我が家が夏の暑い時期、涼を求めてわんちゃんと良く訪れるのが八ヶ岳です。
八ヶ岳は高原地帯なので真夏も涼しく、高木もあるため木陰に入るとエアコン要らずの爽やかな風を感じます。 今回は八ヶ岳にある美しの森をわんちゃん連れで登山して来ました。
この記事に登場する愛犬
蕾(キャバリア×ビーグルのmix犬。女の子)
わんちゃんと八ヶ岳美しの森登山開始!
7月中旬、この日の清里の気温は23度。
木陰にじっとしていると肌寒いくらいで、夏とは思えないような登山日和。 愛犬と家を出たのが予定よりも遅くなってしまったため、サンメドウズのリフト乗り場まで登ることにして、美しの森の駐車場で昼食を食べてから出発です。
八ヶ岳美しの森駐車場から愛犬と一緒に木道を登り始めて少し行くと、ニッコウキスゲ・夏咲きツツジ・クモマニガナ・山あじさい・ウツボ草・タカトウダイ・シモツケなどの草花が出迎えてくれました。花の数はまばらで、霧ヶ峰のように種類豊富に見られるわけではありませんが、緑の中にピンクや黄色い花を見かけると癒やされます。
わんちゃんと楽しむ美しの森展望台パノラマ絶景
愛犬と一緒に木道の階段を登っていくと展望広場に到着。こちらには日本一美味しいソフトクリームが売りの小さな売店がありますが、私たちはそのソフトクリームでは無く清里牛乳を買って飲みました。
ソフトクリームだと甘くて口の中に残ってしまうので、帰りなら良いけどこれから登山する場合は、かえって喉が渇いてしまうのでやめておきます。
美しの森展望台からの景色は絶景で、八ヶ岳、富士山、南アルプス、奥秩父まで天気が良ければ見渡すパノラマが楽しめ、眼下に広がる清里の森が目にも鮮やかに輝いています。
美しの森展望台を過ぎると石畳の広い道が暫く続き、高低差も殆ど無いのでこの辺りまでは、時々観光客も訪れていてすれ違う人たちにも会いました。
数年前まで白いチーズケーキを販売していた小さなお土産屋さんが、1軒だけぽつりと建っていた所ですが、展望台から歩いてこのお土産屋さんに来たのか、観光客の手にはお土産用の袋が握られています。
現在、このお店も閉店してしまったようでこの辺りにはもうお店はありません。 このお店が有った場所を過ぎると道幅は、徐々に狭くなり木々がうっそうとしてきて登山気分が一気に加速する光景になります。
ずっと続いていた石畳も無くなり、所々には噴火の時に飛んできたと思われる大きな岩が見られました。
高木に囲まれた登山道は、両脇に笹の葉が茂る下草に幅の広い階段がどこまでも続いています。この擬木で作られた階段は、土の部分がかなりえぐられているので擬木をまたいで歩くような形になるためとても体力を使います。この程度の高低差ならかえって擬木がない方が歩きやすいと思うのですが。
わんちゃんもこの擬木があるおかげで、ピョンピョンと軽くジャンプするようなスタイルで登っているので、体力の消耗は激しいと思います。
階段の曲がりが見えたのでもうすこしかなと思ったら、残念。まだまだ永遠に続き先の見えない階段。
まるで終わりのない階段のように思えてきて辛かった。 私も相棒も愛犬もこの階段に相当体力を奪われへとへと。 そして、階段だけでは無く両脇の景色もずっと変わらず、今どの辺りを歩いているのかも全然検討もつきませんでした。
階段も終盤にさしかかった頃、階段の脇が歩けるようになっていたので、愛犬を脇道の方から歩かせるようにしてやっと長い長い階段から解放され羽衣池に到着。
分岐点から賽の河原方面へ
羽衣池のところが丁度分岐点になっていて、天女山から天の河原までがメインの登山ルートです。そして家に帰ってから調べたところ、この羽衣池地点はサンメドウズの駐車場に一番近いところで、ここからサンメドウズに向かえば良かったのですが、リフトのあるところに出られる道があるのではと思い賽の河原の方角へ向かって再び歩き出しました。
サンメドウズの奥側のリフトに乗って山頂駅から15分くらい歩いたところに、賽の河原があるのを以前行ったことがあるので知っていたからです。 実際に賽の河原まで登る時間がないので、もしリフト乗車駅に出られないようであれば引き返す予定です。
羽衣池から先の道は、獣道のように狭くなり両脇に迫る笹の葉を避けながら登っていきます。わんちゃんの姿も笹の葉に隠れて少し離れると見えなくなってしまいます。 このように笹の葉や下草で道が見えなくなるほど生い茂っているところでは、愛犬のサングラスは必需品になります。
愛犬はキャバリアのハーフなのでビーグルよりも目が大きく、木の枝や葉で角膜を傷つけてしまうため、山歩きの日は天気が曇りでもできるだけサングラスを着用するようにしています。
賽の河原から少し歩いた地点で、サンメドウズから流れる音楽や、イベントが開催されているのかマイクで何か話している声が聞こえます。 その音量はどんどん大きくなってきたので丁度脇にそれる分岐点があればサンメドウズに到着するはずですが、分岐点がなかったのでそのまま更に登ってやっと少し開けた草原に到着。
先ほどまで聞こえていた音楽やマイクの声は小さくなって殆ど聞こえてきません。 また静寂な森に囲まれています。
森の姿も少しずつ変わってきて、鹿よけが巻かれている木々が目立ち始めました。そして登山道がどこだか分からなくなるほど笹が被さり行く手を阻みます。大きな岩もゴロゴロと現れ始め、岩を縫うように登っていくと少しだけ明るい場所に出ました。
あと10分も歩けば賽の河原に到着するはずですが、時間が押してきたので無理せずこの地点で下山することにしました。
無事美しが森から下山
羽衣池からおよそ1時間登ってきた地点から愛犬とともに下山開始。 予定していたサンメドウズのリフト乗り場よりもずっと上の方まで登ってきたことになります。賽の河原まではあと少しで到達する地点ではありましたが、このあとまだ寄りたいところもあったので迷いはありません。
美しが森から下山しながらあの長かった階段の数を数えたら300段近くありました。 正確には、数えている途中で話をしてしまったので分からなくなってしまいましたが、300段というとそれ程でもないように思えますが、擬木の高さ分くらいえぐれた階段を登り続けるのは人間もわんちゃんも思ったよりとても疲れます。
帰りは登りよりもスムーズに降りられますけど、擬木の高さ分跨がなければならないためやはり歩きにくいです。
出発点の美しの森駐車場の標高は1498m。賽の河原の標高は1900m。天女山の標高は1528mなので、天女山へ登った方が距離はあるかもしれませんが、高低差が殆ど無いので楽だったかもしれません。 実際に引き返したのは賽の河原よりも少し手前でしたが、500m近く登ったことになります。
あの階段が一番きつくて今でも忘れられませんが、その先の足下が見えないような美しが森登山道も愛犬にとっては特に歩きにくかったかもしれません。 通常賽の河原へ抜ける登山客はほんの一握りで、殆どは天女山へ向かうルートを歩いているようです。
それでも自然の中を歩くと言うことは気持ちいいですね。
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