箱根芦ノ湖の畔にある九頭龍神社は、旅行番組で何度も紹介されたことがあり、ボートでしか行かれない箱根のパワースポットとして有名になりました。
九頭龍神社は縁結びの神様として、月次祭には全国各地から多くの女性が押し寄せ手を合わせています。
九頭龍神社でお参りした後、国道1号線沿いにある箱根石仏群を散策しながら観てきました。箱根ではメジャーな観光地ではありませんが、愛犬と一緒に散策するには丁度良いコースです。
この記事に登場する愛犬
蕾 ♀(キャバリア×ビーグルのmix犬)
箱根九頭龍神社概要
九頭龍神社は芦ノ湖に棲んでいた九頭龍を、箱根神社の神様が鎮めた伝説に起因した末社。
九頭龍伝説が現在に至るまで伝えた龍神信仰の聖地として、龍神湖水の神事まつりが毎年6月13日に例祭、毎月13日には月次祭が開催され、近年では縁結びの神様として人気のスポットとなっています。
箱根神社は1250年以上昔に創建され、心願成就、勝負の神として多くの武将が参拝したと言われるパワースポット。
九頭龍神社は縁結びの神様として知られていますが、水の神様として開運、金運にもご利益があると言われています。
毎月13日に行われる月次祭では多くの女性が参拝に訪れるため特別参拝船が出航され、祝詞奏上と参拝者ひとりひとりの名前と願意を読み上げ神主さんが祈願してくれます。
■詳細情報
神秘的な九頭龍神社まで愛犬と行ってみた
私が九頭龍神社を訪れるのは2回目になります。1回目はカメラを持って行くのを忘れてしまい、もう一度訪れてみたいと思っていたので、相棒が出張で留守の日に愛犬と一緒に箱根を訪れ、九頭龍神社へ2度目の参拝を果たしてきました。
九頭龍神社はボートでしか行くことができないとよく紹介されていますが、実は徒歩でも行くことができます。徒歩で行く場合は箱根園、または湖尻からおよそ2kの距離を歩けば九頭龍の森にたどり着きます。
近年では旅番組などのメディアでも紹介され、箱根屈指のパワースポット、縁結びの神様として月次祭には県外からも女性を中心に、たくさんの参拝者が敷地一杯に溢れるほど訪れる人気の神社になっています。
恋愛成就として全国に知れ渡った九頭龍神社ですが、良縁の祈願だけではなく一般的な健康長寿や交通安全などにも御利益が有るといわれており、とても神秘的な場所なのでおすすめです。
1回目に訪れたときも2回目の時も私は湖尻からスタートして愛犬と共に行って来ました。
およそ2kの散策路は特に特徴は有りませんが、九頭龍の森から九頭龍神社まで10分程度歩く湖畔の小径は、趣があり神秘的な雰囲気です。
入場料500円を支払い中に入ると広々とした芝生やつつじの生け垣でできた散策路、正面には桟橋と白龍神社があります。
九頭龍の森は元々キャンプ場だったのか、芝生の奥にはバンガローのような建物が幾つも並んでいます。
自生する植物も多く、九頭龍神社だけではなく九頭龍の森も一緒に散策すると季節毎に楽しめるお花などを奏でながら歩け、わんちゃんとのお散歩にもぴったり。
私が行ったときは山ツツジやホウチャクソウ、フタリシズカなどが咲いていました。
私が箱根九頭龍神社を訪れたのは平日だったため観光客も少なかったのですが、少ないながらも日本人より外国人が多く訪れていたのにはびっくり。
海外のガイドブックにも九頭龍神社が紹介されているのでしょうか?
箱根神社は立派な建物ですが、九頭龍神社はこぢんまりと湖の畔に佇んでいます。
ボートか片道2kの道のりをてくてく歩いてしか行くことができない神社なので、訪れる参拝者も限られ森の中にひっそりと鎮座しています。
月次祭のように足の踏み場もないほど参拝者が訪れる時は、心ここにあらずと言った雰囲気ですが、平日だとゆったりと過ごすことができるので私は好きです。
九頭龍神社で心ゆくまで過ごした後、九頭龍の森まで戻り白龍神社でもお参りしてきました。
元箱根石仏群概要
元箱根石仏群は上二子山の溶岩と駒ヶ岳の溶岩の境界部に位置し、上二子山から流れ出た溶岩に彫られた磨崖仏や、溶岩を切り出して造られた宝篋印塔(ほうきょういんとう)が観られます。
元箱根石像群は精進池(しょうじんがいけ)の畔にあり、歴史館の所から伸びる散策路を歩いて見学できます。
今から遡ること約700年前、箱根越えとして使われていた湯坂道には、所々で噴煙が立ち登り荒涼とした風景から地獄として恐れられてきました。
箱根越えをして旅する人々が安全にこの一帯を通ることができるように、地蔵菩薩を祀る多くの石仏や石塔が彫られたと考えられています。
中世の地蔵信仰の遺物として国の重要文化財に指定され、石仏群一帯も国の史跡に指定されています。
思ったよりも感動した石仏群
石仏群を観ながら散策できるのは、箱根へ行くと良く通っていた1号線沿いの散策路。
まさかこんな場所に石仏群が存在していることすら知りませんでした。
気に掛けて通ってみると一部は1号線を走っていても見えます。
歴史館の前には6台ほど停められる駐車場が有り、歴史館は無料開放されています。
駐車場には散策コースの案内板が掲示されていたのでそれを確認し、精進池の裏側を通るコースから散策することに。
歴史館の横を通って精進池の裏側に通じる道を見てみると、草がぼうぼうでとても歩ける状態ではなかったので、引き返したところに歴史館の方が外に出てきて、「こちらの通路はイノシシが出るので通行禁止になっています」と教えてくれました。
お礼を述べ精進池の前方にある散策コースからスタート。
池の前の散策路は整備されて綺麗になっていますが、人がひとり通れるほどの道幅で散策路の中でも一番細い部分になっています。
コースは歴史館から出発し、芦ノ湯温泉入り口看板のある、箱根ドールハウス美術館の脇がゴールで片道約1k。
散策路は1号線の脇を通っていて、散策路の途中には2カ所1号線をくぐるトンネルがあります。
両脇には樹木が茂っているので夏でも木陰になるため、わんちゃん連れでも歩きやすいかと思いますが、樹木の枝が伸びて緑のトンネル状になっているので虫の嫌いな私はビクビクしながら歩いて来ました。
石仏群には、六道地蔵・八百比丘尼の墓・応長地蔵・多田満仲の墓・二十五菩薩(東西)・曾我兄弟と虎御前の墓などが建てられています。
印象に残ったのは、最初に現れる六道地蔵と二十五菩薩の西側。
六道地蔵は祠の奥に大きなお地蔵様が鎮座しており、お地蔵様の大きさからしたら狭く感じる建物で、夕方には扉が閉じられます。祠の横にも幾つかのお地蔵様が立っていました。
二十五菩薩の西側が散策路を歩いているときに見えてくると、「おお!」と思わず声が漏れるほど感動しました。
実際大きな岩に彫り込まれた菩薩が二十五体有るかは確認できませんが、思っていたよりも優しくしっかりと確認できる綺麗な姿でした。
多田満仲の墓は、石工が大和国の大蔵安氏、導師が鎌倉極楽寺の住職良観が携わっていたと宝篋印塔の銘文に記されています。
箱根九頭龍神社と箱根石仏群を愛犬と訪問!まとめ
愛犬と二人で訪ねた箱根で、箱根のパワースポットとして名高い九頭龍神社をお参りし、箱根の観光地としては余り知られていない元箱根石仏群を観てきました。
愛犬と一緒に箱根の散策路を歩き、歴史に触れる散歩が楽しめたのはとても有意義な1日となり、愛犬も緑に囲まれた自然の中を散策できたので楽しそうでした。
観光は飼い主自身も楽しめ、愛犬も喜んで歩ける自然豊かな場所が好きです。
今回九頭龍神社はそれほど観光客がいなくて、石仏群もすれ違ったのは二人だけだったので、自分たちのペースで歩き観光することができたのはとても良かったです。