愛犬が散歩中にはしゃぎすぎて泥んこに。さあどうしましょう。こんな時はふらりとペットセルフシャンプーに立ち寄りましょう。
ペットセルフシャンプーとはなんぞや、といえば飼い主がプロ仕様のペットシャンプー業務用設備を使い、自分で愛犬を洗ってやるというものです。
一体どのようなものなのでしょうか。見ていきましょう。
この記事に登場する愛犬
耳蔵 ♂ (パピヨン)
銀次郎 ♂ (パピヨン)
なぜ犬のセルフシャンプーがお勧めなのか
小型犬であれ大型犬であれ、次のように思っている犬の飼い主は大勢いると思います。
まめに愛犬を洗ってやりたいけれど、自宅でシャンプーをすると抜け毛の始末が大変で、大型犬や長毛犬の全身を乾かすのにも時間がかかってしんどい。
トリミングサロンに出すにも都心だととても高い。(例えばパピヨン一匹シャンプーだけで5000-7000円します。月に二回は出したい場合、二匹だと毎月犬のシャンプーで約二万円かかります)
老犬だと体力的にも心配。実際ある飼い主は老犬をとある有名なトリミングサロンに出しました。
彼女は指定をされた時間より早めに迎えに行きました。びっくりしました。
その華奢な身体つきの老犬は、三本脚でずっと立たされ(脚が細くヘルニアになりやすい犬種です)、熱いドライヤーを皮膚ぎりぎりで当てられていました。
犬はゼーゼーハアハア荒呼吸。うっすら涙すら浮かべていました。もともと人間の手を怖がる保護犬でした。飼い主は酷い罪悪感を覚えてしまいました。どうすればいいんだろう。
自宅で自分で洗うと前述したような問題が生じます。そもそも家庭用ドライヤーはやはり人間の髪の毛向けなので、犬の全身を乾かすのには時間がかかりすぎ、それは年寄りの犬には負担です。
そんな時にうってつけなのは、ペットセルフシャンプーです。
業務用機材で自分で愛犬シャンプーしよう
■詳細情報
ペットセルフシャンプーと言われても、日頃トリミングサロンにお任せ。自宅で愛犬のシャンプーをしたことがない、自分で愛犬を洗ったことがあっても業務用ペットシャンプー機材など使ったこともない。
こういったペットセルフシャンプー初心者に向けて、渋谷区代々木上原にあるクリーンプラザルーシーでは、「プロのトリマーによるペットシャンプー教室」を開催しています。
毎週土曜、日曜日には店にプロのトリマーさんがやって来ます。そして利用者の要望があれば、マンツーマンのシャンプー教室を開いてくれるのです。
ようは業務用バスタブやドライヤーの使い方、そしてどのように洗えば犬の身体に負担をかけず、綺麗になるのか丁寧にゼロから教えてくれるというわけです。
一人でも愛犬シャンプーが出来るようになれば、しめたもの。
クリーンプラザルーシーの場合はタオル、ペットシャンプー全て揃っているので、部屋が空いてさえいれば犬散歩の帰り道にふらりと寄ることも出来ます。
犬種によって皮膚の強さ弱さ、固さ柔らかさが全然異なりますが、クリーンプラザルーシーのトリマーさんによると、どの犬も出来れば二回シャンプーをした方がいいそうです。
泡立てネットでシャンプーをよく泡立て、一回目はさっさと洗ってお湯で流す。
長毛種の犬で、お尻周りにウンチがガビガビについているなら、そこは念入りにシャンプーで洗う。
そして二回目のシャンプーでは全身を丁寧に細かい部分もしっかり洗ってやること。
あまり力を入れず優しく撫でるように、犬に話しかけながら洗ってやると、犬もシャンプー好きになっていくようです。
注意は目の中にシャンプーが入らないようにすること。ぬるま湯なら普通は目に入っても大丈夫。
そしてパピヨンならば耳の垂れ毛が絡みやすいので、そこの根元にお湯に溶かしたリンスをたっぷりつけてやることが大切。
最後のすすぎのコツはトリートメント効果を全て流してしまわないようにすることだといいます。つまり人間の洗髪のやり方と実はあまり変わらないようです。
そして一番大事なのは、愛犬の性格や気質などを理解して洗ってやることです。
我が家の耳蔵は集中力が持続しなくそれでいて神経質です。注意深く手早く洗ってやるのがコツです。
老犬の銀次郎はずっと四つ脚で立っているのが楽ではないので、乾かす時は私が抱っこしたり膝上にべたっと座らせてからドライヤーをかけてやります。
また喉が渇きやすいので、途中必ず飲み水も与えてやっています。ペットサロンでは時間以内にいかに早く乾かし仕上げるのが勝負。なのでおそらく細かいケアまでそんなにされないことでしょう。
しかし飼い主ならば細かい気配りを抜かりなくしてやれます。セルフシャンプーの、最大の長所です。
仕上げは愛犬のサラサラヘアー
犬の身体を洗い終わったら次はドライヤーですが、この作業が業務用設備の一番感動するところです。
やはり自宅のヘアードライヤーとは雲泥の差です。風力がパワフルであっという間に乾きます。家庭用ドライヤーの百倍はパワーがあるんじゃないでしょうか。
料理もレストラン厨房の火力と自宅台所の火力では全然レベルが違うものですが、それとまさに同じです。
要注意は熱さ加減でしょう。あまりパワーアップさせて皮膚の直近に当てると犬はとても暑がり苦しみます。
早く済ませてあげたいのもわかりますが、愛犬のストレスと健康を一番に考えてやらねばなりません。
そしてドライヤーをかけながらブラッシングも行いますが、皮膚がデリケートで毛が細い犬種には力を入れてごしごしやるのはご法度です。
実際トリミングサロンを嫌いな犬は、トリマーさんにドライヤーを熱く当てられ、力を入れて強くブラッシングをされ暑く痛い思いをしていることがあります。
毛玉の部分はできるだけ生え際の根元の毛を手でおさえ、注意して焦らず梳かしてやることです。
考えてみれば人間もそうですよね、美容院であまり強くごしごし洗われ無理矢理強く髪の毛を引っ張っられると全く気持ち良くありません。
ふんわり優しく包み込むように、適度な強弱を入れて髪の毛を触ってもらう方がずっとリラックスできます。犬の毛もそれと同じです。
仕上げに爪切りや耳掃除、伸びきった足裏の毛の処理ですが、自信がないならトリマーさんや獣医師にお願いしましょう。
いずれにせよやればやるほどはまってくるもので、愛犬の毛の汚れがすっかり落ちて絡まった毛がごっそり抜け、毛玉が綺麗に取れると快感感すら感じます。
そして他の毛質の犬も洗ってみたくなります(笑)。
犬のセルフシャンプーのメリット
セルフペットシャンプー施設を利用するその他のメリットですが、自宅シャンプーの場合は、風呂場の後片付けなども考えると億劫にもなります。
しかし少なくともクリーンプラザルーシーの場合は、お店が全て掃除をしてくれます。愛犬を綺麗にさせたらそのまま何も片付けず、シャンプー部屋を出てオッケー。
そしてトリミングサロンに出すと、予約にとても苦労したり毛玉が酷いとトリマーさんに怒られ、ペコペコ謝って追加料金も取られることもあります。
ところがセルフシャンプーだと、気軽に寄れて誰かに気を使わずに済みます。料金もトリミングサロンに連れていくよりずっと安く、クリーンプラザルーシーでは小型犬だと一匹1500円。
同店のトリマーさんのマンツーマン指導付きシャンプーだと一匹2000円、とそれでもずっと安いです。
手頃な料金だと、月二回シャンプーも出来て愛犬の清潔もより保てます。
そして何よりも本当に飼い主が愛犬を洗うことは最高のコミュニケーションの一つになります。
再び自分に置き換えてみましょう。子ども時代、母親に手で髪の毛を洗って貰ったり、結わいたりしてもらった記憶はありませんか。
おしゃべりをしながら母親を独り占め。とても幸せな時間ではありませんでしたか。
愛犬のシャンプーもそれと同じ。飼い主の匂いを嗅ぎ飼い主の声を聞きながら、飼い主の手で身体を洗ってもらうのは、犬もとても安心するものです。
もっとも飼い主の洗いかたが雑だったりぶっきらぼうだったらいけませんが。
また飼い主も、定期的に犬のシャンプーをしていると、自分の犬の健康状態に気がつきやすくなりなす。微妙な体重増減や皮膚状態などすぐにわかります。
愛犬の健康管理、皮膚病やしこりなどの早期発見にもなります。
ペットセルフシャンプーとご近所犬散歩
ペットセルフシャンプーは全国にじわじわ増えており、地味ながら人気を呼んでいます。
ネットではペットセルフシャンプーとご自身のお住まいの都道府県を入力して検索すれば、最寄りの店が出てくるでしょう。
もし渋谷区代々木上原のクリーンプラザルーシーを利用してみたい場合、最寄り駅は小田急線代々木上原駅になります。
事前にたっぷり犬散歩を終えておきたい場合は、京王井の頭線の駒場東大前駅下車をし東大を抜けて歩いてくるというのもいいかもしれません。
クリーンプラザルーシーの真ん前には駐車場もあります。シャンプー後、犬連れでランチならば代々木上原駅より徒歩1分の 36.5℃ kitchen、BOWERY LANE NY Table、goo ITALIANO 代々木上原店などお勧めです。
そして代々木公園まで歩いて行ってもいいでしょう。代々木上原駅から上原商店街を抜けて代々木八幡駅を通過し、あっという間です、犬と一緒ならば!
ふらりと寄ろうペットセルフシャンプー
いかがですか。犬の毛のカットは出来なくてもシャンプーはご自分でやってみてもいいのではないでしょうか。
ペットセルフシャンプーは気軽に利用しやすく、優秀な設備が完備してあり洗いやすく乾かしやすい。
愛犬とのコミュニケーションにもなり、体調の良し悪しがよく分かる。サロンで洗ってもらうよりも安上がり。
たかがペットシャンプーされどペットシャンプー。さあ明日早速最寄りのペットセルフシャンプーに行ってみましょう!