ミックス犬は純血種に無い特徴や性格、魅力があります。また、ワンちゃんそれぞれにその特徴もかなり違います。そんなミックス犬のことを実際ミックス犬を飼われている飼い主さんに色々聞いてみました。
今回はミニチュアダックスフントとフレンチブルドッグのミックス犬と暮らす飼い主さんに性格や食事、鳴き声のことなどについてお聞きしましたのでご紹介します。
がんじゅ(ミックス犬)のプロフィール
がんじゅ(ミックス犬)
- 性別:男の子
- 生年月:2013年5月
- 避妊・去勢手術:受けた
- 体重:11kg
- 入手方法:ペットショップ
- 母犬の犬種:ミニチュアダックスフンド
- 父犬の犬種:フレンチブルドッグ
がんじゅ(ミックス犬)の性格
ミニチュアダックスフントとフレンチブルドッグのミックス犬の”がんじゅ”と初めてペットショップで出会った時は、生後半年を超えていて、セールになり、フリースペースで小さく丸まっていました。
夫婦ともに、小さい頃から犬と暮らしていた経験があり、性格があう子がいればいつでも迎え入れたいと思っていました。
ミックス犬の”がんじゅ”と出会ってすぐに迎え入れることを決め、準備を始めました。
出会った子犬の頃はミニチュアダックスフンドの可愛らしい丸い目、垂れた耳、長い尻尾に加え、フレンチブルドッグらしいがっしりとした体格、プリッとしたお尻が特徴的のミックス犬でした。
どっちに似るかわからないとの説明を受けましたが、さすがにミックス犬だけあって見た目はミニチュアダックスフント、フレンチブルドッグそれぞれの可愛らしい特徴だけを受け継いでいます。
毛色はパイドやブリンドルのようなはっきりとした模様です。短毛種で毛質はフレンチブルドッグに近いと思います。
性格は、育て方によって変わってくると思いますが、フレンチブルドッグの甘えん坊な性格とミニチュアダックスフンドの好奇心旺盛な性格が愛らしいです。従順で甘えたがりの性格です。
またとても生真面目で決められたことは必ず守りる性格でもあります。
おしっこはケージの中のトイレと外出先でしかしません。それ以外のドッグカフェやドライブ、病院の待合室などでも必ず我慢してしまいます。
がんじゅ(ミックス犬)の食事
“がんじゅ”の食事ですが、1日2回朝晩が食事の時間です。フードは季節ごとに変えています。
夏や冬は食欲が落ちるので、ニュートロやアカナなど香りの強い食事をあげています。茹でた鳥の胸肉などを食事にトッピングして与えます。食事を全く食べない時は、食べていない皿は必ず下げます。
“がんじゅ”は元気なふりをして、気を使って食事を食べて嘔吐することがあるので、食事中は終始そばにいて様子を見るようにしています。
食欲がああまりない日が続く場合は、動物病院に連絡をし、消化の良い缶詰の食事を与えます。
春、秋は安定して食べるので、機能性の強いフードをあげます。皮膚炎や消化器に作用するものを選び、ロイヤルカナンやヒルズにしています。
食事を全く食べなかったり、下痢が続く場合はアレルギー食に切り替えます。価格は高いのですが、3回ほど切り替えるだけでも、だいぶ食欲が戻ります。
食事の合間のおやつは小麦粉を使っているクッキーなどを避け、デンプンのボーロや鶏肉、牛肉のジャーキー、煮干し、茹でた鳥の胸肉を中心にあげています。
おやつは大好きでよく食べますがあくまでご褒美として留守番や言いつけができた時に与えています。
がんじゅ(ミックス犬)の運動量
“がんじゅ”の運動量ですが、散歩は5分ほどになります。お迎えに近隣の職場までドライブをし、駐車場からお散歩して帰ります。小さい頃から引っ張り癖があり、成犬になってもぐいぐいと引っ張ります。
お散歩以外の運動量ですが、ドッグランは週1回いきます。とても楽しみなようで、近くまで行くと車の中でクンクンと大騒ぎをします。2時間近く遊び、帰るとお気に入りのソファでぐったりと眠ります。
ドッグランで遊んだ日は、十分運動して楽しかったのか必ず寝言を言いながら深い眠りにつきます。
また、ドッグランでの運動(遊び)は走り回る追いかけっこが苦手なので、隅の方で「プロレス」じゃれあいを中心に遊んでくれる子と遊ばせるようにします。
他の運動としては、庭にアジリティや走れるスペースを作っています。
天気の良い日や休日は追いかけっこやおいでや待てなどのコマンド訓練などで一緒に遊びます。本人が疲れるまでではなく、「おしまい」の合図を覚えるためなので、適度な時間で運動を切り上げます。
がんじゅ(ミックス犬)の鳴き声・吠え声
“がんじゅ”は基本的には吠えません。
小さい頃から吠える癖はあまりありませんでした。我が家に来たばかりの頃は、部屋の間取りの都合上1階と2階で別れて寝ていました。
寝る時は寂しがって甘え吠えはしていましたが今は全く甘え吠えはしません。
ご飯を支度して置いて、忘れてしまったり、長く遊ばなかったりすると要求吠えはします。はっきりとしっかりした声で吠えます。
窓を開けていると近隣にも響くぐらい太い声です。インターンホーンがなったりお散歩で他の子とすれ違ったりした際の無駄吠えはしません。
がんじゅ(ミックス犬)のフレンドリー度
“がんじゅ”はとてもフレンドリーな性格です。家族とは平等に仲良しで、優劣をつけません。
家族以外のお客さんや、近隣の人にもよくなつきます。小さな子供が触っても全く平気でいます。嫌がったり噛む仕草は全くしません。
動物病院でもお医者さんたちによく懐くので、治療や診療もスムーズに行えます。ドッグランによくいきますが、他のワンちゃんとも基本的には仲良くできフレンドリーです。
しかし、気に入った子としか遊ばず、遊びたがってる子でも、自分が気に入っていないと無視することがあります。気に入った子がいるといつまでもしつこくつきまとう癖があります。かなりマイペースな遊び方をします。
がんじゅ(ミックス犬)の毛の手入れ
“がんじゅ”は、抜け毛はかなり多いです。短毛種で春夏秋冬抜け毛があります。サロンなどへは行かず、こまめにシャンプーをします。
フレンチブルドッグに近い皮膚の弱さがあるので、こまめにシャンプーを行います。
また、首元や足の先が赤くなりかゆがるので、薬用シャンプーを部分的に行います。耳は垂れ耳ですが特別な手入れや毛抜きはしていません。 またや指の間は汚れやすく、蒸れて臭いがしやすいので念入りに洗います。
がんじゅ(ミックス犬)のケガ・病気・事故
“がんじゅ”を購入して引き取ってからすぐ、検診に連れ行ったところ、ケンネルコフという病気の診断を受けました。
咳やくしゃみが出る伝世性気管支炎です。幸い適切な処置を行なっていただき、2週間ほどで鼻水やくしゃみが治りました。
ペットショップからは風邪と報告を受けていたのでこの病気だと診断された時は驚きましたが大事には至りませんでした。
他には、小さな頃、誤飲などにより動物病院にはお世話になっていました。好奇心旺盛で、カーテンの留め金や、観葉植物、クッションの中身のわた、空き缶に至るまでなんでも噛む癖がありました。
私たちの知識不足や、配慮不足も多く、手に届かないようにするべきだったのにうっかりしたことから危険にさらしてしまいました。
しかし、誤飲や噛み癖は2歳頃から全くなくなり、誤飲などで病院にお世話になることは減りました。
しかし、成犬になってからはフレンチブルドッグによく見られる皮膚炎や、消化不良等の病気で動物病院にお世話になることが多くなりました。
特に冬や夏は消化器系のトラブルが多く見られ、ご飯を食べなかったり嘔吐することがよくあります。
また、垂れ耳のふちに白いカビとかさぶたのようなものができる疾患(病気)もあります。
塗り薬とシャンプーですぐによくなりますが、この病気は再発しやすいので気をつけています。4歳になってからは歯科検診を受けるようにしています。
歯が汚れやすく、歯槽膿漏にもなりやすいので抜歯などの大事に至る前に全身麻酔で歯石を取ってもらい病気を未然に防いでいます。
もともと食欲不振な点があるので、少しでもご飯を食べてもらえるように歯の手入れは入念に行いま病気に至るリスクを下げています。
がんじゅ(ミックス犬)とのエピソード
“がんじゅ”といると毎日がとても幸せです。眠る時まで常にそばにいて、眠りにつくまで手足をペロペロと舐めます。
たまに大きなため息をつき、手足、口元を脱力させて寝そべっているのでリラックスしていると思います。
朝家族が起きると、お尻が取れてしまうのではないかと思うくらい、尻尾を振って起こしてくれます。
お留守番はとてもいい子に過ごし、順番に家族が帰ってくると平等に喜んで迎え入れてくれます。一通り遊ぶとまたリラックスをしてお尻をつけて寝そべります。
「おいで」をいつまでも覚えません。遊んでいる時おいででは戻ってきません。ちらっとこちらを見ながら聞こえないふりをします。
しかし飼い主がしゃがみこんでいたり他の子と遊んでいたりすると一目散に駆け寄ってきます。全部わかっているのに、聞こえないふりをするのがとっても可愛く思えます。
小さい頃は、病弱で、いたずらが大好きで大変でしたが、それも可愛らしい思い出です。現在は落ち着いたとても聞き分けの良い子で毎日が幸せです。