ミニチュア・シュナウザー
- 原産国:ドイツ
- サイズ:小型犬
- 標準体重:4kg~8kg
- JKC登録犬数:9,794(2016年)
ミニチュア・シュナウザーの特徴
ドイツ語で口髭を意味する“シュナウザー”の名を持つこの犬は、密生した豊かな顎髭ときりっとした眉毛が印象的です。原産国はドイツ。ミニチュアシュナウザーは元はネズミ捕りとして活躍していました。
ミニチュアシュナウザーはジャイアント・シュナウザーやスタンダート・シュナウザーといった大型のシュナウザーにミニチュア・ピンシャーなど小型犬を交配し、小型化されたものです。近年では、すっかりペット・ドッグとしての地位を確立しており、マンションの室内でも飼える犬種としても上位の人気を誇っています。
ミニチュア・シュナウザーの性格
ミニチュア・シュナウザーは、利口で怖いもの知らず。忍耐強く、本来は穏やかな気質ですが、人気の高さ故に交配が盛んとなった影響から、やや神経質な性質も出てきています。ミニチュア・シュナウザーは元来ネズミ捕りで活躍した本能からか、小さくて動くものに俊敏な反応を見せます。
ミニチュア・シュナウザーは飼い主に対する忠誠心が高く、番犬にも向いている一面もあり、とても勇敢で聡明な犬種です。子犬の頃から他犬種ともコミュニケーションをとり、正しいしつけを行うことで、とても飼いやすく都会的な生活にも順応したペット・ドッグとして、多くの家庭で愛されるでしょう。
ミニチュア・シュナウザーは寂しがり屋で独占欲の強い一面もあるため、飼い主に依存させすぎたり、溺愛しないように気を付けましょう。
ミニチュア・シュナウザーの毛色の種類
ミニチュア・シュナウザーの毛色には、ソルト&ペッパー、ブラック&シルバー、ホワイト、ブラックの4種類があります。年齢が進むにつれ、被毛の色は次第に薄くなっていきます。
ミニチュア・シュナウザーの毛質と手入れ
ミニチュア・シュナウザーの被毛は、ゴワゴワとした固いオーバーコートと細くて柔らかなアンダーコートのダブルコートで成り立っています。ミニチュア・シュナウザーは抜け毛はほぼありませんが、定期的なトリミングなどの手入れが必要な犬種です。
ドッグショーで活躍するミニチュア・シュナウザーは、毛を抜くストリッピングという技法を用いて被毛をより固くし、身体に張り付くような美しい被毛にするためのケアを必要とします。一般的な家庭犬のミニチュア・シュナウザーは、コームを使った手入れで十分です。
ただし、ミニチュア・シュナウザーの細くやわらかなアンダーコートは絡みやすく、脇の下や内もも、足などは毛玉になりやすいため、日々のブラッシングを欠かさないようにしましょう。毛玉を防ぐにはスリッカーを使ったブラッシングがおススメです。
飼い主の好みのカットスタイルにする場合も、そのスタイルをキープするための定期的なトリミングは必要です。また、ミニチュア・シュナウザーは食後などは顎や口の周りの髭が汚れるため、絶えず気を付けてあげなければなりません。近年では髭をプードルのように丸く刈り込むようなスタイルもミニチュア・シュナウザーのカット・スタイルとして人気となっているようです。
ミニチュア・シュナウザーに必要な運動
快活で活動的なミニチュア・シュナウザーには、毎日の運動が必要です。部屋の中でじっとしているとストレスが溜まってしまうため、1日1時間程度の定期的な散歩を欠かさないようにしましょう。本能を満たしてあげられるよう、ドッグランなどで自由に走らせてあげることもおススメです。
ミニチュア・シュナウザーのしつけのしやすさ
ミニチュア・シュナウザーは聡明で飼い主の言うことに従順です。しつけはとてもしやすいと言えるでしょう。一方、ミニチュア・シュナウザーは主張する一面もあるため、しつけを怠ると我儘になったり吠え癖や噛み癖などの問題行動を起こすこともあります。
コントロール出来るようにするためには、日ごろからコミュニケーションをしっかりと取りましょう。信頼関係を構築することがしつけを成功させるポイントとなります。
ミニチュア・シュナウザーは番犬などでも活躍できる性質から、中にはよく吠える犬もいるため、家の外をとおる通行人や車の気配、玄関のチャイム音や宅配便の人などに吠えかからないようなしつけも重要になってきます。
ミニチュア・シュナウザーの気を付けたいケガ・病気
ミニチュア・シュナウザーは、白内障や網膜萎縮などの目の病気にかかりやすいです。また、胆のうなどの消化器や内分泌系が弱く、遺伝的疾患としては、尿路結石が出来やすいと言われています。
ミニチュア・シュナウザーは又皮膚トラブルも多く、アトピー性の皮膚炎も多いようです。アトピー性の場合、完治することは難しく、中には強い痒みなどの症状を伴うこともあるため、薬やシャンプー剤などを工夫して軽減させてあげましょう。