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京都・晴鴨楼 愛犬とくつろぐ老舗料理旅館のおもてなしと京都旅

関西エリア

京都の旅館に愛犬と滞在する。そんな夢を叶えてくれる素敵なお宿をご紹介。

トイプードルのアッシュくんとオーナーが老舗旅館「晴鴨楼」に実際に滞在した体験を元に、お部屋やお食事、愛犬とのおでかけスポットなどリアルな情報をお届けします。

この記事に登場する愛犬

 アッシュ ♂ 4歳(トイプードル)

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愛犬と泊まれる老舗旅館「晴鴨楼」

「本当に犬と泊まってもいいの?」 宿に到着すると、そう思わずにはいられないほど歴史と趣にあふれた素敵な建屋が目に入ります。

ここは京都・鴨川に架かる五条大橋のたもとからほど近い、大通りから1本裏に入った細い通りに玄関を構える老舗旅館「晴鴨楼(せいこうろう)」です。

晴鴨楼エントランス

晴鴨楼エントランス

創業天保2年(1831)。愛犬と宿泊させていただけるのは100年程前に建てられた本館。和洋の様式が絶妙に融合された折衷の趣あふれる大正期の木造建築の建屋です。

通りから一歩敷地に入ると、小さいながらもよく手入れされた前庭と、ガラス入りの引き戸の正面玄関がお出迎え。

タクシーで到着したとき、アッシュは新幹線移動だったこともあって、ずっとキャリーバッグに入っていたので、特に足を拭く・・ということもなく、そのままチェックインへ。

靴は靴番の方がいつの間にか片づけてくださり、後で出かけようと玄関に行くと、黙っていてもすぐ自分の靴が出てきて用意されます。(つまり宿泊者の顔を覚えているということですね!)

複数の靴、たとえば街歩き用にスニーカーで到着したけれど、外で夕食に出かけるときにヒールに履き替えて・・という場合には、あらかじめ預けておいて「ヒールのパンプスを」とお願いされればOKです。

晴鴨楼の応接間

応接間。タイムスリップしたような大正ロマンを感じます。

1Fには中庭を望めるお部屋も

ペット同伴専用のホテルなどと異なり、一般の旅館である晴鴨楼には、玄関に犬の足洗い場や、タオルなどの設置はありません。
宿泊中、散歩させて外から戻った場合に備えて、自分で足をきれいにするものを持参するとよいでしょう。私は小さなタッパーにウエットティッシュをたたんで十数枚入れヒバ油を水で薄めたものを染み込ませて持ち歩いています。
ヒバ油には抗菌作用があり、ヒノキチオールの良い香りもするのでおすすめです。拭いた後入れて持ち歩ける使用済みのものを入れておくジッパーつきのビニール袋も持っているといいでしょう。

到着時にチェックインを待つ間、応接間のソファーで周囲を眺めながら待つ私とアッシュ。関から応接間、そしてその向こうへ続く廊下と壁の時計・・・ちょっとしたタイムスリップのようです。

大正期に建てられた建屋は、なんだか祖父の家に遊びにきたような、なんとも言えない懐かしさに包まれます。ここで緊張も解け、とてもくつろいだ気分に。

ところで晴鴨楼は、犬同伴専用の宿泊施設というわけではないので、一般のお客様もご滞在です。伝統的なこれぞ日本という建築や、仲居さんによるいわゆる旅館ならではのサービス、その魅力にひかれて訪れる海外からのゲストでしょうか。

出かけて行く方、帰ってくる方たちのバラエティー豊かな外国語が聞こえてきます。どこの誰かも知らないというのに、なぜか同じ宿の住人、そんな親しみがわいてくるものだなあ、などと思っていると、「お部屋にご案内いたします。」の声が。

通された部屋は畳敷きの和室と、奥が板張りのソファーのある小部屋の造り。歴史のある建屋だけあって、通された部屋は長い時間の堆積を感じさせます。

パブリックバスとして別棟に高野槙でつくられた大木風呂の浴場がありますが、個々のお部屋にはウォシュレット完備のトイレとそれぞれの浴室もあり、使い分けもできて不自由はなさそうです。何より畳の上を、嬉しそうに探検して歩くアッシュを見ながら思わず笑みがこぼれます。

愛犬を連れてのゲストは他のゲストへの配慮として、お部屋以外の建物内ではキャリーバッグに入って、または抱きかかえての移動となります。

尚、お部屋ではリードもキャリーもケージも不要。こちらでのペットの受け入れは、①小型犬であること(7kgくらいまで)②無駄吠えしないこと③トイレのしつけができていること、がその条件となっています。

アッシュはトイレトレーニングは完璧なのですが、やはりお部屋が畳敷きであることと、万が一のハプニングに備えて、お部屋ではマナーパンツを自主的に着用させていました。

しばらくするとお茶とお菓子が運ばれ、お部屋の担当の仲居さんのご挨拶があります。特に犬がいることへの注意の確認などはなく、まるで犬がいることがごくごく当たり前であるかのような、まったく特別なことではないような、そんなごく自然な応対が印象的です。

このように、事細かな確認事項をうるさく言わない、ということは、すべて飼い主側のマナーにゆだねられている、そういうことでもあります。

人によって価値観やマナーへの考え方に差異があるかとは思いますが、細かいことを言われない分、かえって気を引き締めて、気持ちの良い滞在を心がけよう、そんな気持ちが自然に湧いてくるものです。

晴鴨楼での飼い主のマナーについて

たとえば、犬を部屋に一人置いての外出はご法度です。お部屋には掛け軸などの調度品も置かれており、もし愛犬が120%いたずらも粗相もしないコだったとしても、万が一のことが起きないとも限りません。飼い主の責任として、やはり常に誰かが部屋で一緒にいて気を配るべきです。

特に宿の方からは注意はされませんが、他のゲストの方への配慮を欠いた滞在は、結局自分自身が心から楽しめなくなってしまうことにつながりかねません。

晴鴨楼は、関係のきちんと出来上がった、飼い主が犬を、犬も飼い主をある程度信頼できる、そういう時期に達したオーナーと愛犬にこそ、訪れて欲しい旅館。今までの愛犬とのかかわり方が試される特別な機会にきっとなると思います。

そして滞在することでさらに、飼い主が愛犬との関係により自信を持つことができる、そんな旅館です。犬ですから、たとえば未経験のどんなことに驚いて突然吠えてしまうかわかりません。それを120%未然に防ぐのは難しいことです。

でも、そういう時、どうすれば自分の犬はすぐ落ち着き、鳴き止むのかが分かっていれば、何も心配することはありません。

自分の連れてきた犬が、「犬であること」をきちんと知っている飼い主さんであれば、それがたとえどんなにしつけの成功した落ち着いた犬であったとしても、犬を一人置いて出かける、という発想には決してならないと私は思います。

晴鴨楼の客室

客室内では犬は自由にくつろげます。

京都のおでかけスポット

愛犬との京都旅行で訪れたお出かけスポットをご紹介します。

清水寺まで続く参道の散歩

今回アッシュと訪れたスポット一つ目は、清水寺の参道のお土産やさんが並ぶ素敵な通り。

晴鴨楼のある五条大橋から東へ進むと突き当りに大谷本廟。そこから坂を登ればほどなくして清水寺です。

清水坂・産寧坂・二寧坂と、参道のお店を見ながら坂を下って行くコースです。産寧坂にある京リストランテ・オブリーオは、ペットOKのテラス席のあるイタリアンレストラン。おいしい窯焼きピザやパスタがいただけます。

散歩途中のランチやお茶に便利です。また、産寧坂から二寧坂へ曲がらずに、法観寺の五重塔(八坂の塔)に向かって歩いてすぐの文之助茶屋もお庭の席はペット同伴でお茶とお菓子がいただけます。

二寧坂を下り、高台寺への道まで出たら、そこからねねの道を抜けて、八坂神社方面へ。京都の繁華街・四条河原町~細くて石畳の先斗町の散策も風情があります。帰りは疲れたらタクシーで戻るか、宿のある五条まで木屋町通りを降りてくるコースがおすすめです。

京都の観光地はどこもそうですが、観光シーズンのピーク時や週末はどこも人であふれかえります。
あまりに人が多いと小型犬はよく見えないために蹴られたり踏まれたりすることも。人混みを観察して、危険なようなら抱き上げるなど十分気を付けて散歩を楽しみましょう。

産寧坂。お土産屋さんを眺めながらぶらぶら歩くのが楽しい道です。

文之助茶屋で一服する飼い主とトイプードル犬

文之助茶屋で一服。

伏見稲荷大社

京都の寺社仏閣は、それぞれ個別に「ペットの同伴についての可・不可があります。

愛犬と一緒にお出かけできるところで、私のおすすめは晴鴨楼を出てすぐの京阪電鉄・清水五条駅から7分と便利な伏見稲荷大社です。

朱色の鳥居がずらっと並ぶ写真をご存知の方も多いはず。京都を訪れる外国人観光客にもとても人気のあるスポットです。

伏見稲荷大社本殿前

伏見稲荷大社本殿前

伏見稲荷大社までは駅から歩いて5分程度。名物のうずら(鳥)焼きなどのお店が軒を並べます。
常に屋台のお店も出ているので、お祭り気分が味わえます。

正面から入ると、大きな本殿が。本殿の右わきを上がっていくと有名な千本鳥居があります。鳥居が文字通り回廊のように通路をなしていて、くぐるとなんだか異世界の入口のような不思議な雰囲気に包まれます。基本犬はリードで歩いて大丈夫です。

千本鳥居を歩く飼い主と愛犬

千本鳥居を歩くアッシュと私

千本鳥居を抜けると、奥社があります。絵馬などを奉納できます。お狐さんの絵馬に愛犬と自分の無病息災を祈願。

絵馬

願いを込めたたくさんの絵馬が

奥社の左手方向にまた鳥居が。ここからは稲荷山を登っていく、延々と続く鳥居と、階段と要所要所のお社をめぐる参道の世界です。

てっぺんの一ノ峰まではかなりの時間を要しますので体力に自信のある方は挑戦を。中腹の四ツ辻にはお茶屋さんがあるので、そこから京都の町を見下ろして、折り返すのもおすすめです。

参道は緩やかながらもずっと階段状の道が続きます。歩きやすい靴でお出かけになるとともに、愛犬の体力も考えて無理のないコース&距離を決めてお参りしてください。

夕食はお部屋で懐石料理をいただく

夕食は1品ずつお部屋に運んでいただくお部屋食です。京都で、老舗の旅館で、お部屋食で懐石料理を、しかも愛犬と一緒にくつろぎながらいただけるのは本当に贅沢!

若女将、大女将と、連泊中入れ替わりでご挨拶に見えましたが、お二人とも愛犬家でいらっしゃいます。自然とそれぞれの方の愛犬の楽しい話に花が咲き、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。

最近は旅館に泊まることも少なくなり、たまに機会があってもたいてい食事は食事処に出向いて、という形式の宿がほとんど。

お部屋で愛犬と一緒の楽しい夕食

お部屋で愛犬と一緒の楽しい夕食。

時間をかけて、お部屋でくつろいで食事をいただくということは、何よりのおもてなしだとつくづく感じながら、今では少なくなったこうしたサービスの良さをあらためて実感したひとときでした。

毎日のお菓子とお茶、そして夕食のお世話をいただく仲居さんも、滞在中はお一方がずっと担当してくださるのでとても安心感がありました。

次第に打ち解け、アッシュも、とてもかわいがってくださいました。アッシュも同じ方が毎日お部屋にお見えになるので、とても安心していた様子でした。こうした細かい心配りも愛犬のオーナーさんにとってとても素晴らしいサービスだと思います。

朝食。ちょうど小正月の日だったため、うれしいお屠蘇のサービスも。朝食もお部屋に運んでくださいます。

犬連れ旅行から見た京都の感想

愛犬と一緒に京都の旅館に泊まる。これが今回の京都の一番の目的でした。アッシュと私はここ数年何度も京都を訪れていますが、京都でアッシュと泊まるなら晴鴨楼、と決めているほどお気に入りの宿です。

京都の愉しみのひとつが、おいしい日本料理をいただくことですが、愛犬と室内でくつろいで日本料理をいただけるお店がなかなかないことも理由のひとつです。いろんなお店に電話してもたいていは「テラス席で」という答えがかえって来ることが多いのが現状です。

寒い冬や、暑い夏はテラス席もなかなか大変。中には室内OKの食べ物屋さんもありますが、たいていイタリアンなどの洋食系であることが多いです。その点、晴鴨楼に宿泊すれば、100%懐石料理を愛犬と愉しめます。

京都は大きな街なので、この数年でも愛犬と一緒に室内で食事できる貴重なお店が移転・閉店したり、新たにまた出来たり・・と入れ替わりもあるのですが、晴鴨楼を拠点にして、1日は宿で夕食をいただき、他の日は町中の調べたお店に行ってみるのも楽しいですね。

川端五条、京阪清水五条駅そばという立地は、JR京都駅からそう遠くなく、最大の繁華街の四条河原町へも歩いていける距離と、観光に出かけるのに便利。

■詳細情報

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