6月中旬の梅雨の中休み、箱根と伊豆高原にある会員制のホテルに予約を入れ、箱根から伊豆を巡る旅行へ行って来ました。
予約を入れたときには出発日から3日間は晴れマークと曇りマークの予報だったのですが、天気予報が変わってしまい2日目から小雨が降ってきました。
お天気のうちに歩けるところは歩いちゃおうと思い、初日は小田原城と千条の滝(ちすじのたき)、箱根浅間山を散策。
最初に訪れた小田原城あじさい&花菖蒲まつりの様子から紹介します。
この記事に登場する愛犬
蕾 ♀(キャバリア×ビーグルのmix犬)
小田原城の概要
小田原城が築かれた正確な時期は不明ですが、15世紀中頃と言われています。
小田原北条氏の居城として関東の中心拠点となっていた小田原城は、豊臣秀吉の来攻に備え拡張整備と城下を囲む総構の規模は日本最大の中世城郭として完成。
その後江戸時代に入ると小田原城は徳川家康に支配され、その家臣大久保氏が城主として迎えられると城は縮小され、さらに稲葉氏が城主となってから改修工事が行われ近世城郭へと変化を遂げました。
小田原城は幕末まで関東地方の要衝として重要な役割を果たしてきましたが、1870年に廃城解体され、残っていた石垣も関東大震災によって崩落。
現在の小田原城跡は、1960年に天守閣を復元、1971年に常盤木門、1997年に銅門、2009年に馬出門が復元され城址公園として整備され、本丸と二の丸などが国の史跡に指定。
2006年には日本の歴史公園100選、及び日本さくら名所100選に選定されました。
天守閣の内部は見学することができ、甲冑・刀剣・絵図・古文書の他、小田原の歴史や武家文化の資料などが展示されています。
標高約60メートルの天守閣展望台からは相模灘や箱根連山が一望でき、天気の良い日には房総半島まで見渡せます。
小田原城城址公園内には小田原城歴史見聞館、小田原城ミューゼ(美術館)、動物園、遊園地、小田原市立図書館、小田原市郷土文化館が併設されており、ボランティアガイドによる小田原城や名所、旧跡を巡る無料のサービス(要予約)も実施されています。
小田原城あじさい&花菖蒲まつり
この旅行を計画した当初は、両親にあじさいが見頃のあじさい電車(箱根登山鉄道)に乗せてあげようと思い立ちホテルへ予約を入れたのですが、旅行間近になって両親は行かれなくなりました。
キャンセルするにはキャンセル料が発生する時期に入ってので、結局私達だけで行くことにしました。
私達だけなら愛犬もいるのであじさい電車には乗らず、あじさい&菖蒲祭りが行われている小田原城へ行ってみました。
小田原城近くのコインパーキングに車を停めて、正面入り口となる馬出門土橋から入り、銅門をくぐって本丸のある場所よりも1段低くなった二の丸の位置に、あじさいと花菖蒲が咲くエリアがあります。
あじさいは本丸と二の丸の段差になっている土手一面に植えられ、花菖蒲はその下にある水田に植栽されています。
あじさいはこの土手の部分からバス専用の駐車場の通路沿いに植えられ、花菖蒲は土手下の水田と本丸へ続く橋の逆側にもあります。
規模的にはそれ程広範囲に植えられているわけではありませんが、梅雨時の中休みには多くの観光客が訪れていました。
あじさいは雨が似合う花ではありますが、晴れた日にも太陽の光を浴び色とりどりの色彩が明るくくっきりと眺められるのが良いですね。
二の丸の広場には、暑い日に喉を潤したいかき氷やドリンク類を中心に販売されており、目の前にはベンチにパラソルが添えられ、観光客の方々が多く休憩を取っていました。
小田原城本丸
小田原城の本丸は二の丸から1段高くなったところにあり、本丸の前には広場があります。
広場の奥の更に高い位置にそびえる小田原城。
広場の一角には水を浅く張ったプールのような囲いがあり、その場所へ立つと逆さ小田原城が見られるようになっています。
少し風があり波立ってしまったのですが、見事な写真が撮れました。
小田原城へはまだ娘達が幼稚園の頃に連れてきたことがあるのですが、その時子供達はお城よりも動物園や遊園地の方に興味があったので、そちらで遊ばせお城の見学はしていません。
そういう意味で言うと小田原城を訪ねるのは今回が初めてと言えるでしょう。
相棒と愛犬は庭の方で待っていてもらい私だけ天守閣まで登って、四方八方の景色を見たり、小田原城に関わる資料や展示品などを観てきました。
天守閣展望台から下を見下ろすと小さな愛犬を発見。でも愛犬は私がどこにいるのか気がつかなかったようです。
遠くへ目を移すと箱根連山や相模灘、小田原駅や市街地が一望できました。
小田原城の花歳時記
南曲輪の方へ足を伸ばすとお堀には大きな蓮の葉が茂り、柔らかな緑色に埋め尽くされていました。
蓮の花の見頃は7月中旬から8月中旬にかけてですが、今年は季節の草花も例年よりも早く咲き出しているので蓮の花も咲いている花があるかもと思い探してみると、1輪だけ葉の陰に隠れて咲いているのが見つかりラッキー!
蓮の花が咲くお堀の対面には大きな藤棚があり、その幹はとても太く樹齢520年を数える御感の藤(ぎょかんのふじ)と呼ばれ、花房は1mにもなるそうです。
藤棚のある通路にはいくつかのベンチが並べられていたので私達もこのベンチで少し休憩し、涼しげな蓮の葉を眺めながら涼をとりました。
小田原城は1月から8月にかけてあじさいや花菖蒲の他にも、梅、桜、ツツジ、蓮、藤の花などの花が次々と開花し花巡りが楽しめます。
愛犬と行く小田原城あじさい&花菖蒲まつり まとめ
箱根へ向かう途中で高速道路を途中下車し立ち寄った小田原城は、私が描いていたよりも見所がたくさんあり、興味深い存在になりました。
天守閣にわんちゃんは一緒に入れませんが、あじさいと花菖蒲が見頃のお庭だけの散策でも広くて綺麗だし、お花見と歴史巡りが堪能できます。
他のお花の咲く時期に行けば、また違った華やかなお城の姿が楽しめます。