深まる秋を感じようと、愛犬と神奈川県立恩賜箱根公園に行ってきました。この公園では、箱根の山々を眺めながら、湖畔沿いの様々な植物が観察できます。私たちは、マイナスイオンを浴びながら公園で森林浴を楽しむことにしました。
この記事に登場する愛犬
MAO マオ ♀ (トイプードル)
MANA マナ ♂ (トイプードル)
SARA サラ ♀ (トイプードル)
愛犬と神奈川県立恩賜箱根公園へ
神奈川県立恩賜箱根公園は、国の登録記念物として2013年に登録されました。そして、神奈川景勝50選のひとつ。四季折々の美しい景色が眺められる公園です。
ここは元々、芦ノ湖に突き出した旧箱根塔が島離宮と、その庭園でした。昭和21年(1946年)に一般に開放されて現在に至っています。
この公園は、箱根の名所「箱根関所跡」のお隣に位置します。また、元箱根港、箱根神社から近い場所にあります。
公園の駐車場は、緩やかなカーブが続く国道沿いにある為、景色に夢中になっていると、つい見落としてしまいそうになりました。
公共交通機関を利用する場合、小田急線の小田原駅、箱根湯本駅からバスが出ているので、「恩賜公園前」で下車します。
恩賜箱根公園中央門
案内図を読んでみると、芦ノ湖畔に面した樹々と、四季折々の花や植物が見られるそうです。愛犬サラは、お花の匂いを嗅ぐのが大好き!ということで楽しみです。
私たちは、公園中央門から入って散策スタートです。立派な門だな~。入って早々、長い階段が続いていました。
この上り階段、一体どこまで続くのかしら~?
元気いっぱいにダッシュする愛犬。冒険心いっぱいで待ちきれない様子です。ここでは、滑りやすいですからご注意ください。というコーン表示を目にします。
階段の端橋に、コケが生えているのを目にしました。私と愛犬が は滑らないように注意して歩きました。階段は手入れが行き届いて綺麗でした。階段幅もそれなりに広くて歩きやすい階段です。
箱根は、山々に囲まれ雨や霧が発生しやすい場所で、コケが生えやすいようです。コケは様々な種類があって、園内の至る場所で観察できることが魅力の一つでもあります。
私たちは、湖畔展望館がある中央広場を目指します。階段を上りきると平らな道が開けてきた~。この道は綺麗で、ワンコも歩きやすく、私たちにとっても、開放感がある道でした。
湖畔展望館
湖畔展望館は、白い御影石張りの外壁が素敵な2階建ての洋館。営業時間内であれば、誰でも無料で入ることが出来ます。湖畔展望館はワンコが入れないので、夫婦交代で見学しました。
建物の中に入ると、湖畔展望館の歴史の移り変わりを知ることが出来ます。そして、当時の資料や、貴重な写真等が展示されていました。
公園は、県が整備して1946年に一般公開された場所ですが、元々は違う目的で存在していました。とても高貴な場所としての歴史があることが分かりました。
元々、明治時代に皇室の避暑地又は避病地として建てられた場所で、離宮と呼ばれていました。また、建物の建設に当たって、当時の宮内省の長官「伊藤博文氏」が関わっていたと記されていました。
ところが、関東大震災によって大部分を失った為、一部を残して全て取り壊しされました。そして、終戦後に敷地丸ごと神奈川県に下賜して現在に至ったそうです。
踊り場や階段はシンプルで、効率よく採光が取り入れられているステンドグラスがあったり、モダンな雰囲気を醸し出す印象がありました。まるで、教会にでもいるような、清々しい感じがしました。
海外からの旅行者が、この階段を何枚も撮影していました。2階は、お茶屋さんと休憩室がありました。風の吹き抜けが心地良くて、つい一服したくなりました~。
バルコニーと、そこから見える景色は、私をヒロインにでもなった気分!?にさせてくれます。
この場所自体、眺望の良いロケーションに建っていると思いました。雰囲気を味わう価値は、十分にありです。
建物の前は広い芝生の庭と言うこともあって、愛犬も私も待つことに、飽きることはありませんでした。
私たちは、中央広場を通って弁天の鼻展望台へ向かいました。こまめに、案内板があります。おかげで、行きたい場所へスムーズに向かうことが出来ました。
展望台~湖畔路
ここから下に見える芦ノ湖は、いい感じ。パパは、休憩に良い場所を見つけたね!パパ、自分だけ座ってずるーい!私も抱っこしてよ~。と言わんばかりの愛犬サラ。
展望台から湖畔路は、公園の中でも散策にピッタリで、見どころあるコースです。
マリーゴールドの花が満開で、見頃を迎えています。全体的に花や植物は、台風の塩害によって、影響を受けた様子でした。茶色く変色してしまった花や植物を見かけました。
休憩中、良いタイミングで、私たちの目の前を芦ノ湖遊覧船が通りました。果たして、下から見上げている人たちに、私たちの姿は見えているのでしょうか。ちょっぴり、気になります。
休憩終了!次は湖畔路を通って散策に行きます。展望台を後にしてすぐの所に、トイレがありました。その近くには水道もあります。マナーボトル&給水に利用できました。
ここから先は、樹々に囲まれたアップダウンコースが続くようです。わが家の愛犬3頭は、アスレチックフィールドのような散策コースが大好き。特に愛犬マナは、樹々の匂いを嗅ぎつけ、先頭切って進んで行きました。
湖畔路へ向かう途中、ヒメシャラ林があります。箱根の至る所でヒメシャラを見かけます。
ヒメシャラは、椿科の樹木で初夏~夏にかけて、小さく可愛らしい白花を咲かせます。樹皮がツルツルしているので、簡単に見つけられます。
林になっているだけに、どれだけたくさんの花が咲くのかちょっと気になるな。夏の時期にまた見に来なくちゃ~。
湖畔路の進行方向右側、樹々の奥には芦ノ湖の景色が広がっていました。
所々、木がないところがあるので、そこから覗き込むことが出来ます。普段、名所として見かける芦ノ湖の景色とは一風変わっていて、爽やかです。
上りと下りが交互にきて、ちょっとした良い運動になります。ふぅ~。道幅が狭いところ、階段によって高低差にバラつきがあります。また、滑りやすい所もあったので、ゆっくりと注意しながら、愛犬と歩くようにしました。