半で西山火口散策路が整備され一般に公開されるようになりました。散策路は全長1.6kmに及び、当時のままの状態が保存されています。
この西山火口散策路を見学する予定はなかったのですが、洞爺湖から登別に移動している途中で黙々と水蒸気が上がる姿を発見し、西山火口散策路が有ることを知り立ち寄ってみました。
かつては人々が生活していたことが窺える幼稚園の残骸や、消防署などが生々しく当時の被害状況を無言で伝えています。
小さな子供達が賑やかに笑い合う姿が有ったはずの幼稚園、歪んでしまった菓子工場や人家などが傾き、押しつぶされ、雑草に覆われてゴーストタウンのようになっていました。
舗装された道路はひびが割れ、突き上げられたアスファルトの隙間からは雑草が芽吹き、現在でも至る所から水蒸気の噴煙が立ち上がっています。
日本は火山国でもあるのでどこかで噴煙の立ち上る火山地獄を見学したことがあると思いますが、こちらの散策路ではいかに火山の噴火がもたらす威力が凄まじい物か、実際に変わり果てた姿を見ることができる貴重な存在だと感じました。
以前この地区で生活していた道路や家屋、工場や消防署など自分の身近にある存在の景色が、噴火によってねじ曲げられた姿を当時のまま保存し、見学できるのは私達にとってとても衝撃でしたが、凄く考えさせられる光景でもありました。
愛犬はそんな災害のことは微塵も知りませんが、きっとここに生きていた動物たちもいたことでしょう。
愛犬は無邪気に松ぼっくりを咥えながらはしゃぎ廻っていました。
登別の川を流れる温泉で愛犬まったり
今回の北海道旅行では雨に降られることはなくお天気にも恵まれて過ごしてきましたが、道央自動車道の登別東インターチェンジを降りる頃には大粒の雨が車の窓を叩き付けてきました。
苫小牧からカーフェリーに乗る予定なので、登別温泉で北海道最後となる温泉に浸かってからフェリーに乗り込む予定で登別に立ち寄りました。私達だけなら雨が降っていても問題なく温泉に入ることができます。
ですが、私達が温泉に入る前に愛犬も温泉に入れてあげようと考えていました。
登別には天然の足湯があり、大湯沼から流れる大湯沼川には温泉が流れ誰でも無料で足湯が楽しめます。
足湯の有る場所は、駐車場から大湯沼川探勝歩道を少し歩いたところにあり、丸太を敷き詰めた足湯場があり2脚ほどのベンチが設置されています。
川の中に入ると沈殿した真っ黒な湯の花が舞い、登別温泉の風情が味わえ観光客にも人気の場所になっています。
大粒の雨が降ってきてしまったので愛犬の入浴は無理かなと思いつつ駐車場へ行ってみると、あれだけ大降りだった雨が奇跡的にパッと止んだのでバスタオル片手に足湯へ行ってみました。
足湯場には誰もいませんでしたが、万が一愛犬が入っているときに他の観光客が訪れたら申し訳ないので、少し下流へ行って愛犬を入浴させてあげました。
温泉の温度は上流へ行けば行くほど熱いので、愛犬には下流の方が適しています。
それでも湯温は40度くらい有ったでしょうか。
雨上がりなので外気温もひんやりしていたので、愛犬は気持ちよさそうに川の流れに身を任せていました。
私は愛犬を支えるために足だけ川に入っていたのですが、暫くすると足下からポカポカとして全身が温まりました。
愛犬も暫くじっと浸かっていましたが、立ち上がったので出たくなったようです。
しっかりとタオルドライして北海道最後の温泉を愛犬も堪能することができました。
大湯沼は現在でも生きた火山として黙々と水蒸気が上がり、その周辺は生命の失われた地帯になっています。
大湯沼の深層部は130度の熱湯。表面温度でも80度あるそうなので大湯沼の近くにいるだけで暖かいです。
キタキツネに遭遇
愛犬の被毛を乾かすために少し街中を散策していたら、突然前方にキタキツネが姿を現しました。
今回の旅行でキタキツネに出会ったのは初めてなので感激。
しかし、愛犬は初めて見るキタキツネをじっと見つめワン!
愛犬とキタキツネの距離は50mほどです。愛犬が吠えても逃げる様子はなかったのでもう少し近づいてみました。
愛犬とキタキツネはお互いに見つめ合ったまま数m位の所まで近づき、写真を撮っていたら他の観光客もキタキツネに気がつき、集まりだしたところでキタキツネは後ろを振り向き逃げてしまいました。
愛犬は抱っこしていたのでキタキツネを脅かすこともなく吠えたのも1回だけ。
もしかしたら愛犬はキタキツネと一緒に遊びたかったのかもしれません。
何はともあれ北海道でキタキツネに出会えてラッキーでした。
苫小牧からカーフェリーで大洗へ
私達が苫小牧から大洗まで乗ったフェリーは商船三井フェリー。
苫小牧を18:45に出港し、大洗には14:00に入港する予定です。
フェリーの中にも大きな大浴場がありますが、私達は登別温泉に入ってきたので利用しませんでした。
フェリーの中ではわんちゃんと一緒に部屋で過ごすことはできず、わんちゃん専用のお部屋があり、そこには2段に積まれた6個のサークルが設置されています。
愛犬をわんちゃん用の部屋に連れて行ったときにはすでに2頭のわんちゃんがケージの中に入っていました。
上段の真ん中に入れられていたわんちゃんは私達が部屋に入ったときにギャン鳴き状態で、愛犬も私達が去った後はこのわんちゃんみたいに寂しくて鳴くのだろうかと心配になりましたが、その後何度か見に行ったときにもおとなしく寝ていました。
わんちゃん部屋への出入りは自由で、部屋の中に限り歩かせたりご飯を与えたりすることができます。
カーフェリーでの食事は朝夕別料金でバイキング形式の食事ですが、色々な種類が豊富に並べてありとても美味しかったです。
大洗へ到着すると、犬連れの乗船客から優先に車への移動が可能で、私達も一番乗りで大洗の地を踏むことができました。
愛犬連れ北海道旅行!【有珠山西山火口・登別温泉・大洗へ】まとめ
今回の北海道10日間の旅行を終え、愛犬の食欲が減退してしまったことが一番の不安要素でしたが、愛犬の食欲も復活し最後まで歩き通し北海道の旅を共に満喫することができて本当に良かったです。
歩かせすぎてしまったという反省点はありますが、北海道から帰って愛犬は精神面でも体力面において、一廻りも二廻りも成長したように感じました。
木工の骨型おもちゃは、買い与えたとき重くて持ち上げることさえできなかったのですが、家に帰ってからもずっとこのおもちゃで遊んでいるうちに、咥えながら持ち運ぶことができるようになりました。
そのおかげでわずか1ヶ月ほどで木っ端になりましたけど。これも良い思い出のひとつです。
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