福島裏磐梯入り3日目の観光
福島3日目にしてやっと青空が顔を出してくれました。
昨日まで雨に降られてしまったため、観光も思うように進まず愛犬と五色沼も行ってみたけど、殆ど見ることができなかったため、五色沼だけ仕切り直し、柳沼の方から散策することにしました。
五色沼を流れる川は、昨日まで降り続いた雨の影響で水量は多くゴーゴーと勢いよく流れていきます。
散策路はまだ所々ぬかるみはありますが、深い緑に囲まれた森林地帯から目の前に現れる神秘的なコバルトブルーに染まった湖沼をみていると、この世の世界とは思えないような美しさに、吸い込まれてしまいそうになりました。
学生の時に訪れ、綺麗だったという印象が忘れず残っていただけあり、五色沼の色彩は美しすぎました。
そしてこの大自然に包まれていると、震災があったことが嘘のようです。
五色沼は高木に囲まれ水際の散策路なので蕾も涼しげに散策することができました。
五色沼から、会津にある愛犬用にいつも購入している馬肉専門店へ向かいました。
いつもはネット注文しているのですが、鶴ヶ城へ寄ってから帰ろうと思っていたので、その途中にある店舗なので立ち寄り買い物して持ち帰りました。
店舗で名前を告げると大歓迎してくれ従業員の方がみんな出てきてくれました。
こちらのご主人にも震災について話を伺ってみると、原発事故の風評被害により売り上げはがた落ち。売れないから在庫を抱えられない、在庫がないから売れないと言う悪循環に悩まされているそうです。
品質はすべて放射能検査で認められた認定書も獲得して、復興に努力していました。
最後に愛犬と立ち寄ったのは鶴ヶ城。
五色沼へ訪れたのは午前中だったこともあり、観光客には遭遇しませんでしたが、鶴ヶ城へ到着したのは観光客で賑わうはずの時間帯。
福島観光でも人気の鶴ヶ城にも、殆ど観光客の姿はありませんでした。
会津若松は、福島の中でも内陸にあるため、原発事故のあった場所からはかなり離れているのに、それでも観光客がこれほどまで減ってしまっていることに驚きました。
旅行を通して感じたこと
3.11の震災の中でも、福島は原発という二次災害に見舞われ、多くの方々が強制的に避難することを命ぜられ、動物たちは置き去りにされました。
7年経った今でもその姿は、あまり変わっていない。
そして、事故が起きた福島第一原子力発電所で作られた電力の殆どは、東京へ供給されていました。私達はその電力のおかげで生活できていたのに、事故があったら非難と風評被害を浴びました。
この旅行を通して、お土産屋さんや宿泊施設のオーナーさん被災された方々などから直接話を聞くことができたこと。
福島の食材を美味しく頂いて、福島の野菜や果物、馬肉などもお土産に買ってきました。
私にできることとして、私なりに考え福島へ行って来ました。
私にできること
震災による募金に協力することの他に私に何ができるのかずっと考えました。
連日支援物資を被災地に送るというニュースが流れている中、私が住んでいる市でも支援物資を市民から集めて送るという広報が配布されたのをみて、私は市長宛に、支援物資の中にペット用のフード・食器・リード・ドライシャンプー・トイレシートなどの募集と、ペットの一時預かりをしてくれるボランティアさんも募って欲しいと嘆願書を提出しましたが、市役所からの返事は、人間優先なため動物に関しては募集することはできないと断られました。
何度も説明とお願いをしましたが結局市としては受け止めて貰えず、ネットで愛護団体、獣医師、個人で現地入りして活動している方々に個人で物資を送りました。
そして被災したペットを関東まで輸送してくれるとの情報があったため、ブログと張り紙によりペットの一時預かりをしてくれるボランティアさんを募ったところ、5~6件申し出が有ったのですが、結局人手が足りず輸送するという当初の情報から、現地でシェルターを建てるという形に変更したと返事が来ました。
現地の状況も刻一刻と変化するため、思うように事が運ばないと遠い地から見守ることしかできなかったのですが、私が市に嘆願書を提出した記事を読んだ方が、自分の住んでいる市に嘆願書を提出してくれ、その市では、医師団を結成し被災地に派遣することを承諾してくれたそうです。
間接的にも私のしてきたことは無駄では無かったと思いました。
## 震災後の福島、裏磐梯、猪苗代湖へ愛犬と旅行 まとめ
福島復興の少しでも足しになればという目的で出掛けた会津裏磐梯。
会津裏磐梯地域は福島の中でも被害が少なかったにも関わらず、思っていた以上に観光客は少なかったのが印象的でした。
天気が悪かったこともあると思いますが、まだ福島へ来る交通網に多少の影響が残っていることも理由のひとつかもしれません。でも一番の原因はやはり福島第一原発の事故による放射線量の不安が断ち切れないからだと思いました。
日本は地震大国なので、次はどこで大震災に見舞われるか分かりません。
実際、九州は地震が殆ど無い地区として知られていますが、その後熊本でも大きな震災が発生しています。
自分の身は自分で守り、いざというときペットはどうするべきか考えておく必要があるとつくずく感じました。
旅行を終え、ブログで現状を報告したことで福島をはじめ、岩手、宮城などへ足を運んでくれた友人も数多く報告してくれたことに感謝しています。
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