ガストホフ虹の詩へ宿泊
ガストホフ虹の詩は、裏磐梯五色沼から北の方角へ行った細い路地の先にあります。
私達がペンションにたどり着いたとき、ペンションの庭先に数名の被災者の方々が寛いでいました。
チェックインを済ませ部屋に向かうため階段を登り始めたら、階段の踊り場に「今日宿泊されるわんちゃん」として紹介されたメッセージが置かれていました。
私も色々なところに宿泊してきましたが、こんなサプライズは初めてです。
食事はダイニングの方で避難者の方々も一緒に頂きます。
食事が運ばれてくると、ペンションのオーナーさんから、「東京と神奈川から福島へ支援のために来てくださった○○さんと、○○さんです」と紹介されました。
この紹介も勿論知らなかったことなのでびっくりしましたが、後で考えるとペンションのオーナーさんだけではなく、避難してきた被災者さんにとっても復興応援に来てくれた人と言うことで紹介したのだと思います。
こちらのペンションで、私達と同じ気持ちで観光に来てくれた家族に出会えて私も嬉しかったです。
こちらのペンションに身を寄せている被災者の方々は15名ほどいました。
客室が3部屋しかなく2部屋は私達が使っているわけですから、被災者の方々が暮らしているのは、客室じゃないのかもしれません。
食事の時にオーナーさんに話を伺うことができました。
被災者さんを受け入れることについて国から出る金額は、通常宿泊料金の約半額が支給されるそうですが、3食付きとの事。このペンションで暮らし始めて4ヶ月が経過し、もう家族の一員のようです。と話してくれました。
そして食事は家族と同じ料理を出しているそうです。
客室を開放している場合は、お客さんを泊められる部屋がそれだけ少なくなります。そして1日3食付きというのも人数が多くなればなるほど大変になります。
被災者の方々は勿論自分の家で暮らすことができないストレスや気遣いなどがあって大変かもしれませんが、受け入れる方も同じようにとても大変だと感じました。
被災者さんもペンションの手伝いなどをしてくれるそうです。
庭には小さいけどハーブが植えられたドッグランがありました。
朝散歩の後に少しだけドッグランでかくれんぼ。
被災者の方々の食事の支度だけでも大変なのに、私達の食事も手抜きは一切無くとても美味しかったです。
オーナーさんから忙しいにも関わらずたくさんの言葉を聞くことができました。
そして、来てくれたことを、本当に喜んで迎えてくれたことが何よりも嬉しかったです。