フローリスト・ビビ(ゴールデンレトリバー)とのエピソード
生後4か月の時にゴールデンレトリバー”フローリスト・ビビ”が彼は我が家の一員になりました。それから10年、素敵な事、素敵な時間、いろいろなことを運んできてくれました。
仕事に追われ空を見上げることを忘れていたとき、夜のトイレタイムに庭に行くと星空がきれいでした。それから夜はいつも天体観察。流星群も一緒に見上げました。
桜の季節は一緒にドライブがてらのお花見。
わかっているかのように、桜を眺めていました。
毎年毎年桜の季節が楽しみで、このままいつまでも一緒にお花見をしたいと、心から願っていました。
庭に咲く花で唯一彼がお気に入りだったのがこの花、ノウゼンカズラ。甘い蜜がたくさん出るのです。
この花が咲く時期は、おやつを自分で収穫して食べていました。
ちゃんとおいしいのを見分けて、私がとってあげたものではなく自分で収穫。何が違うのかよくわかりませんでした。
ある年の冬、このあたりではめったに雪が積もることはないのですが、珍しくあたり一面白く雪が積もりました。
いつものように一緒に外に出ると様子が変です。
いつもなら全身で喜びを表現しているのに、みるみる尻尾が下がっていき何やら小さな声で、「うぅーっ」と言っているのです。真っ白な世界が初めてで理解できなかったようです。
「大丈夫、雪だよ。」と声をかけ、待ち伏せの門まで行きましたが、道路も真っ白。
限界だったらしく、家に帰ろうといわれてしまいました。犬は喜び庭かけまわる・・を想像していたので、あまりのことに写真を撮ることも忘れ、家族で爆笑。それ以降も雪は好きじゃないみたいでした。
豪雨の日、「すごい雨だね~、ウォータースクリーンみたいだね~」なんて話しながら、雨のかからないところで一緒に眺めていたのもいい思い出です。
どんな季節もどんな時も一緒だった10年間、最後の時が来てしまいました。 心の準備ができていなかったので、衝撃の大きさは想像を超えていました。
今はまだ、たくさんの思い出が悲しさとつながっていてしまい苦しいのですが、虹の橋でまた会う時のために、今があるのですね。