「伊勢原あやめの里」で賑わう伊勢原市の一角では、色とりどりの花菖蒲が水田に咲き誇り、多くの観光客が魅了されていました。
我が家も梅雨に入る前のひとときを大きく咲いた花菖蒲に囲まれながら、愛犬と一緒に花園を散策。
人がひとり通れるほどの小さな小径を歩いていると、ぬかるんだ泥に愛犬の足は真っ黒になってしまったため、帰りには芝生が広がる相模川の河川敷で思い切り走って、泥んこで汚れた足を綺麗にしてから帰りました。
この記事に登場する愛犬
蕾♀(キャバリア×ビーグルのmix)
「伊勢原あやめの里」の近況
春になると菜の花、桜、チューリップなどの花が公園や公道の花壇に咲きほこり、愛犬との散歩も一層楽しくなる季節到来。
花菖蒲やあやめは、水を好む植物なので池や川の流れる傍に咲くことが多いですね。
「伊勢原あやめの里」も、もともと水田だったところに花菖蒲を栽培したのか、散策路もかなりぬかるんでいます。
伊勢原市あやめの里にはおよそ200種、2万株の花菖蒲が栽培されていて、かながわの花の名所100選に選定されるほど見事な花の競演が楽しめます。
伊勢原市あやめの里は、1985年に地元農家の有志の方達によって栽培が始まったと言われており、徐々に拡大されていきました。
その後伊勢原市の委託によってみどりのまち振興財団が管理してきましたが、高齢化による維持が難しくなり2014年に行われたあやめまつりを最後に、2017年をもって「伊勢原あやめの里」は廃止する運びとなったようです。
花菖蒲が咲き誇る水田を愛犬と散策
伊勢原市の住宅や畑が広がる一角にあるあやめの里は、花菖蒲が咲く時期だけ観光客が訪れるため、あやめまつりの開催とともに臨時に設けられたテントには、地域の特産品などが並べられていますが、普段は何もないところだと思います。
梅雨入りになる少し前に行ったので、私たちが行った時にもすでに多くの観光客が訪れており、様々に彩られた菖蒲の花に見とれていました。
伊勢原あやめの里の面積は1.3ヘクタールと思っていたよりも広い敷地を誇り、種類によって多少咲く時期が異なるため長い期間にわたって楽しむことができます。
ひとり通るとすれ違いがぎりぎりのあぜ道は、碁盤の目のように区画されており様々な方向から花菖蒲を眺めることができます。
この整備された区画は、花菖蒲が植えられるまでは田んぼだったことが窺えるように、1985年、減反政策の流れから近隣農家の有志によって花菖蒲やあやめを植える水田転作が行われるようになったため、稲作だった区画がそのままの形で利用されています。
ここまで綺麗に咲き誇り多くの観光客が訪れるようになるまでは、色々苦労もあったそうです。
その苦労が実り、かながわの花名所100選にも選ばれたのに廃止されてしまったことは、苦渋の決断だったと思います。
仮設テントの周辺も土を固めた造りになっていて、花菖蒲が咲く時期だけ観光客が訪れる場所なので、観光地化されていない本当に素朴な花園になっています。
菖蒲田の周りは綺麗に整備されていますが、あぜ道は水分をたっぷり含んだ土が盛られた通路になっていますので足下は悪いです。
蕾の足も田んぼで遊んだ後のように泥んこになりながら、紫や白、黄色に彩られた花菖蒲の水田を散策しながら見て回りました。
いつも歩いている土の感覚とはまた違った感触が肉球から伝わり、湿った土は冷たく感じるのか、6月の陽気でも少し涼しげで楽しそうでした。
同じ紫の花菖蒲でも、よく見ると花の形が異なっていたり、紫の色が微妙に異なっていたり、中の色が異なっていたりするのでこれほどまで種類がたくさんあるのかと感動します。
あやめの里には、時期を同じに咲く紫陽花やヘモロカリスなどの花々も目を楽しませてくれます。
あやめの里の周辺はのどかで、遠くには伊勢原にそびえる大山や、丹沢の稜線が臨めます。
あやめの里からほど近いところを流れる渋田川の河川敷には、芝桜が咲き誇る名所もあり、花菖蒲の咲く時期とは異なりますが、こちらも「かながわの花名所100選」に選ばれています。
泥んこを綺麗にする技、芝生で爆走
水田を歩くと飼い主のシューズも愛犬の足も泥だらけ。
少し乾かしてから土を払って車に乗りこみ、泥んこになってしまった愛犬蕾の足を綺麗にするために、相模川の河川敷に広がる芝生で遊ばせることにしました。
相模川河川敷にはフリスビーの練習をするボーダーコリーの先客がいて、しばらく練習の様子を見ていると思わず拍手をしてしまいたくなるほど過敏な動きと、華麗なキャッチに見とれてしまいました。
愛犬の蕾もフリスビーが大好きですが上手にキャッチするのってとても難しく、フリスビーを安定して投げるのもかなり練習しないと真っ直ぐに飛ばないので、まず投げる練習が必要になります。
わんちゃんとフリスビーで遊ぶときは、フリスビーを投げる前にわんちゃんはフリスビーが飛んでいく方向へ向かって走り出します。そのため真っ直ぐに投げられないとキャッチもできないって事に繋がってしまいます。
私は投げるのも四方八方へ飛んでしまうので、蕾がキャッチできないのも無理はないのですけどね。
フリスビーを練習するボーダーコリーの横で、蕾は大好きなボール遊びを何度か繰り返すと、あれほど泥んこだった蕾の足は洗ったように綺麗に!
6月の気温で過激な運動は体に負担が掛かかり、熱中症になってしまうこともあるので少し遊ばせて足が綺麗になったら引き上げました。
まとめ
伊勢原あやめの里は、花菖蒲園としては小規模ではありますが、観光地化されていない素朴な風景の中に浮かぶ花菖蒲がとても素敵でした。
何もかもがそのままの姿で菖蒲田はあぜ道だし、泥だらけになってしまうし、田んぼや住宅街にある場所ですが、少し目を遠くに置けば丹沢山系の山並みは綺麗で、飾らない感じがとても素敵でした。
廃止になってしまったのはとても残念です。
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