丹沢へ登るには体力的に心配。もっと手軽に丹沢を歩いて見たいと思うなら、わんちゃん連れでも手軽に周遊できる岳の台ハイキングコースがおすすめです。
丹沢への玄関口として人気の高いヤビツ峠から入る登山道で、登山道が厳しい丹沢の中でも初心者から登ることができる高低差も少ない岳ノ台山頂から、パラグライダー滑走台を経て、県道を歩いてヤビツ峠まで戻る周遊コースです。
この記事に登場する愛犬
蕾 ♀(キャバリア×ビーグルのmix犬)
丹沢山系岳ノ台
岳ノ台の標高は899mと丹沢山系の中では低い山で、標高1252mの大山と標高1491mの塔ノ岳に挟まれた位置にあります。
山頂は広々としており展望台が設置され、展望台からは富士山や大山、丹沢の峰々が見渡せ登山気分を盛り上げてくれます。
ヤビツ峠から岳ノ台を経由し、二ノ塔や三ノ塔へ登ることもできます。
ヤビツ峠と岳ノ台往復では1時間から1時間半くらいで歩くことができるので、わんちゃん連れでのお散歩にも最適なコース。
また、山の中を歩くと言うことは健康的にも精神面でもとても良いことで、森林浴を味わいながら新鮮な空気に出会い、日常に起きる様々なストレスからも解放してくれます。
ただ、夏の期間は標高が低い登山になりますので、わんちゃん連れでの登山はおすすめできません。
標高が低い山には笹の葉が登山道ギリギリの所まで茂っているため、わんちゃんは特に笹の葉と触れながら歩くことになりますので、ダニが付いてしまいます。
気温が15度以上になるとダニが活動を開始し始めますので春や秋に登山する場合も、フロントラインの他に虫除けスプレーをしておくとリスクが減ります。
ヤビツ峠から岳ノ台を経て県道までの道のり
ヤビツ峠は丹沢山系へ登る玄関口として多くの登山者が利用します。
大山、二ノ塔、三ノ塔、地獄沢、菩薩峠など行く先は様々ですが、みんなそれぞれ行く先から見える景色やたどり着くまで自分との戦いに意気込みを蓄えて集まっています。
中には10kにも及ぶ大きなリュックを背負い、いくつかの山を越え縦走するのか、念入りにコースの確認をする登山者も多く、最近では山ガールと言われる山を愛する女性も多く見かけます。
そして最近は健康のために山歩きを楽しむ高齢の方々も増えてきました。
我が家も愛犬を迎えるまでは、このヤビツ峠を起点に大山や三ノ塔まで登山を楽しんでいましたが、愛犬を迎えてからは、もう少し気軽に楽しめる軽登山を中心に歩いています。
ヤビツ峠の登山口を入ると暫くは階段が続きますが、階段が終わると開けた登山道になります。
ヤビツ峠にはたくさんの登山客がいますが、その殆どは大山へ登る登山者が多いため岳ノ台方面へ登る登山者は激減します。
そのためわんちゃん連れでも比較的歩きやすいと思います。
少し歩いた所には休憩所も設置されていますが、ヤビツ峠からもあまり距離が離れていないせいか利用客も少ないようで、お世辞にも綺麗とは言えません。
岳ノ台へ通じるハイキングコースの中でも、一番広々として開放的な気分で歩けるのが、鹿よけの柵に囲まれた所です。
見晴らしも良く大山の姿を見ながら歩くことができ、草原の中に続く1本道のような里山の風景を感じさせてくれます。
高木も近くにはないため風通しも良く明るい感じですが、夏場は日陰がない分暑いですね。
鹿よけの柵がある地帯を抜けると岳ノ台山頂まであと一息。
山頂は下草が生い茂った広場のようになっていて見晴らしの展望台もあります。
展望台からは大山を初めとした山並みが美しく、晴れ晴れとした気分を味わうことができます。
展望台の下は休憩場になっているので、暑い日には展望台の下の休憩所でお昼ご飯を食べると山から吹き抜ける風が心地良いです。
我が家が岳ノ台へ行ったのは4月中旬でしたが、山歩きをしていたら結構汗をかきました。
愛犬は山頂の広場ではしゃいだ後、展望台の下へ潜り込みクールダウンしていました。
ヤビツ峠から岳ノ台へ登ってきた山道とは逆側にある細い登山道を降りて行くと、菩提風神社が有ります。そこからまた登って行くとパラグライダー滑走台がある広く開けた場所に出ます。
パラグライダー滑走台から下を見ると切り立った断崖になっているため足下がすくむようですが、遠くには市街地が見渡せます。
我が家がこのコースを通ってパラグライダー滑走台に到着したとき、何気なく愛犬を見ると愛犬の被毛にはたくさんのダニが付着しているのを発見しました。
慌ててパラグライダー滑走台へ連れて行き、タオルで愛犬の被毛に付着していたダニを払い、皮膚に到達しているダニがいないか被毛をかき分け隅々まで確認しました。
幸い気がつくのが早かったので皮膚に食いついているダニはいませんでしたが、フロントラインを定期的にしていてもダニは付きます。
丹沢山山系には鹿などの野生動物が多く生息していますのでダニも多く、特に笹の葉が茂った細い道は、野生動物の通り道にもなっているためダニが潜んでいて、通りかかった動物や人間、わんちゃんなどが笹の葉に擦れたときに付着します。
そのため、山に入るときは長ズボンを着用し、わんちゃんにもできれば洋服などを着せた方がダニ対策にはなりますが、露出している部分も多いため虫除けスプレーで予防し、車や家に持ち込まないようブラッシングしてから帰ると安心できます。
フロントラインは吸血してから薬の作用によって剥がれ落ちる仕組みになっていて、まれに吸血されたまま剥がれ落ちない場合もありますので、大切なのはダニを寄せ付けないことです。
パラグライダー滑走台のそばには駐車場が有り、ここからヤビツ峠までは県道を歩いて戻ります。ヤビツ峠の逆側へ少し向かったところには、護摩屋敷の水汲み場があり、丹沢山系からの美味しい清水が湧き出ていて登山者は勿論のこと、近隣に住む方々がわざわざ汲みに来るほどです。
駐車場から1.5kmほど県道を歩くと出発したヤビツ峠まで戻ることができます。
丹沢山系岳ノ台周遊ハイキングまとめ
丹沢山系の山の中でも初心者でも安全に登ることができる、岳ノ台からパラクライダー滑走台を巡るコースは案内標識もしっかりしているので道に迷うことなく手軽に楽しめる軽登山コースです。
夏場は暑いのでわんちゃん連れにはおすすめできませんが、秋から春先に掛けては季節も良いので山野草などを楽しみながら歩けます。
ダニが多いのでそれだけは注意し、出掛ける前にしっかりと対策グッズを持って出掛けてみてください。
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