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2泊3日で雪景色の会津・裏磐梯旅行「桧原湖・猪苗代湖編」

東北エリア

いつてもどこでも、ボール投げしたいゴールデンドゥードルのジップと2泊3日の会津・裏磐梯旅行の二日目は、季節外れの悪天候に見舞われました。雪国の天候を甘く見てはいけないと、いまさらながら思い知らされましたが、美しい光景との出会いもある雪国ドライブの後半です。

前半の記事はこちら

 愛犬と2泊3日で雪景色の会津・裏磐梯旅行「大内宿・裏磐梯編」

この記事に登場する愛犬

 ジップ(ゴールデンドゥードル。男の子)

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この時期になぜ雨?

真夜中に、雪が屋根から落ちる音を聞いたような気がしましたが、朝起きるとまさかの雨模様。1月初旬の裏磐梯で、雨に降られるとはかなりショックです。
じつは、今回の旅行で、雪の裏磐梯でジップといっしょにスノートレックしたかったからです。

スノートレックとは、スノーシュー(かんじき)を履き、雪原をハイキングすることです。裏磐梯は、五色沼近くの裏磐梯ビジターセンターや、レンゲ沼にあるサイトステーションに国民休暇村裏磐梯など、多くの施設でスノーシューをレンタルできます。

大型犬のジップなら一緒に雪原を歩けると思い、楽しみにしていたのですが、まさか本降りの雨になるとは……。
でも、レストハウスでくすぶっていても仕方ないので、桧原湖周回路のドライブすることにしました。

ここは、桧原湖の北側を望む展望台です。桧原湖の南側は氷結が進み、もう少しで有名な氷上ワカサギ釣りが楽しめそうでしたが、こちらの湖面はほとんど凍っていません。
湖に黒いゴマのように見える点は、カモの仲間でかなり遠いのにジップを見ると離れていきます。これは、翌日もう一度経験することになりました。

霧の桧原湖から喜多方の街へ

ジップには申し訳ないが、霧の出てきた裏磐梯エリアからクルマで山を下ると、喜多方市や会津市など私たちが楽しめるエリアはたくさんあります。そこで、かなり早めでしたが、ランチに喜多方に向かうことに。
もちろん、ターゲットは喜多方ラーメンです。

喜多方には数多くのラーメン店があり、そこかしこに喜多方ラーメンの暖簾を見かけます。何度か来たこともあるお店もありましたが、今回は一番はじめに見つけた「福島屋」というお店に決めました。ジップは、残念ながらクルマでお留守番です。

まだ、お昼前ですいていた店内は、昔ながらの食堂の雰囲気。喜多方ラーメンのお店によくあるタイプですが、じつはこういうお店のほうが喜多方で外さないものです。
そして、出てきたのは、期待通りの正統派喜多方ラーメンでした。
タマゴ風味の太い縮れ麺に、あっさりした醤油味のスープとチャーシュー3枚、本当に普通の喜多方ラーメンですが、じつにおいしい。
チャーシューはとろけるように柔らかく、最後まで汁を飲んでもしつこくないスープと大満足のラーメンでした。

午後は大雪の桧原湖

福島屋を出ると、喜多方市内は青空が少し見える空模様で、桧原湖の天気も回復したかもと思い、急いで夕食の買い出しをして裏磐梯に向かうことに。
しかし、喜多方市から裏磐梯方面を見ると、山の中腹から上は黒い雲に覆われています。クルマで標高を上げていくと、長いトンネルを抜けたところでいきなり雪道になりました。

そこから先の裏磐梯エリアは、午前中は濡れた路面だったのに、短時間で圧雪路になっていました。湖の東側の国民休暇村に戻ってくると、まだ2時なのに薄暗く雪も強くなってきました。

しかし、雪遊びをしないまま帰るのはもったいなく、ジップに至っては朝からクルマに乗っていただけです。それで、レンゲ沼の裏磐梯サイトステーションでスノーシューを借り、雪原に入ることにしました。
スキーウエアを上に着込み、トレッキングシューズにスノーシューを履き、サイトステーションからすぐ近くのレンゲ沼へ向かいます。

吹雪の中でボール投げ

じつは、秋のキャンプで泊まるレイクランド・ヒバラは桧原湖畔にあり、レンゲ沼から歩いて5~6分ほどと、このあたりは見慣れたエリアです。しかし、一面の銀世界で、どこがレンゲ沼なのかわかりせん。
サイトステーション南側の沼に向かい、雪原をスノーシューで歩くと新雪はかなりの深さで、スノーシューを履いていてもすねまで雪に埋もれます。

そんな深雪なのに、ジップは大興奮でイルカのようにジャンプしながら雪をかき分けて進み、木の生えていない一段低くなった開けたところに出ました。この開けたところが沼ですが、雪が積もり歩いて渡れそうです。
その先に、雪に埋もれたレンゲ沼探勝路の案内図が見えてきました。

ここで、ジップがしきりに私たちの顔を見上げて催促しています。
つまり、「ここでボール投げでしょ!」というサインです。

かなり吹雪いてきて、投げたボールはどこに埋まったかわからない、なによりジップ自身が半分雪に埋もれているのですが、元気いっぱいでボール投げを楽しんでいます。
しかし、いい加減こちらは寒くなり視界も悪くなってきたので、15分ほどで引き返すことにしました。

雪に残された野生動物の足跡?

ところで、レンゲ沼からサイトステーションに戻る途中に、ベンチの手前に野生動物の足跡発見。
一見、中型犬の足跡にも見えますが、周囲に人の足跡がなく左右の足幅が極端に狭いことからキツネの足跡では?と思いました。

じつは、冬の桧原湖でやりたかったのは、雪上の足跡を探すアニマルトラッキングです。 ほかの季節は、夜行性の野生動物の行動を素人は観察できませんが、冬は足跡という証拠を残してくれます。
キツネの足跡があれば、タヌキや野うさぎの足跡もあるはずです。
天気さえよければ足跡をたどれるのに、吹雪いてきたので残念ながらあきらめました。チャンスがあると信じて、次回に期待しましょう。

ちなみに、ネット検索すると裏磐梯には犬連れでスノートレッキングできるツアーがあるようです。それによると、リードなしで安全に歩けるコースもあるようで、次回は利用してみたいと思いました。

ジップがいてよかった

残念だけどレンゲ沼のスノーシューは小一時間で終了。私たちは温泉に行きたいので、再びレンゲ沼の向かいにある国民休暇村裏磐梯へ。
その前に、欲求不満のジップのために、今度は足場の良い雪原で思い切り走らせてあげました。ジップは、とくに訓練をしていませんが、呼び戻しだけはどんな状況でもできるので、こういう状況でも安心して遊べます。

それにしても、まだ2時半なのに薄暗く、しかも強く吹雪いています。冬用アウトドアウエアを着込んでいても私たちは寒くてたまりませんが、ジップは寒さなんてみじんも感じていないようです。
ジップは6歳半と人間なら中年ですがタフです。それにしても、ジップがいなければ雪野原で遊ぶなんて考えなかったでしょう。

ジップがいて、本当によかった。雨が降ったり、吹雪いたりと予定通りに行かなかったけど、冬の裏磐梯の休日を雪遊びでたっぷり楽しめました。

このあと雪はさらに激しくなり、一晩中降り続きました。

クルマは雪だるまに

最終日の朝は、屋根から雪が滑り落ちる音で目が覚めました。 ジップを連れて朝の散歩に出てみると、クルマは完全に雪に埋もれていました。

ハウス前の道路は、除雪車がこないかぎりクルマは出せそうにありません。 雪は50㎝ほどの深さで、体高のあるジップも飛び跳ねないと前に進むことができません。

談のん談のオーナーが、ハウスの周囲を除雪機で雪かきしてくれたので、ジップは家内とボール遊びをすることに。

その間、私は1時間ほどクルマの雪かきをした後、談のん談のオーナーご夫妻と裏磐梯にお別れしました。ただ、まだ早いので、雪の少ない猪苗代湖に寄り道することにしました。

旅の最後は白鳥の湖でした

裏磐梯から猪苗代湖へは、磐越自動車道の磐梯猪苗代ICを通り過ぎて国道115号線を下り約23㎞。ICを過ぎると、道の向こうに視界いっぱいに大きな湖が広がっています。
湖を右回りに周回すると、「白鳥の渡来地」という看板が目に入りました。

スマホで調べると、猪苗代湖にはいくつか白鳥の渡来地があり、最寄りの志田浜という湖畔の駐車場にクルマを停めると、湖は目の前です。
湖畔に雪はほとんどなく、裏磐梯の豪雪がうそのようです。そして、クルマを降りてすぐに湖にいる白鳥の群れを見つけました。

白鳥だけでなく、オナガガモの群れもいて、エサをあげる観光客のすぐ近くまで寄ってきてます。しかし、もっと白鳥やカモに近づこうとすると、黒くておバカな大型犬が大興奮しているせいで、白鳥たちは岸辺から離れてしまいます。
そういえば、昨日の桧原湖でも、ジップを見たカモが湖畔から離れていきました。

というわけで、ジップはクルマの中でお留守番。おかげで、白鳥のすぐそばに行けました。

志田浜では、大きな白鳥が飛来して目の前で着水するところや、白鳥のダンスも見ることができました。桧原湖でアニマルトレッキングはできなかったけど、すまないねジップ君、最後はキミ抜きで思い切り楽しんでしまいました。

でも、今年の秋キャンプで、ジップと一緒に猪苗代や裏磐梯へ行きたいと考えています。
今回もそうであったように、ジップといれば知らない桧原湖や裏磐梯にきっと出会えるからです。

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