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愛犬と瀬戸内海へ日帰り小旅行。初めての愛犬とのアウトドア!

中国エリア

今回ご紹介するのは私と愛犬であるゴールデンレトリーバーのセロが、1年前に行った瀬戸内海の無人島への日帰り小旅行の様子です。

セロのボート体験や本格的な海水浴。さらに予想外の出来事やハプニングまで。私とセロがどんなふうに過ごしたかを書かせて頂きました。

加えて水泳が犬にとってどんなメリットがあるか。最後に私がこの旅行を経験して考えたこと等も記載しております。この様な文章を書くの初めてですが退屈な時にでもお読み頂ければ幸いです。

この記事に登場する愛犬

 セロ ♂ 6歳(ゴールデンレトリーバー)

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恩師からの誘い。「愛犬と瀬戸内海の島へ行こう!」

「今度の休みに家の子たちと一緒に、夏にいつも遊んでる瀬戸内海の無人島に行くんやけどセロも連れて行ってあげたらどう?」

出発当日となるほんの数日前、私はこの様なお誘いを受けました。誘ってくださったのはかつて私がいた職場の直接の上司であり、大変お世話になった恩師とも言える方です。以降はKさんと呼称します。

Kさんは、ワンちゃんを当時3頭(現在は1頭増えて4頭)も迎えられ、子供の様に可愛がっています。ワンちゃんたちのために、毎日その子たちの身体に合った手作りのご飯を作り、運動で疲れたらマッサージをしてあげ、優れた犬用品の情報を常日頃集めておられたりと、愛犬たちに対して時間も労力も惜しまない大変な愛犬家です。

同時に大変なアウトドア好きでもあります。年末年始の休みはもちろん長期的な休みの時はほぼ毎回、愛犬たちも連れて家族みんなでキャンプや山登りに行っています。そのこだわりは強く、専用のキャンピングカーやボートも持っているほどです。

「色々やってるけど全てはこの子たちと一緒に過ごすため、この子たちが健康でいるため。僕はそれに便乗して楽しんでいるだけ」犬たちを深く愛するその心に感動し、様々な事を教えて頂きました。今でも犬の恩師と思っています。

とにかくある日の仕事が終わった後で、私とセロは海へ行こうと突然のお誘いを受けたわけです。当日までほんの数日しかなかったですが、セロのために私は二つ返事でお誘いを受けました。

愛犬のゴールデンレトリーバー

愛犬のゴールデンレトリーバー

セロ「セロと呼んでください!」

一番の理由はセロの身体のためでした。セロは前後の両脚が悪く、特に後脚は股関節形成不全という先天性の病を持っています。

これは大型犬に非常に多い関節系の病気で、酷くなると将来的に歩けなくなる可能性があります。そのため関節を守ったり体重管理などが必要なのですが、ただ運動すればよいというわけではありません。

ワンちゃんの散歩の時に多くの人はアスファルトの上を歩かせたりしていますが、硬い地面はワンちゃんの関節に悪い影響を与えてしまう事があります。砂や土の様な柔らかい場所と違って硬い地面は反動も大きく、それらが脚や背骨に逆に負担となってしまうのです。

しかし運動はワンちゃんの身体に大きく関わるものですし、止めることはできません。如何にワンちゃんの身体に負担を掛けない様に運動させる方法はないか。そんな時にKさんに勧められたのが水泳でした。

水に浮いているのは無重力空間に浮いている様な状態です。それでいてワンちゃんは自然と前へ進もう進もうとするので必ず脚を動かします。これがワンちゃんにとってとても良い全身運動になります。

水は身体への抵抗もほぼ0に近く、どんなに脚が悪いワンちゃんでも動くことができます。硬い岩盤にぶつかったりすることも地面の上を歩いて怪我することもありません。水が綺麗な場所なら尚更です。

その上環境さえあれば年中行うことができます。特に夏は暑さからなかなか散歩に出られないことや、涼む意味でも正にうってつけな運動と言えます。Kさん夫妻は毎年夏、自分のワンちゃんたちを泳がせに行っているとのことです。

さて、そうと決まれば急いで用意するものが私にはありました。それが愛犬のための水泳具です。海の中では泳いでいる最中に岩にぶつかったり、クラゲに刺されたりする可能性があります。更にいくら犬が泳ぎが得意とはいえ、溺れる危険性もゼロではありません。

そこでワンちゃんの全身を守るラッシュガードと、ワンちゃんのライフジャケットが必要でした。私は以前Kさんより必要な物を聞いていたり服を買っていたりしていたので、程なくして用意することができました。

そうこうしている内に日は過ぎ、いよいよ出発前夜になりました。私の家からKさんのボートを停泊させている兵庫県の港までは車で約1時間半。待ち合わせは午前8時。入念に準備を整え、その日は早めに休むことにしました。

さぁ瀬戸内海へ出発!・・・の前にいきなり大ハプニング!?

出発の朝。目覚ましの時刻はちょうど8時を過ぎたころに起床。そろそろ準備を・・・・?

「寝過ぎたー!!」

8時といえば待ち合わせの時間!思わず飛び起きて着替えもめちゃくちゃ。荷造りも5分で済ませ、急いで出発!携帯に電話やLINEをしても運悪く繋がらず、本当に焦りました。

海は時間によって刻々と様子が変わります。船を出す時はできるだけ早く現地に到着し、波の様子を確認してから出発のタイミングを伺うらしく、正直午前8時でもちょっと遅いくらいかも知れないと以前聞いたことがあったからです。

私の家から港までどんなに飛ばしても1時間半はかかるので、向かっている最中も「凄く怒られるかな」「もう出発しているかもしれない」と正直諦めかけていました。

高速を飛ばして港についたのは午前9時を回った所。中途半端だった自分の着替えを済ませ、Kさんご一家を探しました。港のどこにボートを停泊させてあるかは事前に聞いていましたので急いで向かうと、ボートはまだ停泊中でした。

どこにいるんだろうと探そうとすると、後ろ側からKさんの奥さんが「やぁおはよう!」と明るく挨拶してこられました。私は戸惑いながらも急いで謝罪すると、

「小雨が降ってきたから1時間位待とうと思ってたから全然大丈夫!携帯?ごめん私もうちの人も見てなかったわ!」

急に力が抜ける感じがしましたが、何とか大寝坊のハプニングも解消され、ゆっくり準備を始めることに。ラッシュガードやライフジャケットの着せ方を教わりながら、何とかセロに無事着せることが出来ました。

着衣完了のセロ。サイズはぴったりでした。

着衣完了のセロ。サイズはぴったりでした。

セロ「これでバッチリだね!」

湖やプールに連れていった事はありましたが今回は海。私もセロも水泳は久しぶりで正直不安はありましたが、せっかくだから思いきり楽しもうという気持ちの方が強かったです。

いよいよ愛犬と無人島へ!久しぶりの船で私もセロもテンション上がる?

準備も整えていよいよ出発です。ボートに乗り込む際は万一の転覆も考え、人もワンちゃんも必ずライフジャケットを着せてから乗船します。

まず私が先に乗り込み、セロやワンちゃんたちを岸から抱っこの形で受け取って船に乗らせました。

ボートに乗り込むワンちゃんたち。

ボートに乗り込むワンちゃんたち。

この子は恩師ご夫婦のワンちゃんの1匹でボーダーコリーという犬種のRちゃん。私が知る中でも一番元気でとにかく遊びが大好き!アウトドアやキャンプやスポーツがやりたいという方にはうってつけの犬種です。

セロ「大丈夫かな~」

Rちゃん「大丈夫大丈夫!いつものことだから大船に乗った気でいたまえ!」

なんとなく不安がってそうな表情のセロに対し、笑っている様にもみえるRちゃん。その表情に私もなんとなく不安が和らいだ様に感じました。

ボートゆっくり岸から離岸し、目指すは1時間位かかった所にあるという名前もない小さな小島。1時間遅れていてスケジュールが押していたこともあり、ややスピードを上げながら島を目指します。

揺れる船中で爆睡するワンちゃんたち。

揺れる船中で爆睡するワンちゃんたち。

セロに顔を乗せるように寝てるのはBちゃんの弟分のLちゃん。ラブラドールレトリーバーという犬種で、セロと同じレトリーバーという名前ですが全く違う犬種です。

知り合ってからセロと一番仲良くしてくれているワンちゃんで、よくもみくちゃになって遊んでます。

船酔いしてるのかなと思いきや、常に揺れているこの状況で見事に寝ている子たち。セロも初めてとは思えない位リラックスしていた様子でした。あとラッシュガードはLちゃんと交換しました。

余り知られていませんが元々ゴールデンレトリーバーは漁師たちの仕事を手伝っていた云わば猟犬。船や水に慣れやすい遺伝子が残っているのかもしれませんね。逞しい子たちだなと別の意味で関心させられました。

一方私は船が久しぶりなこともあってテンションが上がり、その感触を十分に味わっていました。

波を突き進むボートのエンジンやぶつかる波の音。潮風の感触。船の揺れ具合。ゆっくり進む大きい船と違ってモーターボートはスピード感が味わえるなと思いました。同時に私は無人島で遊ぶ上での様々な注意点を奥さんから確認させてもらいました。

まず無人島では船を直接着岸させられるような施設はないので、少し沖に停泊してそこからは泳いで渡ること。泳げない人は浮き輪やライフジャケット等は必須です。

次に当たり前ですが島を絶対に汚さないこと。ゴミなどはひとつ残らず必ず持ち帰り、海へ流れたり動物が食べてしまう危険性を排除する必要があります。

そして貴重品を始め、持ち物はできる限りボートに残していくこと。万が一水中で物を落とせばまず見つかることはありません。周りが海のボートに残していっても盗まれる事はまずないので、一番安心というわけです。

さらにもう一つ大事なこと。自分たちはもちろんながらワンちゃんたちを思い切り遊ばせてあげること。本日一番の目的です。

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