ゴールデン・レトリーバーの毛色の種類
ゴールデン・レトリーバーの毛色には、その名の通りのゴールドと、クリームの2種類のタイプがあります。ケネルクラブなどで指定されている毛色では、その他に前胸のみ白色となるものが認められています。光沢のある美しい被毛です。ゴールデン・レトリーバーはシニアになるにつれて、被毛の色は薄くなっていきます。
ゴールデン・レトリーバーの毛質と手入れ
ゴールデン・レトリーバーは、表面の少し固めの毛の下に、水に濡れても丈夫な耐水性の下毛(アンダーコート)を持つ二重毛(ダブルコート)の犬種です。上毛(オーバーコート)は長め。毛質はしなやかで、ストレートまたは波状に波打っており、前足にはふさふさとした飾り毛があります。
全体的に分厚くたっぷりした皮膚とともに毛は密集しています。ゴールデン・レトリーバーは日常的にも抜け毛は多く、中でも換毛期にはごっそりと抜け替わるため、念入りにブラッシングしてあげる必要があります。ブルブルと身体を振るだけで毛が舞うほどに抜けるため、毎日のお手入れは欠かせません。特に、耳の後ろやわきの下など、オーバーコートの細い毛とアンダーコートが絡まって毛玉になりやすいため気を付けましょう。使用するブラシ類は、スリッカーで抜け毛をとり、コームで毛玉が無いか確認するようにすると良いでしょう。
ゴールデン・レトリーバーに必要な運動
ゴールデン・レトリーバーは、体力があり活発な活動を必要とする犬種です。運動不足になると、そのストレスのために問題行動を起こしてしまうこともあるため、毎日の運動は欠かせません。
運動量を多く必要とするため、マンションなどの室内での飼育、毎日長時間の留守番を要するようなライフスタイルのご家庭には、あまりお勧めできません。朝晩30分以上の散歩等の運動のほか、定期的にドッグランで他の犬同士で遊んだり走ったりするとよいでしょう。
泳ぎが得意な犬種のため、プールで遊んだり、人間と一緒にマリンスポーツなどの運動を楽しむ、といったことも可能でしょう。回収する、という本能を活用し、投げたボールや指示したおもちゃを持ってくる、など知的な遊びや運動も、ゴールデン・レトリーバーの活動欲求を満たす良い運動になります。
ゴールデン・レトリーバーのしつけのしやすさ
ゴールデン・レトリーバーは賢く、忍耐力もあり、人間の要求を察知する洞察力に優れています。その性質からしつけはしやすいといえます。きちんと教育、しつけをすれば、子どもからお年寄りまで扱うことが可能です。
しかし、賢さゆえに人間を見透かすような態度をとったり、悪ふざけが過ぎてしまうこともあるため、子犬の頃から人間との信頼関係をきちんと構築し、しつけをするすることが重要です。褒めて伸ばす、体罰などで人間に対する不信感を与えないことがしつけのポイントになります。
体力があることもあり、飛びつき、引っ張りなどは、思わぬ事故につながる危険もあるため、しっかりとしつけをしましょう。人気がある一方で、残念ながら咬みつき事故などの話題にあがることも多いことも事実です。ゴールデン・レトリーバーを家族に迎えると決まったら、ベッドやフードボール、首輪やリードなど色々な用意とともに、しつけの心構えもしっかりと準備しましょう。