今回はカニンヘン・ダックスフンドの飼い主さんに実際の性格やフードのこと、過去に経験した病気などについてお聞きしましたのでご紹介します。
カニンヘン・ダックスフンド”KAI”のプロフィール
KAI(カニンヘン・ダックスフンド)
- 性別:男の子
- 生年月:2015年11月
- 避妊・去勢手術:受けた
- 体重:4.6kg(カニンヘン・ダックスフンドの血統ですが、KAIは大きく成長しました。)
- 入手方法:ブリーダー
カニンヘン・ダックスフンド”KAI”の性格
ダックスは、明るく活発で好奇心旺盛、飼い主に忠実で、よく吠え警戒心が強いというイメージをこの犬種に抱いていました。KAIは、まさにそのイメージ通りで、ダックスらしい性格の持ち主です。
陽気で活発なので、一緒に遊び始めるといつまでも遊んでいられるほど明るく元気いっぱいです。好奇心旺盛だけど警戒心が強いKAIは、初めて見る物には、怖がりつつも興味津々で近づいていきます。クンクン匂いを嗅いで、どんなものなのか?を確かめずにはいられない性分です。
狩猟犬らしさも、日々遺憾なく発揮しています。大好きな玩具やオヤツ、飼い主の靴下は、隠しても隠しても、どこにあるかを自慢の嗅覚で探し当ててきます。「それはどこから持ってきたの!?」と私達を驚かせるほどです。
そして、それ以上にKAIらしさといえば、「甘えん坊」で「構ってちゃん」なところです。KAIは、いつも私達家族の側にいます。寝るときは、必ず自分の体を私や家族の体のどこかにくっつけて寝ようとする甘えん坊で可愛い子です。
構ってほしい時や撫でてほしい時には、あの手この手で私達の気を引こうとします。へそ天でひっくり返って甘えてみたり、「遊ぼう!遊ぼう!」と玩具を持って来たり、飼い主の体を鼻で突いたり、ぺろぺろ舐めてきたり。可愛い顔でジーっと見つめられると構わずにはいられません。
私達に構ってもらえない時は、構ってもらえるまで何かイタズラをします。イタズラをすれば絶対に私達の気を引くことができると分かっているからです。そんなやんちゃでズル賢いところもKAIらしさの一つです。
KAI(カニンヘン・ダックスフンド)の食事
KAIは食べ物の好き嫌いがあります。好きな食べ物は、尻尾をブンブン振っておねだり顔で近寄ってきます。でも、嫌いなもの(食べたくないもの)には見向きもしません。また、初めて食べる物には慎重で、すぐに食べようとしません。ニオイを嗅いで、口に入れたり出したりして食べるかどうかをじっくり考えます。
そんな好き嫌いのあるKAIですが、前は何でも嬉しそうに食べていました。1歳半を過ぎた頃に、健康のためにと蒸したササミや野菜などをドッグフードにトッピングしたところ、トッピングだけ食べてドッグフードを食べなくなってしまいました。トッピングがドッグフードよりも美味しくて、KAIは気に入ってしまったようです。
ドッグフードを食べなくなってしまうのは困るので、トッピングはすぐに中止。ドッグフードだけに戻しました。頑固なカイは、しばらくドッグフードをボイコットしていました。ドッグフードではなく、トッピングが食べたいとアピールです。フードボウルの前で寝そべって、食べるのを拒否している姿を見たときは、KAIの頑固さに思わず笑ってしまいました。
試行錯誤を繰り返した結果、今では、ドッグフード1日60グラムを朝・夕の2回に分けて食べています。食いつきが悪い時は、ぬるま湯を少しだけかけてフードの香りをたててあげるようにしています。フードの量は、計量器で毎回量って肥満にならないように注意しています。
オヤツも好き嫌いがあり、チーズ・ササミ・砂肝・牛皮ガムは大好きでよく食べます。でも、それ以外は食べないで残すことが多いので、気に入ったオヤツしか買わないようにしています。ササミや砂肝は、食材を買ってきてオーブンで手作りジャーキーにすると嬉しそうに食べてくれます。
KAI(カニンヘン・ダックスフンド)の運動量
悪天候でない限り、1日1回30分は必ず散歩に行きます。ダックスはヘルニアの心配があるので、足腰を鍛えるためにも散歩は欠かさないようにしています。
でもKAIは、家の中にいるのが大好きなインドア派です。私が散歩に行く準備をすると、音も無くすーっと視界から消えて隠れます。隠れているKAIを見つけて首輪とリード、冬場は洋服を着せると、今度は玄関先に座り「早く散歩に行こうよ」と待ち構えます。散歩に行きたいのか?行きたくないのか?よく分からない変な行動をします。
玄関を出ると、毎回必ずトイレポイントまでリードを引っ張り猛ダッシュ!トイレが済むと、飼い主の横についてトコトコ軽快に歩きます。
平日は近所の大きな公園でお散歩仲間のワンちゃん達と一緒に散歩します。警戒心が強いKAIですが、みんなとは毎日会っているので今では仲良しです。 休日は、少し足を延ばして海辺まで行きます。KAIは海が大好きなので、ビーチに到着すると尻尾をブンブン振り、ロングリードを目一杯に伸ばして嬉しそうに走り回ります。砂浜は足腰に良いので、一緒に走ったりボール遊びをしたり、よく運動するようにしています。
KAI(カニンヘン・ダックスフンド)の鳴き声・吠え声
KAIの声は大きくてよく通ります。突然吠えると、その声の大きさにびっくりしてしまうほどです。 警戒心が強いので、家の中ではインターフォンの音や普段聞きなれない音に反応して吠えます。散歩中では、初めて会うワンちゃんや不審な動きをする人に吠えます。
私達家族を守ろうと番犬をしてくれているのは嬉しいのですが、吠える声が大きいので、ご近所迷惑にならないように気をつけています。例えば、吠えそうな時は窓を閉める、吠える対象物をKAIから遠ざける、興奮させないなどです。また、ドッグトレーナーさんに教わった方法で、吠えを抑えるトレーニングも続けています。
最近では、KAIも少しずつ吠えるのを躊躇うシーンが増えてきました。もちろん、全く吠えないようにすることは出来ませんが、吠えっぱなしにさせないようにしています。
KAI(カニンヘン・ダックスフンド)のフレンドリー度
とても甘えん坊なKAIですが、甘えん坊な一面は家族にしか見せません。家族以外の人にはなかなか気を許さない警戒心の強い子です。見知らぬ人が玄関先にやってきたり、変な物音を聞くとすぐに現場に急行!ワンワン吠えて、家族に異変を知らせてきます。お散歩中でも、サングラスにマスクの人や道で立ち止まっている人、視線を向けてくる人など、不審な動きをしている人には警戒して唸ったり吠えたりします。KAIの「家族を守る!」という番犬らしい姿を見ると頼もしく感じます。家族以外にはなかなか懐かないので、フレンドリーさには欠けますが、そんな忠犬なところがKAIの魅力です。
KAI(カニンヘン・ダックスフンド)の毛の手入れ
KAIは、ロングで毛色はシェーデッド・レッドです。2歳なので、毛がまだそんなに長くないです。トリミングサロンでは、月に一回、足裏や足回りのカットだけしてもらっています。全体のカットはまだしたことがありません。
ブラッシングは、自宅で毎日1回、シリコンブラシを使ってお手入れをしています。毛がけっこう抜けるので日々のブラッシングは欠かせません。換毛期はかなり毛が抜けるので、ファーミネーターを使ってお手入れをする時もあります。
シャンプーは自宅で2週間に1回のペースです。パピーの頃から自宅でシャンプーしているので嫌がることなく、気持ち良さそうにしています。
KAIの毛は静電気が起きやすいです。冬場は加湿器で乾燥しないように湿度を保つようにしています。また、ブラッシングの際に静電気防止のスプレーをしています。それでもパチパチ静電気が起きてしまうのが悩みです。
KAI(カニンヘン・ダックスフンド)のケガ・病気・事故
KAIはパピーの頃から、お腹がゆるかったり、嘔吐したり、暴れすぎて首を痛めたりと、何度も病院のお世話になっていました。その中でも一番大きな出来事は、『脛骨内反症』という脛骨が曲がってしまう先天性の病気になったことです。
生後10ヶ月を過ぎる頃に、右後ろ足が内側に少し曲がっていることに気がつきました。病院に連れて行ったところ、恐らく膝蓋骨脱臼で、そんなに状態は悪くないので経過観察との診断を受けました。
しばらく様子を見ていましたが、1歳を過ぎる頃に、誰が見ても分かるぐらい明らかに右後ろ足が曲がってきてしまいました。KAIも違和感を感じているようで、右後ろ足を庇って歩き方・走り方が変になっていました。ドッグトレーナーさんの助言で、1歳2ヶ月の時に整形専門の獣医さんに診て頂いたところ、『脛骨内反症』と診断を受けました。
この病気は、成長期に脛骨が変形してしまうダックス特有の先天性の病気で、遺伝性は分かっていないそうです。治療方法は、骨を楔形に切り取り、曲がった骨の角度を真っ直ぐに矯正。骨がくっつくまで創外固定器具をつけるという長期にわたるものでした。
3回の手術と約4ヶ月に渡る闘病生活を乗り越えて、KAIは今、真っ直ぐになった足で元気いっぱい走り回っています。専門医に診て頂いたこと、早期発見・早期治療が出来たことが病気の完治に繋がったと思います。
KAI(カニンヘン・ダックスフンド)とのエピソード
KAIは、靴下が大好きです。洗濯カゴの中から靴下を見つけてきて、よく嬉しそうにくわえて走り回っています。
何故、こんなに靴下が大好きになったのかというと、KAIがパピーの頃に遡ります。KAIが、靴下を玩具にして穴を開けちゃうので、追いかけて捕まえて靴下を取り返していました。最初は、私達も靴下を破られたくなかったので真剣に取り返していました。でも、KAIがあまりにも嬉しそうに逃げ回るので、私達も楽しくなり追いかけっこをして遊んであげるようになりました。 KAIからしてみたら、靴下をくわえて走れば飼い主が遊んでくれる!追いかけっこ楽しい!という感じなのだと思います。それ以来、KAIは部屋中をパトロールして靴下を探し回るようになりました。
イタズラされないように、KAIが届かない場所に洗濯カゴを移動。簡単には靴下が見つからないようにしたのですが、なんと、ついには私達が履いている靴下を脱がして奪っていくようになりました。靴下を奪ったKAIは、靴下を取り返しに来ないの?と上目遣いで私達を見つめてきます。その表情が私はとても好きです。
そんな、靴下好きのKAIと過ごす日々は、笑い声と笑顔に溢れています。KAIが家族の一員になってくれて本当良かったと思っています。これからも、共に過ごす一瞬一瞬を大事にしていきます。
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