ごく普通にいつものように、事故もなく過ごしている中で突然愛犬のミニチュアダックスに起こった椎間板ヘルニアについて、発症前に気を付けたい点や予防、原因、ヘルニアになってからの生活で改善した事や、感じた事を紹介します。
この記事に登場する愛犬
キョン ♂ 9歳(ミニチュアダックスフンド)
椎間板ヘルニアを患ったダックスとの生活環境
我が家は2階建ての一軒家で、ミニチュアダックスフンドのオス9歳を飼っています。
2階はフローリング部分が少なく畳とカーペットの床、1階はフローリングと畳が多い環境です。
いつもは2階の私と両親と弟のいる部屋にケージを置いて、夜寝るとき以外の時間は自由にさせています。基本的に2階で遊ばせていて、時々祖父母とも遊ばせたり、気分転換の為に下の階に連れて行き一緒に遊ぶという生活をしていまいた。
日常生活の中で椎間板ヘルニアを発症
いつもどおりに生活していた中で、1年前の朝の事、愛犬のミニチュアダックスが突然ヘルニアを発症しました。
階段から落ちるなどの事故ではなく、本当に突然といった感じで発症したのです。ダックスがヘルニアになりやすいのは知っていますが、まさか愛犬が急に患うとは思ってもいませんでした。
愛犬の異変に最初に気が付いたのは私でした。毎朝起きてケージの扉を開けてあげると、すぐにケージから出てきて甘えてくる愛犬が、その日はなぜか出てくる気配がなく動こうともしないのです。
疑問を感じ少し様子を見ていると、大好きな抱っこも嫌がっていたり、腰から後ろ足の動きがいつもと違います。よろよろと覚束ないようで、おしっこの時も腰を上げきれていないので、おかしい事に気が付きました。
まさかヘルニア?と思い、母と病院に連れて行くと案の定ヘルニア初期段階と言われたのです。
当時は気が付かなかったのですが、今になって考えると前の日に少し様子がおかしかったように感じます。
シャンプーの後には、いつも元気に走り回る愛犬がおとなしくしていたのです。この時は、きっと疲れたのだろうと思っていましたが、前兆だったのかもしれません。
ダックスのヘルニアの原因と対策から治るまで
我が家で考えられるヘルニアになった原因としては、3つ浮かびました。
まず1つ目は一番大きな原因だと思うのが、畳の上で走って遊んだことです。フローリングが滑って犬の足腰には負担がかかり良くないのは、私も知っていましたが、畳の上も同じように良くないのは知らず、病院で獣医さんに言われて気が付きました。
獣医の先生曰く、畳は犬にとってはスケートリンクの上にいる感覚のようです。我が家では本当に時々ですが、その畳の上を走らせていたのが、やはり良くなかったのだと思います。
その事を知り反省してからは、出来るだけ畳の部屋には行かせないように気を付けるようにしました。それでも、すり抜けて行こうとするので、対策として柵を置いています。
うちの愛犬もそうなのですが、畳が好きでどうしても行きたがる犬には、走らせたりしなければ大丈夫だと思うので、一緒に座るだけ、動く時もなるべくゆっくり歩かせるように心がけてあげると良いと感じました。
2つ目は、犬の身体に合わないサイズのキャリーケースです。我が家では、愛犬が来た当時から数年は、子犬の頃に買った小さめのキャリーケースを使っていました。
それが、だんだんと愛犬には合わなくなっていたのか、背中を丸めた状態でキャリーケースの中にいたのです。
もっと早くに、この事に気が付いて大きめのキャリーケースに変えていれば違ったのかもしれません。
この事で気が付いたのは、キャリーケースは初めから大きめのサイズにしてあげるか、成長に合わせて買い替えてあげる事が大切だという事でした。
キャリーケースに限らず、犬のドーム型のベッドも大きな物が良いと思います。どちらにしても、背中を丸める事がないくらいで、少しゆとりがある程度が丁度いいサイズと感じました。
だいたいの飼い主さんが、子犬の時のサイズに合わせて買うように思いますが、それだと買い替える度にお金がかかるので、初めから大きめの物を買う方がオススメです。
3つ目は、日頃からの動作が積み重なった結果もあるという事です。我が家の愛犬は、シニアになる前によくベッドからジャンプして飛び降りたり、台から降りたりをしていたのが積み重なったのも原因の1つだと思います。
ちょっとした段差でも犬には負担になるようです。ベッドやソファ等のジャンプはもちろんですが、人間が段差とも思わないような些細な所でも注意が必要になります。
そこで、我が家はなるべく段差を減らそうと、ケージの扉の下の部分をカットして改造しました。
動物病院でのヘルニアの治療方法ですが、うちの愛犬の場合は幸いにも初期段階で歩けていたので通院と薬とサプリで様子を見ることになりました。
通院は1週間に1回から始まり、2週間に1回、1ヶ月に1回、半年に1回の頻度で通いました。
薬のビタミン剤とサプリを、発症直後は朝晩一回ずつ飲ませて、それから徐々に薬の回数と量を減らして、1日1回に減らし、先月通院が終わり今ではサプリを飲ませるだけで済んでいます。
現在の愛犬の様子は通院や、家の中の改造の成果もあってか、ヘルニアが悪化する事なく、前のように元気に走り回っているので少しでも環境を変えて良かったです。
愛犬のヘルニア予防対策は早い段階から始めましょう
ミニチュアダックスに限らず短足種の犬をヘルニアにさせない為にはシニアになる前でも、まだまだ平気と思わず早いうちからできる対策をしてあげましょう。
ヘルニアの原因になりそうな生活習慣はやめさせたり、キャリーケースやケージ、ベッドなどは愛犬の体格に合うサイズのものに替える、日常生活の中で犬にとって不便なことはないかと考え改善してあげることが大切だと思います。