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山梨県の観光地西沢渓谷、犬連れの入山禁止運動の背景

中部エリア

西沢渓谷は山梨県にある渓谷沿いを歩くハイキングコースが人気の観光地です。

特に紅葉の時期には多くの観光客が訪れ、沢を流れる水の音と、幾つもの滝が織りなす渓谷美、そして赤や黄色に染め上げられた山並みの美しさは、多くの人々を癒やしてきました。

西沢渓谷には「日本の滝百選」にも選出された七ツ釜五段の滝などを巡るハイキングコースがありますが、かなり前から犬連れでの観光は控えて欲しいという運動が行われています。

この記事に登場する愛犬

 蕾 ♀(キャバリア×ビーグルのmix犬)

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山梨県の観光地西沢渓谷

西沢渓谷は、西沢渓谷入り口から歩いて一番景観が素晴らしい七ツ釜五段の滝を巡る1周コースは、およそ10kmの距離があります。

西沢渓谷のハイキングコースでは、歩き始めて暫くは道幅も広く平坦な整備された散策路になっていますが、途中からは人がひとり通るのがやっとというような細い岩場を歩く場所、揺れる吊り橋、階段、七ツ釜五段の滝の手前には急な登り坂などが有り、滝の上展望台で折り返し地点になりますが、ハイキングコースは一方通行になっていますので、帰りはトロッコ跡地の山道から降るようになります。

秋の西沢渓谷

秋の西沢渓谷

ハイキングコースは全体的に標識も立てられており、細い道などには鎖が巡らされているので、足下をしっかり確認しながら歩く分には危険度は小さいですが、紅葉が美しい観光地なので小さいお子さんや年配の方々なども多く訪れています。

西沢渓谷

西沢渓谷

西沢渓谷は観光地のハイキングコースと言ってもかなり起伏があり、渓流沿いを歩くコースなのでぬかるみや岩場の散策路など、必ずしもコンクリートで固められた道ばかりではないため、体力的に限界を感じる年配者にも遭遇します。

とは言えコバルトブルーに輝く滝壺や、季節毎に咲く草花、マイナスイオンたっぷりのハイキングコースは、景観だけではなく癒やし効果のある森として科学的な根拠のもと、ストレスの軽減やリラックス効果があると研究により認証された場所でも有ります。

特に人気が高い季節は秋で、紅葉と渓谷のコラボレーションは言葉を失うほどの美しさ。

山梨市観光協会

秋の西沢渓谷

秋の西沢渓谷

愛犬と一緒に最初で最後の西沢渓谷を満喫

我が家が西沢渓谷を訪れたのは2009年11月。

ちょうど紅葉が見頃になった時期で、それに合わせ多くの観光客が訪れていました。

駐車場に車を止め、他の観光客の流れに合わせ西沢渓谷入口まで来ると、なんだかたくさんの関係者なのかビラ配りをしています。

何のビラなのかなと思いながらも通過しようとしたとき私達にもビラが渡され、「西沢渓谷への犬の立ち入り禁止要望書」と書かれていました。

私は一気に暗い気持ちになって折角ここまで来たけど引き返さなくてはならないと思いましたが、相棒は「まだ禁止されているわけではないから」と言ってハイキングを続行することになりました。

入り口から暫くは舗装された平坦な広い散策路が続いていますが、次第に散策コースだった道は、トレッキングコースへと姿を変えていきます。

西沢渓谷

西沢渓谷

紅葉真っ盛りの時期だったこともあり、1年間で最も観光客が多い時期で、人がひとり通れるほどの道幅しかないような所ではアリの行列のように1列に並び歩いて行きました。

そのため、ひとりが止まってしまうと後がずっと閊えてしまうため写真も止まって撮ることができず、うちに帰ってから写真を確認したところピンぼけ写真ばかりでがっかり。

西沢渓谷

西沢渓谷

愛犬は人様に迷惑が掛からないようリードを短めに持って、列を乱さないように誘導しながら歩きました。

川の水が歩道ギリギリの所を流れているところや、清水が湧いているところでは水溜まりができていたりしたため愛犬の足やおなかは跳ねが上がって泥だらけ。

所々に愛犬の身丈よりも高い段差なども有りましたが、愛犬はジャンプしたりよじ登ったりしながら難所を乗り越えていました。

西沢渓谷

西沢渓谷

このような難所に出くわす度、大渋滞が発生しています。

渓谷美を謳ったハイキングコースとして紹介されていますので、かなりの年配者も訪れていますが、一方通行になっているため引き返すわけには行かないため立ち往生してしまうこともあるそうです。

西沢渓谷

西沢渓谷

愛犬も最後の難関を乗り越えて西沢渓谷1番の見所七ツ釜五段の滝を経て、下りの林道から出発地点まで降りてきました。

山梨は水晶の発掘が盛んだったことから、トロッコが引かれ水晶を運び出していたそうです。今ではその名残として線路が所々で見られます。

西沢渓谷

西沢渓谷

犬連れ登山賛否両論、でも違法ではない

結論から言えば、犬連れでの登山は法律に違反することではありません。

犬を連れて山登りをしてはいけないという罰則や法律では定められていませんが、特例として国立・国定公園の特別保護地区などにおいては、環境保護として自然公園法により国立・国定公園特別保護地区における動植物の放出等の規制により動物を放つことは禁止されています。

よって、特別保護地区内でリードを外し散歩したりした場合には罰せられることがあります。

西沢渓谷

西沢渓谷

特別保護地区以外のエリアでも森林管理署や自治体、市民団体などによって犬連れの登山は自粛を呼びかけている地域も数多くあります。

西沢渓谷でもこの呼びかけを行っている地区で、その呼びかけを無視して入山したとしても罪に問われる訳ではありません。

私たちが行った時はビラ配りをされていただけですが、現在では入り口で市の関係者や消防署員達によって、入山させない方向で呼びかけているそうです。

西沢渓谷

西沢渓谷

西沢渓谷でなぜ犬連れで訪れる人を入山させない方向へ動いているのか。

西沢渓谷は安全対策は施されていますが、犬嫌いの子供が犬を見て怖がり足を滑らせて滑落しそうになった事例や、ハイキングコースから犬が川に落ちてしまい助けようとした飼い主も川に落ちてしまったという事例があると記録されていました。

一般的には犬を連れて山に入ったことによって、自然界のメカニズムが破壊されると訴えている方もいます。

西沢渓谷

西沢渓谷

ペットが持ち込んだ病原菌などによって野生の動物が感染し、死滅してしまうと言うことです。

逆の場合も考えられ、野生動物が持っているウイルスなどが犬を介して都心で広がったり、病原菌によっては人間にも広がってしまうと言う考えです。

また、マナーの事も問題化されていて、モラルのない一部の飼い主によって犬連れでのお出かけ自体歓迎されない理由にあげられているのは確かです。

西沢渓谷

西沢渓谷

ほったらかし温泉のわんちゃん用温泉

今は廃止されてしまい、わんちゃん用の温泉はありませんが、私たちが行った時にはわんちゃん用の温泉があって温泉を堪能してきました。

ペット用ほったらかし温泉

ペット用ほったらかし温泉

西沢渓谷でかなり濡れてしまったところに土の上を歩いたことで愛犬の足やお腹は汚れてしまったため、わんちゃん用の温泉に立ち寄りさっぱりと綺麗になってから帰ることができました。

こちらの温泉では、飼い主がほったらかし温泉に入っている間預かってくれたり、温泉によるトリミングなどもしてくれますが、我が家はセルフシャンプーで愛犬を温泉に入れてきました。

温泉は屋外の露天風呂ですが、トリミング室は室内です。

温泉は小型犬が歩けるほどの深さで、広々とした露天風呂だったので愛犬は露天風呂の中を歩き回りバシャバシャと遊んでいました。

ペット用ほったらかし温泉

ペット用ほったらかし温泉

まとめ

西沢渓谷は渓谷の川沿いを歩くことができ、景観もとても素晴らしいので一度しか行かれませんでしたがとても気に入った場所のひとつでした。

法には触れないと言っても、やはり入り口で自粛してくださいと呼び止められたらこれ以上は行く気にはなれないです。

なんだか素敵なところだっただけにとても残念で心残りですが、犬が嫌いな人がいるのも事実。

足場の悪い場所も有る人気の観光地なので、人の数も多く、人の数だけ犬に対して思うこともあると思います。

素敵な場所だけに残念ではありますが、素敵な場所だからこそ嫌な気分で観光したくないという気持ちもあります。

この記事の執筆者の愛犬
蕾

キャバリア×ビーグルのミックス犬 ♀

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