愛犬が5ヶ月後半の時、夏休み休暇に有給休暇をプラスして北海道へ旅立ちました。
この世に生まれて初めて乗る飛行機やフェリー、毎日北海道の大自然を踏みしめながら歩いた冒険の日々。
何もかもが興味津々で、ひとときもじっとしていられずに過ごした我が家にとっては懐かしい旅行です。
色々なところを廻ってきたので、地域毎にまとめて記事にしてみたいと思います。
最初は飛行機で降り立った稚内から礼文島の旅行記です。
この記事に登場する愛犬
蕾 ♀(キャバリア×ビーグルのmix犬)
私の大好きな北海道へ愛犬と共に翼に乗って
もう何度北海道へ訪れたことだろう。
私は北海道が大好きで愛犬を迎える前までは毎年のように訪れていました。
何度も北海道へ行っているけどその殆どが冬の時期で、今回夏の北海道へ訪れるのは初めてになります。
7月の夏休みは3日と土日を合わせても5日。残りの5日は有給をもらって10日間を夏の北海道旅行に当てました。
相棒は私よりも更に多く有休を取って1週間早く関東を車で出発。大洗から苫小牧までフェリーを利用し上陸し、ひとりで北海道の山々を登って過ごしていました。
羊蹄山から富良野岳そして大雪山などを移動しながら制覇し、私が稚内を訪れる日に合わせて稚内空港まで迎えに来てくれました。
愛犬はエネルギッシュな暴れん坊でしたが、まだまだ5ヶ月の幼犬だったため一緒に登山するほどの体力や持久力は持ち合わせていないため、今回の旅行では登山はありません。
飛行機ではパグやブルドッグなどの短頭犬種の死亡事故などが報告されており、航空会社によっては短頭犬種の搭乗はできないところや、季節限定などがあげられています。
愛犬は短頭犬種ではありませんが、それでも心配は尽きませんでした。
羽田空港までは長女が送ってくれ、少し早めに空港へ着いたので娘と一緒に朝食を済ませた後に手荷物と一緒に愛犬を預けました。
稚内に到着して愛犬と再会できるまでは3時間ほどの時間が有ります。
その間はずっと心配で飛行機に乗っているときにも愛犬は息苦しくないだろうか、寂しがっていないだろうかとずっと考えていました。
稚内空港で元気な愛犬と再会
稚内空港で愛犬と再会できたときに愛犬が私に向けた眼差しは、「ここはどこ?」とでも言っているようなキョトンとした顔をしていました。
稚内空港から北海道最北端の地、宗谷岬を訪れ愛犬と散策し記念撮影。
そしてカーフェリーが出航するノシャップ岬へと移動し、こちらで流氷館を見学、昼食を頂きました。
7月中旬ではありますが稚内の気温は肌寒いくらいで、海から打ち寄せる波は荒々しく、岸壁から打ち砕けた波飛沫が舞っていました。
稚内港からカーフェリーに乗って礼文島へ向かいます。
カーフェリーでは再び愛犬はクレートの中での移動となり、船の中から見えた美しい利尻富士を愛犬にも見せてあげたかった。
礼文島スコトン岬散策
初日は飛行機やカーフェリーでの移動で愛犬も疲れていると思ったので、香深港(かぶかこう)を少し散策した後はキャンプ場へ向かいました。
一晩ぐっすり寝たら愛犬もすっかり元気になり、ご飯もモリモリ食べて快調な滑り出し。
礼文島で最初に向かったのはスコトン岬。
スコトン岬には車で先端まで行くこともできますが、ハイキングコースもあるので私達は駐車場に車を停めて愛犬と歩いて見ることにしました。
私達が岬の方へ向かって歩いていると、後方から何か私達に向かって話しかけてくるおばあちゃんと出会いました。
おばあちゃんの声は風にかき消され何を言っているのか聞き取れなかったのですが、手招きしていたので戻ってみると、海から捕ってきたばかりのウニをその場で割って食べさせてくれました。
これほど新鮮なウニを食べたのも初めてで舌に乗せるととろける旨さ。でも、海の水はしょっぱかった。
見ず知らずの私達に遠くから声を掛けてくれたおばあちゃんに感謝です。
おばあちゃんに感謝を述べ、スコトン岬の最先端まで愛犬と歩いて行くと、数メートルある海底まで見える海の青さが太陽の光に照らされキラキラと輝いていました。
稚内に到着した日は少し肌寒かったけど礼文島散策の初日は好天気に恵まれ、歩いていると汗ばむようです。
スコトン岬の殆どは笹に覆われた地形で、高木は見渡す限りでは見当たりません。
この笹の原の中に伸びるハイキングコースを歩いていると両脇に海が見渡せ、スコトン岬で一番幅が広い西側にあるゴロタ山があります。
愛犬が笹野原の急坂を登るのは難儀なのでリュックへ入れて登りはじめましたが、途中から「自分で歩く!」コールが激しくリュックの中で暴れていたので仕方なく歩かせることにしたら、愛犬の丈よりも高い笹をくぐり抜けて元気いっぱいで頂上まで登り切りました。
礼文島のゴロタ山から駐車場までの距離もかなりあり帰りは砂利道や急勾配もあるため、相棒が近くの車道まで車を回してくれることになりましたが、その間愛犬をリュックに入れ私が背負って歩き出してもリュックから降ろせ!と暴れる始末。
背中で暴れられると私もバランスを崩し歩きにくいので、愛犬がこの道を歩くにはまだ険しすぎると思ったのですが結局愛犬の我を通す羽目になってしまいました。
スコトン岬から高山植物園へ向かい礼文島の固有種、礼文アツモリソウなどを見て回りました。こちらの施設はわんちゃんも一緒に見学することができます。
礼文島最終日は南側を愛犬と散策
礼文島の集落があるのは殆ど東側に集中しているため西側は切り立った岩礁に、笹の原が一面覆い尽くしています。
3日目に観光したのは、礼文島の南側。
前日に観光した北部も笹野原に覆われていましたが、南部もすべて笹野原が広がっていたので、礼文島自体に高木は殆どなく笹野原に埋め尽くされた島のようです。
桃台猫台展望台駐車場に車を停め、駐車場から猫岩の方へ伸びる散策路があります。
こちらも見渡す限り笹野原の囲まれた高台を歩く散策路になっていて、東側の海岸線が見渡せますが、生憎愛犬の視界に入るのは笹の葉だけ。
散策路の途中にはいくつかの展望台が設置されていたので、愛犬は展望台から景色を眺めていました。
猫岩の先へもハイキングコースは延びていて元地灯台やキンバイの谷、つばめ山などの景勝地を巡ることができます。
私達は猫岩まで海岸沿いのハイキングコースを往復し、少し北上したところにある地蔵岩を見てきました。
地蔵岩へ向かう途中、東側海岸沿いにある集落のひとつを通って行きましたが、のどかな漁村の風景がまだそこには残っていて、漁業用の網が干してありました。
愛犬連れ北海道旅行!【稚内〜礼文島】まとめ
北海道10日間の旅で最初に訪れた礼文島。
初夏の風に笹の葉がそよぐ風景と、さざ波、笹の葉を揺らす風の声だけが聞こえる環境に癒やされ、たくさん歩いたけど疲れたという思いが残らない礼文島でした。
愛犬も笹の葉をかき分けながら急な勾配や緩やかな丘を越えて歩いた散策路。
愛犬は開けたところへ出ないと周りの景色が全く見えない状態でしたが、それでも黙々と前に向かって歩く姿が勇ましく見えました。
礼文島を後にして向かうのは利尻島です。