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伊豆天城峠、三蓋山ハイキングで愛犬大奮闘!

中部エリア

三蓋山(みかさやま)は中伊豆の天城峠に位置する標高1013mの山です。

三蓋山ハイキングでは縦走する登山者が多いのですが、私達は旧天城トンネルの所に車を置いての出発だったので、三蓋山山頂までの往復登山を楽しんできました。

一緒に登山をしたのは山の仲間達と、娘の愛犬D兄ちゃんを含めた愛犬2頭が奮闘します。

この記事に登場する愛犬

 蕾 ♀(キャバリア×ビーグルのmix犬)

 D兄ちゃん ♂(ジャーマンシェパードドッグ)

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旧天城トンネルを出発

旧天城トンネルはみなさんもよく知っている川端康成の短編小説「伊豆の踊子」や、松本清張の「天城越え」の舞台となった事で有名になったトンネルです。

旧天城トンネルの全長は445.5mあり、日本で初めて切り石で造られた石造トンネルとしても価値があり国の重要文化財に指定されている他、日本の道100選にも選定されています。

旧天城トンネル内の幅は3.5mほどしかないため非常に狭く、現在でも車が通ることはできますが、トンネル内でのすれ違いはできないと言った方が良いでしょう。

旧天城トンネル

旧天城トンネル

トンネル内には数カ所電灯が点っていますが、トンネルの入り口から見ても中は真っ暗に近いほど薄暗く、ひとりで歩いて通るには勇気が必要かもしれません。

1970年新道として414号線と共に開通した新天城トンネルが造られた現在では、旧道を通る車の数はめっきり少なく、時折旧天城トンネルの見学に観光客が訪れる程度になりました。

トンネルの両端には数台車が駐車できるパーキングスペースがあります。

旧天城トンネル

旧天城トンネル

旧天城トンネルから三蓋山山頂まで

旧天城トンネルの脇から延びる登山道は、天城峠~三蓋山~猫越峠~修善寺まで続くコースで、伊豆山稜線歩道と言われています。

全長は42.8Kmの自然歩道でつながり、いくつかの登山口入り口から合流することができるため縦走コースとしても人気があります。

旧天城トンネルの脇から登っていくと、トンネルの上辺りに到達しそこから西の方角へ向かって伊豆山稜線歩道は延びています。

伊豆山稜線歩道

伊豆山稜線歩道

そこから暫く人がひとり通れるほどの細い道が続き、右手は垂直に近いほどの切り立った斜面になっているため、愛犬を伴って歩くにはとても神経を使いました。

雑木林に囲まれた登山道には拳よりも少し小さな石がたくさんあり、気をつけて歩いていても切り立った斜面に転がり落ちてしまう石。

D兄ちゃんは、転がった石を追いかけようとしました。

この斜面へ落ちたらたとえD兄ちゃんでも戻ってくることはできません。

私は慌ててピーンと張ったリードを握りしめ、「後へ!」とコマンドを叫びました。

伊豆山稜線歩道

伊豆山稜線歩道

幾度となく谷底へ転がる石をめがけてD兄ちゃんは追いかけていきそうになりましたが、そのたびにコマンドを発しチョークへ合図しながら何とか細く切り立った道を脱出。

D兄ちゃんは愛犬よりもボールや枝が大好きなので、転がった石もボールが落ちたと思い追いかけようとしてしまったのです。

幸い片側が切り立った道ではありましたが、ほぼ平坦な道だったのでリードを短く持っていたため、D兄ちゃんの動きが素早く私の手に伝わったおかげで何事もなく難関を突破することができました。

伊豆山稜線歩道

伊豆山稜線歩道

D兄ちゃんのように不意な動きをしない限り、道は細く断崖になっていますが足下を気をつけて歩けば高低差もないのでそれほど危険な場所ではありません。

暫く歩いて行くと天城峠の分岐点があり、その先にはベンチが設置された休憩ポイントがあるので少し休憩を挟みました。

愛犬達にもお水の供給を済ませると、大好きな枝囓りが始まりました。

私達が辿る三蓋山ハイキングコースは、高低差は殆どありませんが距離が長く、片道7.5kの山道を往復だと15kの道のり。

全体的に見て高低差は殆どなくても、三蓋山山頂付近に差し掛かると急な登り坂が続き、一番疲れが出る時間帯にも重なるため、緩やかな上り下りを繰り返して歩いて来た足にも負荷が掛かってきます。

伊豆山稜線歩道

伊豆山稜線歩道

D兄ちゃんを預かるとき、娘はD兄ちゃんが歩き通せるか体力的に心配していましたが、愛犬達の足は軽やかで、土の感触や枯れ葉、小石などを踏みながら歩く山歩きが楽しく私達の足は重くなっていても、愛犬達は元気いっぱいに自然の中の散歩道を満喫し、休憩時には大好きな枝がいくらでも足下に落ちているので、新しい枝を探しては嬉しそうに囓っていました。

三蓋山の頂上は、稜線の線上にありますので独峰の頂上とは異なった形状で、先頭を歩いていた仲間から「到着!」と言われるまでこの場所が頂上とは気がつかないほどです。

旧天城トンネルから三蓋山の頂上に到着するまで長い距離を歩いて来ましたが、ひとりの登山者に出会うことはなく、頂上で昼食を食べているときに逆側から登ってきたひとりの登山者が通過しただけです。

伊豆山稜線歩道は雑木林に囲まれており殆ど景色を見渡せるところはありません。

高低差があまりないことで山の中を歩くハイキングコースとして、距離を制覇すると言う点では健康的にも優れていると思いますが、私のように登った人だけが味わえる魅力ある景色のご褒美があった方が嬉しいと思う人には不向きな山行かもしれません。

とは言え、愛犬達にとっては自然の中をたっぷり歩くことができたので魅力的だったかも。

伊豆山稜線歩道

伊豆山稜線歩道

三蓋山の頂上にはベンチがあり、そちらで持参したお弁当タイムとなりました。

愛犬達も頑張って歩いて来たのでご褒美としておやつを与え、ベンチの裏側は落ち葉や枯れ木で敷き詰められた広場になっていたので出発までのひととき、D兄ちゃんは自由行動にさせました。

娘が体力的に心配していたけど、D兄ちゃんは疲れた様子もなく林の広場へ駆けていくと、いつものように大きな枯れ枝を咥えて戻ってきました。

愛犬もD兄ちゃんと一緒に雑木林の広場を駆け抜けたかったようですが、愛犬はまだ訓練中の身で呼び戻しが完璧ではないためリードは外せません。

三蓋山頂上

三蓋山頂上

三蓋山山行は3月下旬に行ったので、歩いている最中はじんわりと汗が出てきますが、休憩をしていると汗が熱を奪い肌寒くなってきます。

昼食を食べてみんなでお菓子をついばみながらお喋りしたら下山開始。

復路も途中で2回小休憩をはさみながら旧天城トンネルの登山口に降り立ったのは、出発から7時間経過していました。

下山した後伊豆で1泊するわけではないので、家に到着するまでが行程に入るため帰りの運転も気を引き締め無事家にたどり着きました。

愛犬達も休憩時間は有った物のいつもよりたっぷりとしたハイキングを歩き通し、車で移動する間は2頭とも満足しきったのか爆睡していました。

三蓋山頂上

三蓋山頂上

愛犬たちと行く三蓋山ハイキング まとめ

今回の山行は愛犬達のために練られたコースだったように、愛犬達は1日中山の中で自然を満喫しながら歩くことができて大満足だったようです。

まだ新緑には早い時期でしたが、枯れ葉や土の匂いが愛犬達にはとっておきの散歩コースとなり、心地よい睡眠を促してくれました。

そんなに長い距離を歩かせたことがないと言って体力的に心配していた娘ですが、娘の心配をよそにD兄ちゃんは誰よりも一番張り切ってこの行程を制覇してきました。

この記事の執筆者の愛犬
蕾

キャバリア×ビーグルのミックス犬 ♀

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